2023年の新日本プロレスは、アントニオ猪木が亡くなって初めてまるっと迎えた1年間であった。
2月には武藤敬司も引退し「昭和プロレス」に終止符が打たれたと言っていいだろう。
そして台頭してきたのが「令和闘魂三銃士」やヤングライオンたち。
新しいプロレスの時代の始まりが2023年だったのかもしれない。
そんな2023年の新日本プロレスを色々なランキングと共に振り返ってみたい。
2023年の新日本プロレスの主な動き
2023年もユニットに大きな変動があった年だった。特に『BULLET CLUB』『HOUSE OF TORTURE』が大きく変動している。そして、AEWへの移籍も多くジェイ・ホワイト、カイル・フレッチャー、マーク・デイビス、柴田勝頼がAEW所属となった。
また、辻陽太、上村優也が凱旋帰国し、藤田晃生がTMDK、大岩陵平はNOAHへと活躍の場を広げた。
去るものあれば、来るものあり。
歴史は1年で、大きく動いている。
年月日 | できごと |
---|---|
2023.1.4 | ザックが初代『NJPW WORLD認定TV王座』戴冠。TMDKに加入 |
2023.1.5 | 新ユニット『Just 4 Guys』結成 |
2023.1.5 | 藤田晃生が『TMDK』加入 |
2023.2.11 | 新ユニット『ストロングスタイル』結成 |
2023.2.19 | ジェイ・ホワイトが「ルーザーリーブ・ニュージャパンマッチ」に負けて、新日本プロレスを退団 |
2023.3.1 | 高橋ヒロムが発起人として『ALL STAR Jr FESTIVAL 2023』開催 |
2023.3.6 | デビッド・フィンレーが『BULLET CLUB』加入。5代目リーダーとなる |
2023.3.17 | SANADAが『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』を脱退し、『Just 5 Guys』加入 |
2023.3.21 | SANADAが『NEW JAPAN CUP 2023』初優勝 |
2023.4.8 | SANADAが第7代『IWGP世界ヘビー級王座』を初戴冠 |
2023.4.8 | ファンタズモが『BULLET CLUB』追放 |
2023.4.16 | クラーク・コナーズが『BULLET CLUB』に加入 |
2023.5.3 | オカダ、棚橋、石井組が『NEVER無差別級6人タッグ王座』初戴冠 |
2023.5.3 | 辻陽太が凱旋帰国 |
2023.5.24 | 「オージーオープン」AEWへ移籍 |
2023.6.3 | 辻陽太が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に加入 |
2023.6.4 | モロニー、コグリン、ゲイブが『BULLET CLUB』に加入 |
2023.6.4 | 後藤、YOSHI-HASHIが第4代『STRONG無差別級タッグ王座』初戴冠 |
2023.8.13 | 内藤哲也が『G1 CLIMAX33』を6年ぶり3度目の優勝 |
2023.8.13 | エル・ファンタズモが『G.o.D』へ加入 |
2023.9.9 | カラム・ニューマンが『UNITED EMPIRE』に加入 |
2023.9.24 | 金丸義信が『Just 5 Guys』を脱退し、『HOUSE OF TORTURE』に加入 |
2023.9.24 | 金丸が『Just 5 Guys』を裏切り『HOUSE OF TORTURE』に加入 |
2023.9.24 | SHOが第3代『KOPW 2023』を初戴冠 |
2023.10.9 | 上村優也が凱旋帰国し『Just 5 Guys』へ加入 |
2023.12.6 | 成田蓮が『ストロングスタイル』を脱退し、『HOUSE OF TORTURE』に加入 |
2023.12.10 | 毘沙門が『WORLD TAG LEAGUE』を3連覇 |
2023.12.23 | 柴田勝頼が『AEW』へ移籍 |
2023.12.23 | 棚橋弘至が第11代代表取締役社長に就任 |
2023年は、海野、成田、辻が「令和闘魂三銃士」と命名された。
かつて「新闘魂三銃士」と呼ばれた3選手は今やそれぞれの道を辿っている。中邑真輔はWWEのスターに、柴田勝頼はAEW所属となり、棚橋弘至は新日本プロレスの社長となった。
「令和闘魂三銃士」の未来もそれぞれの違う道へと進んでいくのかもしれない。長く見守っていきたい。
それにしても、できごとが多すぎ!
メインイベント数ランキングTOP3
プロレスの大会を飾るのはやっぱりメインイベント。
メインイベンターはその大会の主役だ。新日本プロレスの2023年の主役は誰だったのか? 年間のメインイベント出場回数ランキングがこちらだ。
メインイベント数ランキングTOP3 2023
Rank | NAME | COUNT |
---|---|---|
1 | SANADA | 50回 |
2 | タイチ | 34回 |
3 | 鷹木 信悟 | 32回 |
新ユニット「Just 5 Guys」の2023年IWGP世界ヘビー級チャンピオンがダントツで1位。SANADA選手は新しい景色を見せることができたようだ。タイチ選手もSANADA選手の前哨戦とともにメインイベントの回数が急上昇。鷹木選手はチャンピオンでもないのに、ランクインしてくるハツラツぶりを発揮した。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。ロス・インゴ勢強し。
試合数ランキングTOP3
どれだけ大会に出場していたかは、どれだけ新日本のリングに貢献していたかということでもある。
2023年の試合数ランキングがこちらだ。
試合数ランキングTOP3 2023
Rank | NAME | COUNT |
---|---|---|
1 | BUSHI | 122回 |
2 | 石井 智宏 | 118回 |
3 | グレート-O-カーン | 117回 |
2023年のトップもBUSHI選手。毎年、BUSHI選手の貢献ぶりはすばらしい。そして、石井選手、オーカーン選手と必ず大会を盛り上げてくれる選手がランクインしている。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。4位には海野選手もランクイン。
試合総時間ランキングTOP3
次に試合の総時間でのランキングを見てみよう。
いちばん戦っている時間が長かった選手は誰か? 2023年、新日本プロレスでの試合時間を合計してランキングにしてみた。
試合総時間ランキングTOP3 2023
Rank | NAME | TOTAL TIME |
---|---|---|
1 | 高橋 ヒロム | 25:39:22 |
2 | 鷹木 信悟 | 25:38:23 |
3 | SANADA | 25:09:34 |
ここでは新日本以外でも戦いまくったヒロム選手がランクイン。続いて、メインイベンターでランクインしている鷹木選手、SANADA選手がランクイン。新日本のスターである。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。Jr.では今年もワトが大健闘。
試合平均時間ランキングTOP3
平均試合時間ではどうだろうか。
試合の時間が長いということは、それだけ毎試合が白熱しているということでもある。
2023年、平均の試合時間が長かった選手をランキングにしてみた。
試合平均時間ランキングTOP3 2023
Rank | NAME | AVERAGE TIME |
---|---|---|
1 | ウィル・オスプレイ | 00:15:27 |
2 | オカダ・カズチカ | 00:15:14 |
3 | SANADA | 00:14:14 |
4 | 鷹木 信悟 | 00:14:14 |
納得のオスプレイ選手がTOP。世界中で白熱した試合をして、存在感を思う存分知らしめた。次にオカダ選手、SANADA選手、鷹木選手とシングルタイトルマッチに絡んだ選手が続く。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。今年もロッキー・ロメロ選手がランクイン!?
シングルマッチ勝率ランキングTOP3
シングルマッチでの勝率はどうだろうか。2023年、シングルマッチでの勝率をランキングにしてみた。
シングルマッチ勝率ランキングTOP3 2023
Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | SANADA | 18 | 16 | 2 | 0 | 88.9% |
2 | 内藤 哲也 | 17 | 14 | 3 | 0 | 82.4% |
3 | 高橋 ヒロム | 19 | 15 | 4 | 0 | 78.9% |
2023年に強かった3選手がランクイン。チャンピオンとG1 CLIMAX優勝者の納得のメンバーだ。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。AEWから参戦したエディ・キングストンもランクイン。
タッグマッチ勝率ランキングTOP3
タッグマッチの勝率はどうだろうか? タッグマッチで勝率が高いということは、勢いのあるユニットということでもある。
2023年、タッグマッチでの勝率をランキングにしてみた。
タッグマッチ勝率ランキングTOP3 2023
Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | テンプラリオ | 5 | 5 | 0 | 0 | 100% |
2 | カイル・フレッチャー | 28 | 26 | 2 | 0 | 92.9% |
3 | マーク・デイビス | 26 | 24 | 2 | 0 | 92.3% |
まさかのCMLLのテンプラリオ選手が勝率100%でTOP。その後も、オージーオープンが続けてランクインしている。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。UNITED EMPIREが続々ランクイン。
敗北数ランキングTOP3
プロレスにおいて試合に負けるというのは、決してネガティブなことだけではない。それだけ相手選手のフィニッシュホールドを喰らっているということである。つまり、すごく丈夫ということだ。
2023年、フォール、ギブアップをした回数をランキングにしてみた。
敗北数ランキングTOP3 2023
Rank | NAME | COUNT |
---|---|---|
1 | 中島 佑斗 | 66回 |
2 | オスカー・ロイべ | 65回 |
3 | BUSHI | 64回 |
1位、2位はヤングライオンがランクイン。素晴らしい戦いぶりを見せてくれている。3位には最多試合数のBUSHI選手。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。ヤングライオンの成長ぶりがわかるランキング。
フィニッシュ技ランキングTOP3
最後に2023年に流行したフィニッシュ技をランキングにしてみた。
フィニッシュ技ランキングTOP3 2023
Rank | FINISH | COUNT |
---|---|---|
1 | 横入り式エビ固め | 33回 |
2 | EVIL | 31回 |
3 | デスライダー | 30回 |
なんと横入り式エビ固めが1位。2位は「EVIL」、3位には海野選手の「デスライダー」がランクインしている。
ランキングTOP10の各選手の詳しい内容はこちら。HENARE選手の「アルティマ」もランクインしている。
- 2023年の新日本の主役はSANADA選手
- 2023年に強かったユニットは「UNITED EMPIRE」
- ヤングライオン勢力図が大きく変化