【新日本プロレス】2022年 フィニッシュ技ランキング

データで楽しむプロレス

プロレスの試合はやっぱり必殺技。フィニッシュだ。
どんなにおいしい懐石料理だって、最後の一品がカブトムシの幼虫だったら台無しだ。

フィニッシュは大事なのである。

2022年の新日本プロレスで、いちばん炸裂したフィニッシュはなんだったのか、を集計してみた。

【新日本プロレス】2022年 フィニッシュ技ランキング

RankFINISHCOUNT
1逆エビ固め54
2消灯30
3デスティーノ26
4レインメーカー24
5アルティマ23
6横入り式エビ固め21
7パンピングボンバー21
8Skull End20
9EVIL19
10ハイフライフロー19
11ラスト・オブ・ザ・ドラゴン19

1位は54回とダントツで「逆エビ固め」
2021年は、時間切れ引分けで勝負がつかなかったヤングライオンたちが、2022年は逆エビ固めで試合を決めてきている。なかでも大岩が25回喰らっている。ほぼ半分が大岩。大岩はエビアレルギーのようだ。

2位は30回で消灯。
YOSHI-HASHIと後藤洋央紀の連携技「消灯」がランクイン。本来、ツープラトン攻撃は反則だ。でも、そんな野暮なことを言ってはいけない。なんか知らんけど、タッグマッチでの連携技はOKなのである。ちなみに後藤洋央紀の消灯時間はだいたい午後9時半だ。Twitterで寝る時間を報告してくれる。

3位は26回でデスティーノ。
内藤哲也の必殺技「デスティーノ」がランクイン。2022年はタッグマッチでデスティーノがよく見られた印象がある。内藤が意識的に出すようにしていたのかはわからないが、デスティーノからの”デ・ハポン締め”はフルコースだ。デスティーノのいちばんの被害者は、アーロン・ヘナーレがダントツで8回だ。

4位は24回でレインメーカー。
オカダ・カズチカの「レインメーカー」がランクイン。オカダはシングルマッチやメモリアルマッチくらいでしかレインメーカーを出さない。通常のタッグマッチでは出さないのである。24回中、メインイベント以外でタッグマッチでレインメーカーを繰り出したのはたったの2回しかない。逆に言うとなかなか喰らうことができない技である。だからこそ、決まったときに衝撃で誰も返せないのである。

5位は23回でアルティマ。
アーロン・ヘナーレの新しいフィニッシュ技「アルティマ」がランクイン。23回中11回を邪道からギブアップを奪っている。邪道で練習していたのかもしれない。フィニッシュ技としては、ただのフルネルソンに見えなくもないので、若干見栄えがよくない。そこからオリジナルの投げ技に繋げると、説得力が出てきそうな気がする。

6位は21回でパンピングボンバー。
鷹木信悟の「パンピングボンバー」がランクイン。2022年は「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」が2位だったが、代わりに「パンピングボンバー」が入ってきた。被害者は本間とTAKAみちのくで、それぞれ5回ずつパンピングボンバーでやられている。

7位は21回で横入り式エビ固め。
21回のうち13回を矢野通が使っている。棚橋が3回、KENTAが2回、ワト、ファレ、SHOが1回ずつ使っている。まあ、ほぼ矢野通だ。いちばん丸めこめられた被害者は外道の4回となっている。
それにしても、このランキングからは一体何が読み取れるのだろうか。なんだかすごく無意味な集計をしている気がしてきた。

8位は20回でSkull End。
SANADAの絞技「Skull End」がランクイン。2021年はオコーナーブリッジでランクインしていたが、昨年後半から各選手がオコーナーブリッジ対策を取り始めた。そのためSkull Endに切り替えてきたのかもしれない。Skull Endのいちばんの被害者はTAKAみちのくの6回だ。どんな技だって被害者はいつもTAKAみちのくだ。

9位は19回でEVIL。
2022年もEVILのEVILがランクインだ。まんべんなく色々な選手にたいして炸裂したらしい。この技の決まったときの絶望感ったらない。体重がしっかりと乗っていて、説得力抜群の技である。金的からのEVILが黄金パターンだ。

10位は19回でハイフライフロー。
棚橋弘至の「ハイフライフロー」がランクイン。棚橋のハイフライフローはいつみても美しい。分厚い胸板で相手に衝撃を与える。「ハイフライフロー」を繰り返しているから分厚い胸板になったのか、分厚い胸板を手に入れたから「ハイフライフロー」を必殺技にしたのか。
被害者はバッド・デュード・ティト、ディック東郷が3回ずつとなっている。

11位は19回の同数で「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」。
鷹木信悟のフィニッシュ「ラスト・オブ・ザ・ドラゴン」がランクイン。2021年の2位からは大きくランクを落としたが、その威力は健在だ。被害者は真壁 刀義の5回がダントツとなっている。
フィニッシュ技が2つランクインしているのは鷹木信悟のみ。それだけ説得力のある技が多いということである。