【プロレス入門】プロレス技の基本5種類

プロレスの楽しみ方

プロレスの最大の魅力は、その多彩な技にある。

様々な格闘技やスポーツから取り入れられた美しい技、迫力ある技、痛々しい技。各選手ごとに個性的な技が存在し、その総数は3,000個とも、あるいは890兆個とも言われている。しらんけど。まさに技の宝庫である。

初めてプロレスを観る人は、どの選手がどの技を出しているのか、一瞬で理解するのは難しいかもしれない。時には、どちらが技をかけているのかさえ判別が難しいこともある。

しかし、心配は無用。 実は、プロレスの技は大きく分けると5種類しかない。これらの技のカテゴリーを理解すれば、具体的な技名を覚えていなくても十分に楽しむことができる。今回は、プロレス技の代表的な5種類とその典型的な技を紹介し、プロレス技の魅力を深掘りしていこう。

打撃技

打撃技は、プロレスの基本的な技のカテゴリの一つで、その名の通り相手に対してパンチやキックなどの直接的な打撃を与える技である。打撃技は、迫力が観客に伝わりやすい。そのため、わかりやすく人気がある。特にチョップ合戦は、会場を大いに沸かせる。とにかくそのチョップ音はIMAXばりにすごいので、会場で生で体感してほしい。

有名な打撃技としては、ドロップキックやラリアットがある。これらの技はどの大会でも必ず1回は見ることができる。これくらいは覚えておこう。テストに出ます。

ラリアットは誰がやるかによって、その名称が変わる。
鷹木信悟が放てば「龍魂ラリアット」、小島聡が放てば「ウエスタンラリアット」、長州力が放てば「リキラリアット」、高橋ヒロムが放てば「ヒロムちゃんボンバー」、タイチが放てば「アックスボンバー」。すごくややこしい。
でも、あなたがもしラリアット検定を受ける訳でなければ、すべてを覚える必要はない。ただ、「すごく痛そう」とだけ覚えておけば十分だ。

打撃技のフィニッシュ

  • レインメーカー(オカダ・カズチカ)
  • パンピングボンバー(鷹木信悟)
  • バックフィスト・トゥ・ザ・フューチャー(エディ・キングストン)
  • Go 2 Sleep(KENTA)
  • ヒドゥンブレード(ウィル・オスプレイ)
ウィル・オスプレイの「ヒドゥンブレード」

投げ技

投げ技は、プロレスではフィニッシュでよく使われる迫力がある技だ。
相手を持ち上げて地面に叩きつける。投げ技は、技の衝撃やタイミングによっては、試合の流れを一瞬で大きく変えることができる。特に高角度からのバックドロップやジャーマンスープレックスは、観客の息をのませるほどの迫力がある。そして、ブレーンバスターの衝撃音は、会場で聞くと圧巻の一言である。衝撃が床を伝わって、お尻にくる。

投げ技の名称は、投げ方によって名称のルールがあるていど決まっている。でも、覚える必要はない。掴んで投げたら、投げ技だ。

〇〇スラム体を抱えて投げる。ボディスラムなど。
〇〇ボム持ち上げて背中から落とす。パワーボムなど。
〇〇ホイップ身体の一部をつかんで放り投げる。アームホイップなど。
〇〇ドライバー持ち上げて頭頂部から落とす。パイルドライバーなど。
〇〇スープレックス後方から組みつき、背後に反り投げる。ジャーマンスープレックスなど。

とにかく投げ技は豊富にある。派手で見栄えがいいし、フィニッシュとしての説得力もある。推し選手の得意な投げ技を覚えていくと、投げ技のムーブに入るだけで興奮してくるはずだ。ただ、全てを覚える必要はない。「なんかすごく派手」ってだけで楽しめばいい。

投げ技のフィニッシュ

  • ラスト・オブ・ザ・ドラゴン(鷹木信悟)
  • ノーザンライトボム(ジュリア)
  • ゴッドセンド(ヒクレオ)
  • ツアー・オブ・ジ・アイランド(ジェフ・コブ)
  • 片翼の天使(ケニー・オメガ)
ヒクレオの「ゴッドセンド」

関節技

関節技は、プロレス技の中でも繊細かつ破壊力のある技である。相手の関節を曲がらない方向に極め、ギブアップを奪う技だ。グラウンドやジャベと呼ばれることもある。

一見地味だが、一瞬のスキをついて試合の勝敗が決めることができるため、非常に高度なテクニックと的確さが求められる。関節技を逃れるためには、ロープブレイクをするしかない。そのため、リング中央で関節技がガッツリ決まってしまうと「決まっちゃうの?逃げれるの?どっちなんだぃ!?」という緊迫感がある。リング中央の関節技には要注意だ。

関節技が得意な選手といえば、ザック・セイバーJr.選手。どんな技でも関節技で返して、逃げようとしても新しい関節を極めてしまう。世界でも間違いなくトップクラスの選手だ。レジェンドレスラーでは藤原喜明選手が有名だ。一瞬で極まる脇固めは、WWEでも“フジワラアームバー”と呼ばれ世界的にメジャーだ。

関節技はどこがどう痛いのか分かりづらいが、そんなことは心配しなくていい。あれだけ鍛えた身体で思いっきり何かしているんだから、痛いに違いない。「どこが痛いかわからないけど、すごく痛そう」と感情移入をすることが大切だ。

関節技のフィニッシュ

  • ヌメロ・ドス(エル・デスペラード)
  • オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス(ザック・セイバーJr.)
  • BoneLock(石森太二)
  • 白虎(朱里)
エル・デスペラードの「ヌメロ・ドス」

飛び技

飛び技は、プロレス技の中でも最も観客の心をつかむ技だ。飛び技は、リングの中やリング外、トップロープからのダイブなど、身体を空中に飛ばす危険な技である。尋常ではない運動神経と何よりも勇気が必要である。会場全体が一瞬の静寂から大歓声へと変わる。

見る者を心を掴んで離さない飛び技としては、ムーンサルトプレス、トペ・コンヒーロ、ダイビング・エルボードロップなどがある。まるでシルクドソレイユのアクロバットのように見え、その美しさと危険さが魅力だ。最近はとんでもない運動神経の選手がゴロゴロいる。彼らはハイフライヤーと呼ばれることもある。メキシコのルチャの選手などは、華麗な空中技ばかりでお祭り騒ぎになる。ファンタスティカマニアはぜひ一度会場で

今をときめく運動神経がずば抜けている選手は、ニンジャ・マック、ウィル・オスプレイ、リコシェ、リオ・ラッシュなどがいる。みんな外国人選手!

飛び技は、かなり危険を伴う。失敗すると大怪我をして長期欠場になることもある。飯伏幸太選手は「フェニックス・スプラッシュ」を失敗し、右肩脱臼骨折で長期欠場。上谷沙弥選手は5mの高さからの「プランチャ」で左肘脱臼で長期欠場。選手たちは危険と隣り合わせで、華麗な技を見せてくれている。

飛び技は、その危険性からミスが許されないが、成功時の爽快感は他の技にはない。飛び技の持つ魅力は、まさにプロレスの醍醐味とも言える。

飛び技のフィニッシュ

  • スターダスト・プレス(内藤哲也)
  • ハイフライフロー(棚橋弘至)
  • フェニックス・スプラッシュ(飯伏幸太、上谷沙弥)
  • トペ・スイシーダ(BUSHI)
  • トーピード(ジョナ)
ジョナ(ブロンソン・リード)の「トーピード」

丸め込み

丸め込みは、プロレス技の中で瞬時のテクニックで一発逆転するテクニックだ。相手を巧みに抑え込み、3カウントを取る。一見シンプルに見えるが、タイミングや技の使いどころ、そしてレスラーの策略が試合の結果を左右する。そのため、多くのレスラーが試合の流れを変えたり、意表をつきたいときに丸め込みを駆使する。正攻法な技というよりは、スキを突いて勝利を奪う技だ。

丸め込みの使い手としては、矢野通が一人者だ。むしろ、矢野選手は丸め込みでしか勝っているところを見たことがない。とても姑息だ。

丸め込み技も、レスラーそれぞれの技の入り方などに様々なバリエーションが存在する。でも、細かいことは気にする必要はない。なんかクルッと転がって、急にレフェリーがカウントしたら”丸め込んだ”ということだ。今まで攻められていた選手が、一気に起死回生して逆転勝利するかもしれない。突然、丸め込みで試合が終了することもある。緊張感を持って観戦しよう。

丸め込みは、戦略的な要素が強く、観客もレスラーも一瞬の隙を見逃せない。その瞬時のドラマとサプライズが、丸め込み技の魅力だ。まさに、プロレスの奥深さを感じることができる技である。

丸め込みのフィニッシュ

  • 裏霞(矢野通)
  • 赤霧(矢野通)
  • 横入り式エビ固め(矢野通)
  • 起死回生(鹿島沙希)

まとめ

プロレスは、ただの力のぶつかり合いではない。それぞれの技には、深い戦略や技術、そして選手同士の駆け引きが詰まっている。打撃技は迫力と瞬発力、投げ技はダイナミックさと芸術性、関節技は繊細さと技術力、飛び技は勇気と興奮、そして丸め込みは策略とサプライズ。ひとつひとつの技が試合を盛り上げている。

鍛え抜かれた身体から、繰り広げられる技のエンターテインメントを、心ゆくまで楽しもう。ただし、くれぐれも実家や会社などで真似してはいけない。死んじゃうから。

それでは、素晴らしきプロレスライフを!