【プロレス入門】リングの名称!これだけ知っていれば大丈夫!

プロレスの楽しみ方

プロレスには色々な用語がある。

プロレス界特有の長く複雑な技の名前や、似て非なるベルトの名称、とにかく長いメキシコ選手の名前に圧倒されてしまう。しかし、そんなものは覚えなくてもプロレスは存分に楽しめる。そもそも、そんなにたくさん覚えられないし。

ただし、リングの名称は覚えておくべきだ。プロレスセンター試験にも必ず出てくる必修科目だ。

今回は、プロレスのリングの各名称とその役割について簡単に紹介しよう。プロレス沼へようこそ!

①マット

リングの表面を覆っているのが「マット」だ。色はプロレス団体によって違い、新日本プロレスの場合は、「セルリアンブルーのマット」プロレスリング・ノアの場合は、「緑のマット」が使用されている。

マットの下には、プロレスラーが受ける衝撃を和らげるウレタンなどが敷かれている。新日本プロレスの場合、木のスノコの上に二重のウレタンがある。歩くと想像以上にふわふわと柔らかいが、投げられたら相当の痛みを伴うのは間違いない。選手たちは、マットに強烈に叩きつけられても大丈夫なように、高度な受け身の技術を身につける必要がある。

②ロープ

リングを囲うように張り巡らされているのが「ロープ」だ。3本のロープがあり、一番上から「トップロープ」「セカンドロープ」「サードロープ」と呼ばれている。各団体によって、ロープの高さが違っており、別団体から参戦する選手は、体の感覚を各団体のリングに合わせる必要がある。

中には鉄のワイヤーが入っており、見た目以上に固い。軽く寄りかかっただけで、強い反動で戻される。100kg近い選手がロープに乗っても、それほどたわまないことから、どれだけ固いのかが想像できる。

ロープはプロレスの試合でも大活躍する。相手をロープに投げて、勢いよく返ってきたところを攻撃したり、自らロープに走って勢いをつけて攻撃したりする。ロープを利用した攻撃を「ロープワーク」と呼ぶ。今、一番速いロープワークをするのは、カラム・ニューマン選手だ。

ジュニア選手のロープの使い方は一味違う。トップロープにぴょんと飛び乗り、そこからの反動を利用して高くジャンプして空中攻撃を仕掛ける。これを「スワンダイブ式」と呼ぶ。元祖は大谷晋二郎選手だ。今はエル・ファンタズモ選手が綺麗なスワンダイブ式をさらりと見せてくれる。

また、トップロープを超えて場外に転落したら負けとなるルール「オーバー・ザ・トップロープ」もある。イリミネーションマッチやバトルロイヤルなどの、大人数で戦う際に採用される。ちなみにWWEでの「ロイヤルランブル」でも採用されている。

24.2.17 ティタンのスワンダイブ

③エプロン

プロレスのリングのロープの外側にある部分を「エプロン」「エプロンサイド」という。エイヒレで言えば「エンガワ」の部分だ。おいしい。エプロンは、タッグマッチでは、試合権のない選手の待機場所となる。

幅は団体によって違うが、だいたい50cm程度。リングの端っこのため、緩衝材が少ない。そのためエプロンの下には剥き出しの鉄骨があり、マットよりも断然硬い。エプロンに叩きつけられるのは、とんでもない衝撃なのだ。

試合では危険なエプロンでの攻防も少なくない。エプロンでの攻撃を1発喰らうと、マットで喰らう数倍のダメージがある。また、場所が狭く、技をかけづらい中での攻防なので、緊張感も走る。エプロンの攻防は、試合の流れを大きく変えることが多い。エプロンサイドでの攻防を制すものが、その後の試合のペースを掴むこととなる。エプロンの攻防は、見逃してはいけない。

④コーナー

リングの四隅に設けられているのが「コーナー」だ。「コーナーポスト」とも呼ばれる。コーナーは色によって3種類あり、「青コーナー」「赤コーナー」「ニュートラルコーナー」と呼ばれている。選手は、青コーナーと赤コーナーに別れて対峙する。

また、コーナーにはロープをつなぐ金具を隠す緩衝材があり、「コーナーマット」と呼ばれる。そこには、スポンサーのロゴ(吉野家とかAbemaとか)がプリントされている。コーナーマットを外すと、金具が剥き出しになり、その危険度は計り知れない。絶対に外しちゃいけない。矢野選手、石森選手、ディック東郷選手は、コーナーを外しがちだ。

コーナーを利用した戦術は様々だ。コーナーでぐったりしている選手に全力で走って攻撃する「串刺し式」。コーナーに登って、リング内の選手に向かって攻撃する「ダイビング」。コーナーに相手を乗せて、コーナー上から相手を投げ落とす「雪崩式」。どれも試合の流れを大きく変える。コーナーでの攻防で圧倒的な強さをみせるのは、ウルティモ・ゲレーロ。通称、親分。ファンタスティカマニアの常連レスラーだ。

⑤タッチロープ

赤コーナーと青コーナーには「タッチロープ」というものが備え付けられている。トップロープから45cmほど垂れ下がったロープだ。

実はタッグマッチでは、待機選手は「タッチロープ」を掴んでいなければいけないし、選手が交代する時は「タッチロープ」を掴みながらタッチをしなければいけない。でも、誰もそんなことは守っていない。タッチロープはもう必要ないのかもしれない。

⑥鉄柱

リングのロープを繋ぐ支柱となるのが、コーナーの後ろにある鉄柱だ。鉄柱というくらいなので、鉄でできている。団体によって鉄柱の形も違う。新日本プロレスは太めの青円柱だが、AEWは細めの黒角柱となっている。

プロレスの試合では、当然この鉄柱も攻撃材料となる。鉄柱に向けて対戦相手の頭を思い切りぶつける。対戦相手の両足を引っ張って、股間に鉄柱をぶつける。鉄柱を利用して関節技をかける。実に多様な使い方をする。AEWのように角柱の鉄柱だと、よりデンジャラスな攻撃となる。

また、入場時のオーバーマスクや帽子などを置く場所としても利用される。BUSHI選手のオーバーマスク、内藤選手のキャップ置き場としても有効活用されている。

24.2.27 幕張メッセ BUSHI選手のオーバーマスク

⑦鉄柵(フェンス)

リングの外側の観客席との間には、場外フェンスとして鉄柵が設けられている。場外乱闘などで、観客の安全を守るためでもあり、神聖なリングに観客が近づかないようにするためでもある。

しかし、そんなフェンスもプロレスラーの手にかかれば格好の攻撃アイテムとなる。場外フェンスに対戦相手を思い切りぶつける。場外フェンスの鉄柵に投げる。場外フェンスと手錠でつないでリングアウト勝ちを狙う。矢野選手は手錠を使いがちだ。

鉄柵があることで、逆に観客が危険にさらされることにもなる。でも、そんな間近で見れたら嬉しくてテンションがあがる。

もちろん、鉄柵を使った攻撃は反則だ。

⑧花道

大会場では、選手たちが入場口からリングまで「花道」がある。花道を歩む姿は、まるでパリコレのランウェイのようだ。「花道」は諸説あるが歌舞伎用語からきているらしい。

とにかく花道を歩く選手はかっこいい。絶好のフォトチャンスだ。

まとめ

プロレスの世界は、ただのスポーツではない。さまざまなドラマが織りなされるエンターテイメントだ。プロレスのリングは、選手たちが繰り広げるドラマの舞台となる。

レスラーは舞台であるリングを最大限に生かして、戦いを繰り広げる。それは、勝負に勝つためでもあり、観客に楽しんでもらうためでもある。プロレスのリングの名称と役割を覚えたあなたは、もっとプロレスが楽しくなるに違いない。

では、素晴らしきプロレスライフを!