【新日本プロレス】2023年 敗北数ランキングTOP10

データで楽しむプロレス

プロレスは勝つことが全てではない
負けにも美学がある。決してネガティブではない。

敗北数が多いと言うことは、それだけ対戦相手の技を受けているということでもある。うまくなければ、受けることはできない。

2023年、試合での敗北数を集計してみた。
敗北数は直接フォールを取られたり、ギブアップをした回数で集計している。

【新日本プロレス】2023年 敗北数ランキング

RankNAMECOUNT
1中島 佑斗66
2オスカー・ロイべ65
3BUSHI64
4藤田 晃生56
5外道56
6TAKAみちのく52
7大岩 陵平41
8本間 朋晃39
9タイガーマスク35
10田口 隆祐34

1位 中島佑斗

1位は66回で、中島佑斗選手
素晴らしい!ヤングライオンとして真っ直ぐにぶつかって、何度も砕け散っている。デビュー戦でケガをして後輩たちに追い抜かれていく中、がむしゃらに立ち向かっていく太々しい戦いっぷりは観るものを引き込んだ。野心剥き出しの雑草魂。海外遠征も決まり、さらに太々しい選手になって戻ってくることは間違いない。

中島選手の遠征の挨拶はこちら。

2位 オスカー・ロイべ

2位は65回でオスカー・ロイべ選手
中島選手の親友が2位にランクイン。ヤングライオンとして苦楽を共にした2人。ファレ道場で一緒に鍛え、二人で一緒にディズニーランドに行くくらい仲がいい。しかし、中島選手とのタッグではまだ1勝しかあげていない。また、中島選手とのシングル対戦は過去に1回。中島選手の勝利となっている。オスカー・ロイべ選手も、試合で必ず1回は見せ場を作る食らいつきを見せ、前座を大いに盛り上げてくれた。海外遠征で大きく化けて戻ってくるのが楽しみだ。

3位 BUSHI

3位は64回でBUSHI選手
敗北数は多いものの、そもそも年間試合数が最多の選手なので自然と負けの数も多くなる。勝率は42%でやや負け越しといったところだ。2021年には、ジェフ・コブのツアー・オブ・ジ・アイランドを13回、2022年にオスプレイのヒドゥンブレイドを4回喰らっていたBUSHI選手。選手生命が不安だったが、2023年はSANADA選手のSkull Endで5回ギブアップし、YOH選手のDIRECT DRIVEでも5回フォールを取られている。

4位 藤田晃生

4位は56回で藤田晃生選手
TMDK入りをし、ヤングライオンをひと足先に卒業した藤田選手。2022年の勝率19%から大きく飛躍して、2023年は勝率30%となった。新日本プロレスでダントツに若い藤田選手には未来しか感じない。ただ、まだまだ負けは多い。2023年によく負けた対戦相手は、海野選手だ。6回敗北を喫している。ツアー・オブ・ジ・アイランドやガンスタン、TIME BOMBなどの大技で負けることも増えており、対戦相手もヤングライオン扱いをしなくなってきているようだ。

5位 外道

5位は56回で外道選手
2022年の2位から大幅にランクダウン。2023年は試合数が大きく減ったのが原因で、敗北数が伸びなかった。BULLET CLUBなのか、WAR DOGSなのかイマイチわからないが、2023年の外道はあまり活躍をしていない印象だ。一度、ハンマーを持ち出して大暴れしたのは強く残っている。
外道選手がいちばん負けた相手は、マスター・ワト選手。10回も敗北を喫している。

6位 TAKAみちのく

6位は52回でTAKAみちのく選手。
昨年ダントツの1位から大幅なランクダウンだ。Just 5 Guysになり勝率が少し伸び18%になった。伸びたけど18%。2022年は1度もタッグでフォール、ギブアップを奪っていなかったTAKA選手だが、なんだか2023年はたまに勝つようになった。しかし、やられっぷりは健在だ。2023年にいちばんフォールを取られた技は、EVIL選手のEVILで12回。次にオスプレイ選手のヒドゥンブレイドを6回喰らっている。普通の人間ならもう死んでいる。

7位 大岩陵平

7位は41回で大岩陵平選手。
2022年は64回の敗北を喫していた大岩選手だが、2023年は41回とかなり減少した。全体勝率も15%から23%に大幅アップ。すでにTAKAみちのく選手を抜いている。ただ、シングルマッチでは全敗。オスカー・ロイべ、ボルチン・オレッグに負けている。タッグでは清宮選手のパートナーとして、活躍したもののまだ勝利には大きく結びついていないようだ。いちばん負けた相手はHENARE選手で4回

8位 本間朋晃

8位は39回で本間朋晃選手。
2022年、ツアー・オブ・ジ・アイランドを6回も喰らっていた本間選手。2023年はツアー・オブ・ジ・アイランドは3回に減少した。しかし、覚醒したHENARE選手のStreets of Rageを4回、アルティマを2回喰らっている。いちばん負けた相手は成田選手の7回。うち6回はコブラツイストでギブアップをしている。

9位 タイガーマスク

9位は35回でタイガーマスク選手
タイガーマスク選手の2023年の勝率は29%。過去15年間で最も低い勝率となっている。2013年あたりから徐々に勝率が右肩下がりとなっている。2023年の35回の負けのうち6回はYOH選手に負けている。トラースキックで負けがちのようだ。続いて、海野選手に4回の敗北。全てデスライダーでの負けとなっている。ちなみにタイガーマスク選手の2023年のシングルマッチは1戦のみ。イホ・デル・ビジャノ3号選手と対戦し勝利している。

10位 田口隆祐

10位は34回で田口隆祐選手
田口監督がランクイン。ふざけすぎでランクインしたのかと思ったが、まじめに取り組んだ『BEST OF THE SUPER Jr.』でも、KUSHIDA選手を除いて全敗。大きく負け星を伸ばした。負けた相手はヒロム選手が4回、鷹木選手が3回、ティタン選手が2回、BUSHI選手が1回と、ロスインゴ相手に10回敗北している。田口監督も過去15年でいちばん勝率が低い

まとめ

2021年に敗北数ランキングに入っていた、上村選手、辻選手、ワト選手。若手選手が2年後の2023年には敗北数が減少し、最前線で大活躍をしている。
2023年にトップ10に入っている中島選手、オスカー選手、藤田選手、大岩選手も2年後には最前線で活躍していることだろう。そしてまた2024年は、新たにデビューしたヤングライオンたちがランクインしてくるはずだ。次々と新陳代謝が行われているのは素晴らしいことだ。逆にベテラン選手たちは、年々勝率が低くなっている残酷な現実も垣間見える。

そして、ヤングライオンなはずのに、すでに敗北数にランクインしていないボルチン選手が、末恐ろしい。