プロレスは勝つことが全てではない。
負け方というのもひとつの美学がある。決してネガティブなことだけではない。
敗北数が多いと言うことは、それだけ相手選手のフィニッシュホールドを喰らっているということである。つまり、すごく体が丈夫ということだ。うん。
2021年、いちばん試合で敗北した選手を集計してみた。
敗北数は直接フォールを取られたり、ギブアップをした回数で集計している。
【新日本プロレス】2021年 敗北数ランキング
Rank | NAME | COUNT |
---|---|---|
1 | 本間 朋晃 | 60回 |
2 | BUSHI | 57回 |
3 | 上村 優也 | 45回 |
4 | DOUKI | 42回 |
5 | 辻 陽太 | 41回 |
6 | 外道 | 41回 |
7 | 高橋 裕二郎 | 33回 |
8 | マスター・ワト | 30回 |
9 | 邪道 | 27回 |
10 | 田口 隆祐 | 25回 |
1位には、なんとヤングライオンを抑えて60回で本間朋晃が格の違いを見せた。
2021年は本間の勝率は18.4%。5試合中4回は、本間がフォールを取られるかギブアップをする。ロシアンルーレットだったら5発中4発実弾が入っているということだ。生き延びれる気がしない。
2位は57回でBUSHIがランクイン。
BUSHIも本間に回数は迫るものの、試合数が然前違う。BUSHIの2021年の試合数は128試合。負けている回数は多いものの、実は勝率では51.5%と勝ち越している。
そして、57回の敗戦中13回はジェフ・コブのツアー・オブ・ジ・アイランドで負けている。普通の人が喰らったら1発で内臓破裂する技を13回も喰らっている。心配だ。
3位は45回で上村優也。
ここでヤングライオンがランクイン。コロナ禍のため過去最高の3年4ヶ月の期間のヤングライオンである。シングル5番勝負が組まれていたが、先輩たちからの白星は飾ることができなかった。上村は2021年8月に海外遠征が決まった。その後の行方は誰も知らない。
4位は42回でDOUKI。
ユニット同士でのタッグマッチでは、ジュニア選手がフォールを取られることが多い。ヘビー級の選手とのタッグマッチなどでは、体格の差がある。どうしたって不利だ。鈴木軍ではDOUKIがフォールを取られがちであった。しかし、DOUKIも2021年の勝率としては43.6%とそこまで悪いわけではない。やはり本間の勝率18%は思い切りが違う。
5位は41回で辻陽太。
ここで上村のライバルでもある辻陽太がランクイン。上村同様シングル5番勝負が行われ、8月に海外遠征となった。2021年、辻は6勝しか挙げることができなかった。上村は8勝をあげている。敗北数では上村より少ないが、勝率では上村に負けている。
6位は41回で外道。
『BULLET CLUB』のタッグで狙われるのは外道である。
とにかく技の受けが上手い。どんな選手の技でも思いっきり全身で喰らう。心置きなく技をかけることができる。メリケンサックを握って反則をしようとしたら、負けフラグである。勝利は18.5%。本間といい勝負である。
7位は33回で高橋裕二郎。
外道が『BULLET CLUB』代表だとしたら、高橋裕二郎は『HOUSE OF TORTURE』の代表である。高橋裕二郎はのらりくらりとしたスタイルで、のらりくらりと負けていく。しかし勝率は40%。負け越してはいるが、負けすぎているわけではない。
8位は30回でマスター・ワト。
2021年にはBEST OF SUPER Jrにも参戦したが、4勝7敗で振るわず。30回のうち5回は鷹木信悟に負けている。勝率自体も43%と伸び悩んだ。ワトが勝率を上げていくには、鷹木信悟をどうにかしないといけない。
9位は27回で邪道。
実は邪道の敗戦の27回の内訳にかなりの偏りがある。タイチが7回、矢野通が6回、YOSHI-HASHIが5回。なんとこの3人で66%も占めている。どうも相性が悪いようだ。もっと分散投資をした方がいい
毎試合、毎試合、邪道はリングの上でやられてヤになっちゃうな。朧げながら「およげ!たいやきくん」のメロディが浮かんできた。
10位は25回で田口隆祐。
田口監督にいたっては特にコメントはない。なぜ監督が負けるか? そんなのはいつもふざけているからだ。
とにかく、どの選手も怪我がないように気をつけてほしい。