【新日本プロレス】2022年 試合数ランキングTOP10

データで楽しむプロレス

新日本プロレスの選手たちは、年間どれだけの大会に出場しているのだろうか。試合数が多いということは、出社率が高いということでもある。
2022年の新日本プロレスの大会に出場した回数でランキングを集計してみた。

※新日本以外の団体への出場は基本的にはノーカウント

2022年 試合数ランキングTOP10

RankNAMECOUNT
1BUSHI136
2内藤 哲也134
3高橋 ヒロム122
4EVIL122
5SHO120
6鷹木 信悟119
7棚橋 弘至119
8マスター・ワト117
9タイチ113
10後藤 洋央紀112

1位は136回でBUSHIだ。
新日本プロレスでいちばん働いている日数が多いということだ。
2022年の新日本プロレスの年間大会数は154回。そのうちの136回ということは、88%の出席率ということである。BUSHIは間違いなく有休消化率が低い。今年はティタンという相棒もでき、下半期は大活躍だった。
BUSHIは試合ごとにマスク、オーバーマスクを変えてくる。136回となると金額も相当である。正式な使用済みマスクで10万近いが、Amazonだとレプリカが1万円ほどで売っている。仮にBUSHIがAmazonで購入しているとしても、最低でもマスク代に136万円かかっている。下手すると1360万円かかっているということだ。
みんなでBUSHIの『丸武商店』の唐揚を買いに行こう。すごくデカくて味が濃くてうまいから。

2位は134回で内藤哲也
2022年の内藤哲也はとにかく試合をした。多くの話題をふりまいたが、チャンスをモノにできなかった。タイトルマッチ3敗、NEW JAPAN CUP準優勝、G1クライマックス3位、WORLD TAG LEAGUE 3位。すべてにおいてあと一歩で結果が出ない。年始に目標を「2023年の1.4東京ドームのメインに立つこと」と宣言したが、残念ながら達成することができなかった。逆転の内藤哲也を見ることはできなかった。しかし「もしかしたら」とずっと思わせてくれた。あ、内藤推しです。

3位は122回で高橋ヒロム
2022年のヒロムはジュニアヘビー級王座をかけて2回挑戦したが、タイトル奪取にはならず。今年もチャンピオンになることはできなかった。しかし、『BEST OF SUPER Jr.』では3大会連続の優勝、通算4度目の優勝という前人未到の快挙を成し遂げた。さらに地方の声出しOKの会場では、前説に登場し会場を大いに沸かせた。
今年のTOP3はロス・インゴ勢。ロス・インゴは本当によく働いている。

4位は122回でEVIL
EVILは、転生したタマ・トンガにNEVER無差別級王座をダッシュされてからは、シングルでの活躍がほとんどなくなってしまった。2021年に『HOUSE OF TORTURE』になってからというものの、徐々に威厳や貫禄は失われ、間抜けなやられっぷりが目立つようになってきた。特にドッグゲージに全員入れられての撮影大会は、EVILの威厳を大きく損なわせた。試合後のドッグゲージは、かなり体が冷えたらしい。威厳はなくなってきたものの、EVILのやられっぷりは会場を大きな笑いに包んだ。
本当は強いって知っているよ。

5位は120回でSHO
2022年はSHOのキャラクターを不動にした一年だった。何事にも全力で挑むSHOが、ヒールに全力に挑んだ結果、「宇和島の恥」とTwitterトレンドになるまでになった。乱入しに行っては返り討ちに合うという、トム&ジェリーを見ているような痛快さがファンの心を掴んだはずだ。声出し大会では『HOUSE OF TORTURE』がブーイングを一身に集め、その人気の高さを窺わせる。でも、やっぱり本気のSHOが見たい。

6位は119回で鷹木信悟
2022年、鷹木信悟は1.4東京ドームで、IWGP世界ヘビーのベルトをオカダに奪取された。その後、鷹木はKOPW争奪戦に活躍の場を移した。タイチ、エル・ファンタズモとの激しくしんどい戦いで、KOPWの価値を大きくあげた。G1でもウィル・オスプレイとの激闘を繰り広げたが、惜しくもブロック優勝は逃す。前哨戦でもタイチ、ファンタズモとワチャワチャと楽しませてくれた。前哨戦も大切にしている鷹木信悟にファンへのサービスを強く感じる。

7位は119回で棚橋弘至
2022年は棚橋にとっていいスタートではなかった。1.5の東京ドーム大会でKENTAとIWGP USヘビー級をノーDQマッチで戦う。防衛には成功したものの、KENTAを欠場に追い込んでしまい、試合後のコメントでも泣きながら虚無感を訴えてのスタートだった。その後、ジュース・ロビンソンにUSヘビーのタイトルを奪われてからは、カール・アンダーソンのNEVER無差別級のタイトルに挑戦をしたものの、シングルのタイトル戦線からは離れている。
そんな中でも、今年もエース棚橋弘至は、地方でもアメリカでも大会を盛り上げ、解説中にトイレを我慢できずに「100年に1人の膀胱」と言われながらも新日本を盛り上げてくれた。

8位は117回でマスター・ワト
2022年はワトが開花した。邪道がトレイナーとなったことで、スピードはそのまま、体が一回り大きくビルドアップされた。コメントも強く発信するようになった。デスペラードやヒロムにいじられながらも、ひるむことなく前へ出ていく。そして、1.4東京ドームでのIWGPジュニアヘビータイトルマッチを掴んでいく。
タッグでも田口監督と69を結成。第69代IWGPジュニアタッグ王座を獲得する。田口のムチャブリで怪我をすることもあったが、スベっても堂々とする大切さを学んだに違いない。2023年はさらなる活躍が期待できそうだ。

9位は113回でタイチ
タイチはタイトル戦線ではKOPWでしか絡んでいない。今年はWORLD TAG LEAGUEの参戦もなく、タッグでの結果も残せていない。試合としては、鈴木軍での6人タッグマッチがいちばん多かった。
しかし、2022年のタイチは主戦場を新日マットではなく、YouTubeに移した。プロレスラーじゃなくてYouTuberだ。『聖帝タイチのゲーム実況チャンネル』はチャンネル登録者数3.3万人を超え、動画アップ数は200本を超える。しかも、そのほとんどがライブである。動画再生数に目が眩んでいるのかもしれない。試合がある日にも、帰宅して夜には配信。試合がない日にも、夜には配信。YouTuberプロレスラーとしてのポジションを確立した。

10位は112回で後藤洋央紀
2022年の後藤はG1あたりから徐々に光が当たってきた。いや、後藤自身が光っていた。『HOUSE OF TORTURE』とのNEVER6人タッグベルトでの確執、G1クライマックスでの強いパパ、WORLD TAG LEAGUEの2連覇達成。強い後藤が戻ってきた。バックステージコメントもどこか余裕が出てきたのか、様子がおかしい。2023.1.4ではFTRとのIWGPタッグマッチがある。来年はタッグ戦線でもっと活躍していきそうだ。