【新日本プロレス】2023年 試合数ランキングTOP10

データで楽しむプロレス

2023年の新日本プロレスで、いちばん多く試合をした選手は誰か?
全ての試合を集計してランキングにしてみた。試合数が多いということは、つまり出社率が高いということでもある。

2023年の新日本プロレスの試合数ランキングはこちら。

※新日本以外の団体への出場は基本的にはノーカウント

2023年 試合数ランキングTOP10

RankNAMECOUNT
1BUSHI122
2石井 智宏118
3グレート-O-カーン117
4海野 翔太117
5マスター・ワト117
6高橋 ヒロム114
7DOUKI113
8YOH112
9YOSHI-HASHI110
10EVIL109

1位 BUSHI

1位は122回でBUSHI選手だ。2022年も1位。なんと2連覇達成。
新日本プロレスでいちばん働いている日数が多い。
2023年の新日本プロレスの年間大会数は156回。そのうちの122回ということは、78%の出席率ということである。去年に引き続き、BUSHI選手は有休消化率が低い。
BUSHI選手は試合ごとにマスク、オーバーマスク、入場用手袋を変えてくる。それぞれ最低でも1万とすると、366万円の経費がかかってくる。『丸武商店』の唐揚げで換算すると約21529個分だ。うーん、ピンとこない。ときどき会場でも『丸武商店』の唐揚げが販売されるので、購入してBUSHI選手のマスクの経費に貢献しよう!

2位 石井智宏

2位は118回で石井智宏選手
2023年の石井選手は新日本プロレスを常に支えていた。海野、成田の若い選手の壁となり、天山、永田の第3世代にもハッパをかける。G1 CLIMAXでは相変わらずの名勝負だらけ。エディ・キングストンやジョン・モクスリー、ザック・セイバーJr.の強豪外国人選手とも一騎打ち。Royal Quest大会では鷹木選手とのスペシャルシングルマッチも組まれる。タッグでも大活躍だ。WORLD TAG LEAGUEでは矢野選手とのタッグで好成績を残し、NEVER無差別級6人タッグ王座は7回防衛。シングルでもタッグでも活躍しての堂々の2位ランクインだ。

3位 グレート-O-カーン

3位は117回でグレート-O-カーン選手
試合ではいい結果はなかったが、2023年のUnited Empireも、オーカーン選手が支えていた。カイル・フレッチャー、マーク・デイビスがAEWへ移籍しても、ウィル・オスプレイの移籍が決定しても、オーカーン選手は一貫してUnited Empireの看板を守り、ユニット唯一の日本語が話せる人として存在感をアピールしていた。タッグではHENARE選手とWORLD TAG LEAGUEで、シングルでは鷹木選手とのKOPW戦やモクスリー選手とのエニウェアマッチなどで、活躍をしていた。また、プライベートでは不法侵入してきた空き巣を捕まえる。2023年も何かと話題を振りまき続けていた。オタ活も活発にしていたようだ。

3位 海野翔太

同じく3位タイは117回で海野翔太選手
2023年は海野選手はかなり飛躍の年となった。会社に令和闘魂三銃士と命名され、勝手に賛否両論が巻き起こる。NEW JAPAN CUPは3回戦まで進出。G1でも令和闘魂三銃士と清宮選手らとで激闘を繰り返す。IWGP USヘビー級王座をかけてウィル・オスプレイとも壮絶な試合を行った。結果は出ていないが、試合を重ねるたびに説得力が増している。タッグでも話題に事欠かない。成田選手との7番勝負からの、電撃のタッグ結成、まさかの裏切りと常に話題を振りまいていた。
SNSでも泣き顔自撮りをアップして、賛否両論を巻き起こす。アンチ海野へも丁寧な長文リプライをする。リング外でも賛否両論を巻き起こしてこそ、真のスターになるのだ。

3位 マスター・ワト

同じく3位は117回でマスター・ワト選手。3位が多い!
2023年のジュニアは間違いなくワト選手覚醒の年だった。ベスト・オブ・スーパーJr.初優勝。決勝でのティタン選手と素晴らしい試合を行った。ジュニアに新しい時代がきているのを感じた。タッグでも活躍をする。デスペラード選手との抗争から、まさかのタッグ結成。ジュニアタッグリーグにデスペラード選手と参戦して話題を呼んだ。そしてなにより、3月に行われたオールスタージュニアフェスティバルでメインを飾る。もう新日本プロレスの、いや日本プロレスのジュニアの顔と言っても何も問題ないだろう。

6位 高橋ヒロム

6位は114回で高橋ヒロム選手
2023年のジュニアの中心は間違いなくこの男、高橋ヒロム選手だ。プロレス大賞MVPに推す声も多いほど、ヒロム選手がプロレス界を駆け回った。新日本プロレスでの試合数では6位ではあるが、世界中を飛び回っていた。CMLL6試合、DDT2試合、全日本プロレス、ノア、フリーダムズ、みちのく、GREAT、ドラディション、ROH、IMPACT。新日以外も含めると133試合。実質1位かもしれない。3日に1回は試合をしている。マジでレスラーは超人だ。
IWGPジュニアヘビー級王座も5度目の戴冠し、7度の防衛に成功。自身最長の保持記録を更新している。IWGP世界ヘビーへの挑戦もしている。2024年もジュニアはヒロム選手を中心に動いていくに違いない。

7位 DOUKI

7位は113回でDOUKI選手
DOUKI選手は2023年よりJust 5 Guysとして活動した。鈴木軍にいた時よりも、明らかに存在感は増し、バックステージでもメッセージを多く語るようになった。DOUKI選手の2023年のシングルマッチは内藤選手から始まった。残念ながらシングルでの結果は大きく残せなかったものの、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは、KUSHIDA、田口、リオ・ラッシュから勝利をおさめる健闘を見せる。AEWでのラダーマッチでの活躍も印象深い。
そして、忘れてはいけないのは、メリットのCM出演だ。

8位 YOH

8位は112回でYOH選手
2023年、YOH選手はよりのびのびと楽しくプロレスをするようになった。飄々と対戦相手を煽るスタイルが確立した。どんな試合でも面白くするオールマイティな選手へと進化した。第1試合でも大会を盛り上げ、急に決まったタイトルマッチも前日の記者会見から乗り込んでワクワクさせてくれる。タッグパートナーが欠場しても、代打レスラーを自らスカウトしてきてジュニアタッグリーグに参戦。2021年にあれほどスランプに落ち込んだ人とは思えない。2024年はきっかけさえあれば、大爆発する気がする。

9位 YOSHI-HASHI

9位は110回でYOSHI-HASHI選手
2023年のYOSHI-HASHI選手は、シングルマッチでは結果を残せていない。しかし、タッグでの実績は凄まじい。1.4でFTRからIWGPタッグのベルトを奪還。オージーオープンに一度は奪われたものの、タイトル返上で再度タッグ王者に輝いている。STRONGタッグ王座にも輝き、ワールドタッグリーグでは前人未到の3連覇。「けしからんくらいのざんまい」を披露した。3.6の旗揚げ記念日では、オカダ・棚橋組とタイトルマッチを行い、棚橋選手からフォールを奪っている。大田区総合体育館は絶叫に近いほどの盛り上がりを見せ、「伝説に残るざんまい」を敢行した。ざんまい尽くしの一年だ。

10位 EVIL

10位は109回でEVIL選手
2023年もEVIL選手は、大活躍をした一年だった。シングルマッチではG1でのオカダ戦、IWGPタイトルマッチのSANADA戦で反則ざんまい尽くしで、会場をブーイングの渦へ巻き込む。ワールドタッグリーグでも裕二郎選手と組み、あの手この手で対戦相手を翻弄。ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは、出場してないのにSHO選手の試合に毎回参加。金丸選手、成田選手も仲間に引き入れ、ついには他団体であるノアのリングにも乱入を始めた。2024年もHOUSE OF TORTUREから目が離せなそうだ。よく覚えとけ!

まとめ

試合数ランキングのメンバーを見ると、新日本プロレスの興行をしっかりと底支えしている選手たちである。大きなタイトルマッチや、トーナメントでの優勝がなくとも、毎シリーズ参戦し前哨戦を盛り上げてくれている。いつもそこにいてくれるとても貴重な存在だ。

2022年の試合数ランキングと比較すると、内藤、鷹木、棚橋、後藤と40代の選手たちがランク圏外となっている。新日本プロレスの世代交代が、ジワジワと行われてきているようだ。そんな中、逆にランクインしてきた石井選手。すべてに逆行する男、それが石井智宏選手だ。