シングルマッチの勝率ランキングは、その年いちばん強いのは誰かということだ。
2023年、シングルマッチの勝率が一番高かった選手は誰なのか。新日本プロレスでいちばん強い選手は誰なのか、ランキングにまとめてみた。
【新日本プロレス】2023年 シングルマッチ勝率ランキング
Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | SANADA | 18 | 16 | 2 | 0 | 88.9% |
2 | 内藤 哲也 | 17 | 14 | 3 | 0 | 82.4% |
3 | 高橋 ヒロム | 19 | 15 | 4 | 0 | 78.9% |
4 | オカダ・カズチカ | 14 | 11 | 3 | 0 | 78.6% |
5 | ウィル・オスプレイ | 16 | 12 | 4 | 0 | 75% |
6 | マスター・ワト | 16 | 12 | 4 | 0 | 75% |
7 | ザック・セイバーJr. | 23 | 17 | 5 | 1 | 73.9% |
8 | デビッド・フィンレー | 19 | 14 | 5 | 0 | 73.7% |
9 | エディ・キングストン | 11 | 8 | 3 | 0 | 72.7% |
10 | 小島 聡 | 7 | 5 | 2 | 0 | 71.4% |
※新日マットでシングルマッチ5試合以上をした選手を集計
1位 SANADA
1位は勝率88.9%でSANADA選手。
さすが2023年のチャンピオン。88.9%という勝率で圧倒的な強さを誇っている。常にきれいな筋肉美で、コンディション抜群。テーピングをすることも少ない。絶好調のSANADA選手だが、2023年は2敗している。2023年の初シングルでは、征矢学戦で敗北を喫している。そして、その征矢選手は2024.1.2でGHC世界ヘビーに挑戦し、SANADA選手は2024.1.4で内藤選手との防衛戦をする。1年でお互いに大会場でタイトルマッチを行う選手へと変貌した。もうひとりはG1公式戦でのEVIL選手に敗北。
ちなみにAEWでのシングルマッチも含めると、勝率は89.4%まで上昇する。
2位 内藤 哲也
2位は勝率82.4%で内藤哲也選手。
内藤選手のシングルの勝率は過去15年でいちばん高い。肉体的にはボロボロになっているが、試合結果は絶好調だ。ここ数年タイトルマッチでは負け続きだが、タイトルマッチ以外では勝率が良い。
2023年の内藤選手は3敗している。NEW JAPAN CUP公式戦でのSANADA選手、G1公式戦でのジェフ・コブ選手、シェイン・ヘイスト選手。
3位 高橋 ヒロム
3位は勝率80%で高橋ヒロム選手。
2023年、ヒロム選手は4回負けている。あれ? 4回も負けていたかな? と内訳を調べてみた。ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア公式戦で、ティタン、リオ・ラッシュ、マイク・ベイリーに負けている。そして、IWGP世界ヘビーにも挑戦しSANADAに負けていた。しかし、IWGPジュニアで7回防衛、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでは6勝3敗と好成績を残した。
4位 オカダ・カズチカ
4位は78%でオカダ・カズチカ。
チャンピオンでなくなってもオカダ選手は強い。シングルで負けたのは、たった3回。IWGP世界ヘビー級でのSANADA、G1公式戦でのオスプレイ、内藤の3回のみである。シングルマッチの回数が減ったため、勝率が下がってしまったようだ。AEWの試合を含めると、ブライアン・ダニエルソンにも負けている。
5位 ウィル・オスプレイ
5位は75%でオスプレイ選手。
もっと上位だと思ってたけど、新日本プロレスのリングでは5位の勝率。意外にも4敗もしている。1.4のケニー・オメガ戦、G1準決勝での内藤戦、G1公式戦でタイチ、タンガ・ロアで敗退。ちなみにタンガ・ロアにはリングアウト負け。それでいいのか、タンガ・ロア。
しかし、2023年のオスプレイ選手は、勝った選手がすごい。ケニー・オメガ、ランス・アーチャー、オカダ、棚橋、鷹木、ジェリコ、丸藤、ザック、海野、辻。世界中でハードなシングルマッチを行っている。AEW所属になっても、新日本のビッグマッチにはぜひ継続参戦してほしい。
6位 ザック・セイバーJr.
6位は勝率77.3%でザック・セイバーJr.。
2023年、ザック選手はNJPW WORLD認定TV王座チャンピオンとして16回の防衛をする。初代チャンピオンにして、もはや誰にも抜かれなそうな記録を打ち立ててしまった。若手のためのベルトだったのが、誰も取れないベルトになりつつある。
ザック選手が負けたのがG1公式戦でのジェフ・コブ、内藤、オカダの3回。NEW JAPAN CUP公式戦での海野戦。IWGP USタイトルマッチのオスプレイ戦の合計5回だ。AEWでの試合を含めると、ブライアン・ダニエルソンにもシングルマッチで負けている。そのほかにも、ザック選手は海外で多くの試合を戦っており、全団体を合わせると2023年は42戦35勝6敗。勝率83.3%というとんでもない戦績を残している。シングルマッチ42戦って!!
7位 デビッド・フィンレー
7位は勝率73.7%でデビッド・フィンレー選手。
2023年に衝撃の「BULLET CLUB」入りを果たしたものの、試合後にシレイリで殴る人という印象しかなかったが、勝率ではしっかりとした結果を出しているようだ。
「NEW JAPAN CUP」では決勝進出。NEVERのタイトルマッチも2回防衛している。G1公式戦ではタマ・トンガ、鷹木、オスプレイに負けているが、5勝3敗と好成績を残している。しかし、なかなか評価されない選手だ。
シングルマッチ全19試合中、G.o.Dメンバーとの試合が6試合。シングルの30%はG.o.D。来年はもっといろんなところと絡んでほしい。
8位 エディ・キングストン
8位は勝率72.7%でエディ・キングストン選手。
他団体から唯一のランクイン。新日本プロレスでのシングルマッチは少ないものの、G1に参戦し日本のファンに存在感を見せつけた。エディ選手は2.19にジェイ・ホワイト選手を新日本から追放し、7月にはNJPW STRONGのベルトをKENTA選手より奪取。いつのまにか7回防衛している。(ROHとのダブルタイトルマッチも含める)。G1公式戦ではEVIL、石井、フィンレーに敗れている。ちなみにAEWでは、ブライアン・ダニエルソンに2敗している。いや、なんかブライアン・ダニエルソン強すぎん?
9位 小島 聡
9位は勝率71.4%で小島聡選手。
ここにきて第3世代がランクイン。ヤングライオンとのシングルマッチで勝率を稼いだ。オスカー・ロイベに4勝、中島に1勝。そのほかには、STRONG 4WAYマッチでジェフ・コブ、コグリン、ロッサーというゴツゴツの戦いもしっかりと制してもいる。
ザックとのTV王座、エディとのSTRONG王座のタイトルマッチに挑戦し、いずれも負けを喫している。SNSでは媚びていると話題だが、まだまだ元気に試合でも話題を振りまいてくれている。
10位 マスター・ワト
10位は勝率70.6%でマスター・ワト選手。
2023年はワト選手が開花した年だった。ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアではYOH、デスペラードに負けたものの見事優勝を果たす。ジュニア夢の祭典では、メインイベントで青柳亮生と対戦し、勝利を収めている。新日ジュニアは、ヒロム、デスペラード、石森という3強時代から、4強時代に突入した。来年は更なる飛躍間違いなしだ。
まとめ
2023年のシングル勝率は、順当なランクインという印象だ。
ヒロム選手、オスプレイ選手、ザック選手は、多くの団体でも精力的に試合を行い、世界中で活躍していた。ザック選手のシングル42戦はヤバい。16回防衛もヤバい。
無観客で凱旋帰国したマスター・ワト選手がついにランクインしたのも感慨深い。2024年は若い選手がもっと活躍してランクインしてくるんじゃないかと期待している。