『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』完全ガイドブック:歴代優勝者と全対戦成績

データで楽しむプロレス歴代優勝者

新日本プロレスのジュニアの最強戦士を決める『BEST OF THE SUPER Jr.』

1994年の第1回『BEST OF THE SUPER Jr.』から全ての熱戦を集計。歴代優勝者から、最長決勝戦、最多優勝者、最年少優勝者など、さまざまな『BEST OF THE SUPER Jr.』の記録をまとめてみた。

※集計期間:2007.5〜2026.5.31(新日、STARDOM)

『BEST OF THE SUPER Jr.』とは

『BEST OF THE SUPER Jr.』はジュニア戦士の最強を決める大会だ。1994年から新日本プロレスで始まったジュニアヘビー級選手によるシングルマッチのリーグ戦である。1993年までは『TOP OF THE SUPER Jr.』という名称で同様のリーグ戦が行われていた。

『BEST OF THE SUPER Jr.』の魅力は、アクロバティックな技の応酬にある。華麗な技の数々、マスクマンの参戦も多く、実に華やかな大会となっている。当初の参加選手は10人ほどであったが、近年では20名ほどに増えている。この大会のみに参加するスペシャルゲストもいることが多く、参加選手の発表も楽しみのひとつである。

そして、優勝者は次期IWGPジュニアヘビー級王座への挑戦権を手にすることとなる。優勝者は大きなチャンスを掴むため、その後の展開まで目が離すことができない。

歴代の『BEST OF THE SUPER Jr.』の決勝戦の様子はこちらでご紹介。2015年までだけど。

『BEST OF THE SUPER Jr.』公式戦歴代優勝者

歴代優勝者一覧
回(年)優勝(年齢)準優勝(年齢)参加数
第1回
(1994)
獣神サンダー・ライガー(29)スペル・デルフィン(26)11
第2回
(1995)
ワイルド・ペガサス(28)大谷晋二郎(22)10
第3回
(1996)
ブラック・タイガー(28)獣神サンダー・ライガー(31)14
第4回
(1997)
エル・サムライ(31)金本浩二(30)14
第5回
(1998)
金本浩二(31)ドクトル・ワグナーJr.(32)12
第6回
(1999)
ケンドー・カシン(30)金本浩二(32)12
第7回
(2000)
高岩竜一(27)大谷晋二郎(27)12
第8回
(2001)
獣神サンダー・ライガー(36)田中稔(28)12
第9回
(2002)
金本浩二(35)田中稔(29)14
第10回
(2003)
垣原賢人(31)金本浩二(36)14
第11回
(2004)
タイガーマスク(33)金本浩二(37)16
第12回
(2005)
タイガーマスク(34)外道(36)14
第13回
(2006)
田中稔(33)タイガーマスク(35)14
第14回
(2007)
ミラノコレクションA.T.(30)井上亘(33)14
第15回
(2008)
井上亘(34)金本浩二(41)12
第16回
(2009)
金本浩二(42)プリンス・デヴィット(27)14
第17回
(2010)
プリンス・デヴィット(28)飯伏幸太(28)16
第18回
(2011)
飯伏幸太(29)田口隆祐(32)18
第19回
(2012)
田口隆祐(33)ロウ・キー(32)18
第20回
(2013)
プリンス・デヴィット(31)アレックス・シェリー(30)18
第21回
(2014)
リコシェ(25)KUSHIDA(31)16
第22回
(2015)
KUSHIDA(32)カイル・オライリー(28)16
第23回
(2016)
ウィル・オスプレイ(23)田口隆祐(37)16
第24回
(2017)
KUSHIDA(34)ウィル・オスプレイ(24)16
第25回
(2018)
高橋ヒロム(28)石森太二(35)16
第26回
(2019)
ウィル・オスプレイ(26)鷹木信悟(36)20
第27回
(2020)
高橋ヒロム(31)エル・デスペラード(36)10
第28回
(2021)
高橋ヒロム(32)YOH(33)12
第29回
(2022)
高橋ヒロム(32)エル・デスペラード(38)20
第30回
(2023)
マスター・ワト(26)ティタン(32)20
第31回
(2024)
エル・デスペラード(40)石森太二(41)20
第32回
(2025)
藤田晃生(22)YOH(36)20

大会の記録

大会優勝記録

最多優勝者4回高橋ヒロム
最多準優勝者5回金本浩二
最大連覇3連覇高橋ヒロム

年齢・最速記録

最年少優勝22歳藤田晃生
最年長優勝42歳金本浩二
キャリア最短優勝3.8年藤田晃生

試合記録

最長決勝戦00:38:302021年 高橋ヒロム vs YOH
最短決勝戦00:11:262004年 タイガーマスク vs 金本浩二

【初出場初優勝】 – ミラノコレクションA.T.、ウィル・オスプレイ

優勝者の年齢は20代後半から30代前半が多く、40歳をすぎて優勝したのは金本選手ひとりのみだ。(デスペラード選手は年齢不詳)

また、優勝した外国人選手は全員もれなく、その後海外の別団体で活躍をしている。ワイルド・ペガサス、ブラック・タイガー、プリンス・デヴィッド、リコシェは、WWEへ移籍し、ウィル・オスプレイはAEWに移籍している。

第22回から第29回の8大会での優勝者は、KUSHIDA・オスプレイ、ヒロムの3選手しかいない硬直した状態だった。しかし、第30回でワト選手が優勝することで、ジュニアに新たな混沌の時代が訪れている。

『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝回数ランキング

決勝進出回数が一番多いのは金本浩二(8回)

Name優勝準優勝決勝進出
1高橋ヒロム4回0回4回
2金本浩二3回5回8回
3KUSHIDA2回1回3回
4獣神サンダー・ライガー2回1回3回
5ウィル・オスプレイ2回1回3回
6タイガーマスク2回1回3回
7プリンス・デヴィット2回1回3回
8エル・デスペラード1回2回3回
9田口隆祐1回2回3回
10田中稔1回2回3回

最多優勝回数は高橋ヒロム選手の4回。前人未到の3連覇も達成している。そして、ヒロム選手は決勝進出すると必ず優勝。決勝戦では負けたことがない。

続いて、金本選手が3回優勝となっている。金本選手は決勝進出も最多の8回となっており、決勝進出回数はダントツとなっている。長い間ジュニアのトップ戦線で活躍をしていたことがわかる。

2回優勝した選手は5名。ライガー、KUSHIDA、オスプレイ、タイガーマスク、プリンス・デヴィッド選手。全ての選手が、準優勝も経験しており、『BEST OF THE SUPER Jr.』で複数回の優勝をするには、準優勝経験も必要なようだ。

逆に石森太一・大谷晋二郎の両選手は、2回の準優勝経験がありながら、いまだに優勝を手にしていない。

『BEST OF THE SUPER Jr.』出場回数TOP30

『BEST OF THE SUPER Jr.』の最多参戦者は獣神サンダー・ライガー(22回)

NAMECOUNT
1獣神サンダー・ライガー22
2田口隆祐22回
3タイガーマスク18回
4金本浩二15回
5エル・サムライ14回
6KUSHIDA13回
7BUSHI12回
8高橋ヒロム10回
9外道10回
10エル・デスペラード10回

出場回数は、獣神サンダー・ライガー選手の22回がトップ。これはとんでもない記録だ。22年出ているってことだから、大正時代よりも長い。ひとつの時代といっても過言ではない。

そして、続くのが田口監督の21回。2024年は犬を助けるために交通事故に遭い、残念ながら不参加となってしまった。交通事故に遭わなければ、連続出場回数19回となり、タイガーマスク選手の18回を超え、連続出場回数で単独1位となっていた。犬を助け、虎と並んだ形だ。そして、2026年も出場が決まっているため田口監督は22回と1位タイとなる。すごい。

タイチ選手が7回も出てたのが意外。

ちなみに完全にヘビー級のイメージしかない選手も出場している。クリス・ジェリコ、PAC、真壁刀義、柴田勝頼、中嶋勝彦、タマ・トンガなど、なかなかヘビーな選手たちも出場していた。

『BEST OF THE SUPER Jr.』勝率ランキング TOP30

『BEST OF THE SUPER Jr.』でいちばん勝率がいい選手は誰なのか?

『BEST OF THE SUPER Jr.』での全対戦成績(1800試合以上)から、参加選手の勝率ランキングを集計してみた。公式戦を11試合以上している選手を対象としている。(2大会以上出場している選手を対象)

『BEST OF THE SUPER Jr.』で最も勝率が良いのは飯伏幸太(73.1%)

PlayerRate
1飯伏幸太26197073.1%
2ウィル・オスプレイ332310069.7%
3デイビー・リチャーズ16115068.8%
4カイル・オライリー15105066.7%
5プリンス・デヴィット523418065.4%
6石森太二915932064.8%
7リコシェ312011064.5%
8ミラノコレクションA.T.1495064.3%
9ボビー・フィッシュ1495064.3%
10ワイルド・ペガサス27178263%

ランキングにした結果、上位には現役で『BEST OF THE SUPER Jr.』に出ている選手はほとんどいなかった。ランキング上位になった選手は、ほとんどヘビー級に転向しているか、他団体へ移籍している。

1位、2位の飯伏選手、オスプレイ選手はヘビーに転向しAEWに移籍している。3位のデイビー・リチャーズ選手はTNAに移籍後に医者になるためレスラーをやめている。4位のカイル・オライリー選手はWWEで活躍後、現在はAEWに移籍。

6位に『BEST OF THE SUPER Jr.』現役の石森選手がランクイン。現役選手としては勝率トップである。まだ優勝できていないのが不思議だ。

ヒロム選手が強いイメージがあったが、若手時代から参戦しているため全体の勝率としては石森選手よりも低くなっている。現役選手は若いときから大会に参加しているため、勝率が低くなりがちのようだ。また、近年の大会では参加人数が増えているため、1大会での対戦数が増えていることも、現役選手の勝率が低くなる要因となっていそうである。

2021年以降の勝率ランキング

現役選手たちの勝率をみたいので、直近5年(2021年〜)での勝率も集計してみた。

『BEST OF THE SUPER Jr.』で最も勝率が良いのはエル・デスペラード(66.7%)

PlayerRate
1エル・デスペラード604019166.7%
2高橋ヒロム483116164.6%
3石森太二573522061.4%
4YOH513120060.8%
5エル・ファンタズモ20128060%
6マスター・ワト502822056%
7ロビー・イーグルス563026053.6%
8藤田晃生301614053.3%
9SHO552926052.7%
10フランシスコ・アキラ412120051.2%

当然だが、ランキングの顔ぶれは大きく変わる。

1位はエル・デスペラード。新日本ジュニアの中心として、しっかりTOPにランクイン。2位は僅差で高橋ヒロム。連覇はしているものの、後半の勝率が悪いようだ。そして、3位は石森太二。

ヒロム、石森、デスペラードの3選手。新日ジュニアのTOP3は勝率としてもしっかり結果が出ている。追いかけるのはELPだが、ヘビーに転向したため、次点はYOHとなる。

引き続き、ベテラン勢が勝率高く居座るのか、若い選手たちの追い上げがあるのか、今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』が楽しみだ。

まとめ

  • 優勝者の年齢は20代後半から30代前半
  • 優勝した外国人選手は、100%海外団体へ移籍する
  • 新日ジュニアTOP3はやっぱり強かった