試合の時間が長いということは、それだけ試合が白熱しているということでもある。平均試合時間が長いということは、より白熱した試合を多くしているということだ。たぶん。
ということで、2025年も、平均試合時間が長かった選手をランキングで集計してみた。集計は、シングルマッチ、タッグマッチ全てを含めた試合の平均となっている。
2025年 平均試合時間ランキングTOP10
| Rank | NAME | AVERAGE TIME |
|---|---|---|
| 1 | KONOSUKE TAKESHITA | 00:15:40 |
| 2 | ザック・セイバーJr. | 00:14:33 |
| 3 | 後藤 洋央紀 | 00:13:34 |
| 4 | エチセロ | 00:13:26 |
| 5 | MAO | 00:13:25 |
| 6 | 藤田 晃生 | 00:13:08 |
| 7 | 海野 翔太 | 00:12:47 |
| 8 | ロビー・イーグルス | 00:12:43 |
| 9 | エル・デスペラード | 00:12:41 |
| 10 | 石井 智宏 | 00:12:23 |
※新日本以外の団体への出場は基本的にはノーカウント
1位はKONOSUKE TAKESHITA。
NEVER無差別級王座獲得に始まり、G1 CLIMAX優勝、IWGP世界ヘビー級王座戴冠と、2025年はまさに大躍進の一年。アンチも含めて注目度は急上昇。3団体所属のため地方巡業にはほぼ参加せず、G1シリーズとビッグマッチでのタイトル戦が主戦場。必然的に「短い試合が存在しない」構成となり、平均試合時間は堂々のトップとなった。
2位はザック・セイバーJr.。
1.4東京ドームでは海野翔太と43分44秒の超ロングなタイトルマッチ。「WORLD TAG LEAGUE」優勝決定戦でも32分超の死闘を展開した。IWGP世界ヘビー級のタイトルマッチも30分級がズラリ。2025年も、新日本プロレスの“強さの象徴”はザックだった。
3位は後藤洋央紀。
ついに起きた後藤革命。正式かどうか怪しい後藤革命軍の誕生に加え、なぜかエドモンド本田役でハリウッドデビューまで果たした「後藤元年」。2025年はIWGP世界ヘビー級のタイトルマッチを10戦。最長試合は1.4ロイヤルランボーの34分。革命の幕開けとしては、実に後藤らしい長丁場だった。
4位はエチセロ(参加10試合)。
エチセロ!?試合数こそ少ないが、1.12ザックとのスペシャルシングルで23分43秒の濃密すぎるテクニカル合戦を披露。「少数精鋭」の試合でランクインだ。
5位はMAO(参加17試合)。
MAO!?石森興行で『TOHOKU BLOCK』『MUSTLE BLOCK』を勝ち抜き、30分フルタイムの試合を連発したことで平均時間が一気に上昇。さらに『BEST OF THE SUPER Jr.』ではデスペラードと23分31秒のエンタメ全振りな一戦を展開。試合数は少なめだが、記憶にも記録にもガッツリ残った。
6位は藤田晃生。
2024年のSUPER Jr. TAG LEAGUE優勝から勢いそのままに、2025年は1.4でIWGPジュニアタッグ王座を獲得。『BEST OF THE SUPER Jr.』では最年少優勝を果たした。最長試合はYOHとの優勝決定戦で28分5秒。さらに、ぴおん興行メインの8人タッグ(25分25秒)、デスペラードとのIWGPジュニア戦(23分3秒)と、内容も時間も伴った一年だった。
7位は海野翔太。
1.4東京ドーム、ザックとのIWGP世界ヘビー級戦は43分44秒の超長時間マッチ。G1での辻戦(28分18秒)、NEW JAPAN CUP決勝(27分58秒)と長丁場が続いた。1.4で敗れブーイングを浴び、どん底から始まったセカンドチャプター。年末にはセカンドチャプターの面影はなくほぼ元通り。来年はサードチャプターでの浮上に期待したい。
8位はロビー・イーグルス。
試合数は多くないが、ジュニアの季節には必ず登場。IWGPジュニアタッグ、SUPER Jr. TAG LEAGUE、BOSJと幅広く活躍。安定感という意味では、もはや信頼のブランドだ。いつ見てもコンディションが完璧。
9位はエル・デスペラード。
IWGPジュニアヘビー級王座戦を10戦。クラーク・コナーズとのハードコア戦は37分53秒。6月には葛西純とデスマッチで29分31秒の流血戦。さらにジュニアタッグ、NEVER無差別級6人タッグなど複数タイトル戦線に絡み、平均試合時間を大きく押し上げた。相変わらずやりたい放題で最高だ。
10位は石井智宏。
1.4ロイヤルランボーでの34分35秒が最長。STRONG無差別級王座戦ではゲイブと30分時間切れ引き分け、34分5秒の激闘を展開。STRONGタイトルマッチはいずれもアメリカ大会。
2025年の新日本プロレスでの試合は55試合、海外団体での試合が26試合。……ちょっと出張しすぎなので、そろそろ日本に常駐してほしい。
まとめ
KONOSUKE TAKESHITAがビッグマッチ中心の参戦スタイルで平均試合時間1位となり、2025年を象徴する存在となった。ザック、後藤、海野らも30分超の激闘を重ね、タイトル戦線の重みが数字に表れた一年だった。
2026年、KONOSUKE TAKESHITAが新日本にどのような頻度で参戦してくるのか。今後の動向から眼が離せない。
それでは、素晴らしきプロレスライフを!

