2023年7月。突如、マオリ族の戦士・HENARE選手が誕生した。
髭を剃り落とし、顔面にタトゥを入れ、大きく変貌を遂げた。まさに「The Face of Fury」だ。ニュージーランドの風土に育まれ、マオリ族の伝統と文化に深く根ざしているHENARE選手。そんな最終進化を遂げた彼のキャラクターやキャリアを対戦成績とともに振り返ってみよう。
HENARE

団体 | インパクト → 新日本プロレス |
ユニット | UNITED EMPIRE |
生年月日 | 1992/8/5 ( 32 才) |
出身地 | ニュージーランド/オークランド |
デビュー | 2012/9/1 ( 12 年) |
得意技 | Streets of Rage、TOA Bottom、ランペイジ、アルティマ |
身長 | 180 cm |
体重 | 105 kg |
入場曲 | The Ultimate Weapon |
@henarenz | |
好きなもの | 牛角、モハメド・アリ、マイク・タイソン、アーチェリー、斧投げ |
HENAREのパラメータ
HENARE選手の打撃はどれもが強力だ。強力なミドルキックは雷鳴のように響き、ボディへのグーパンチで瞬時に相手は崩れ落ちる。コーナーポストでの振り向きハイキックで、一気に戦況を逆転する。分厚い体で、打撃の威力はマシマシだ。
スタミナも非の打ち所がない。特に鷹木選手との「KOPWアルティメット・トライアドマッチ」。気管支炎で苦しみながらも、38分を超える死闘を繰り広げる。その姿はSNSでも大絶賛され、HENARE選手の実力が広く知れ渡るきっかけとなった。本物のタフガイだ。
技の面でもHENARE選手は、常に進化を続けている。TOAボトム、ランペイジ、Streets of Rageといった破壊力ある投げ技はもちろん、アルティマの締め技でも相手をギブアップに追い込む。次々と新たな技を開発し、技に磨きをかけている。
最終形態に進化したHENARE選手は、パフォーマンスも素晴らしい。完全に原始的で荒々しい戦士と化した。ひとつひとつの技への気迫が漲っており、その雄叫びは野獣の咆哮に近い。一方で、試合後にひとり残ってサイン会を開き、会場でのファンサービスを行う。HENARE選手の試合後のサイン会への参加者は、日に日に増えてきている。また、SNSでは日本文化へ敬意を示す姿もある。礼儀正しく真摯で野蛮な戦士なのである。
そして、HENARE選手が何より大好きな日本文化は「牛角」。SNSに牛角の写真をアップしまくっている。そんな「#キングオブ牛角スタイル」のHENARE選手の牛角課金率はMAX10だ。
HENAREの必殺技『Streets of Rage』
HENAREのムーブ
選手名コール時のアピール
リングアナウンサーの「HE! NA! RE!」に合わせて舌を出して「ヴォー」と叫ぶ
先月までの最新試合結果
2024.12.5 アスリートタウン延岡アリーナサブアリーナ | ||
---|---|---|
高橋 ヒロム BUSHI 内藤 哲也 | VS | ジェイコブ・オースティン・ヤング グレート-O-カーン HENARE |
0:05:38 レフェリーストップ |
2024.12.4 唐津市文化体育館 『WORLD TAG LEAGUE』 | ||
---|---|---|
グレート-O-カーン HENARE | VS | スティービー・フィリップ トム・フィリップ |
0:10:02 IMPERIAL DROP |
2024.12.2 高知県民体育館 | ||
---|---|---|
グレート-O-カーン HENARE ジェイコブ・オースティン・ヤング | VS | 外道 トム・フィリップ スティービー・フィリップ |
0:08:04 アルティマ |
HENAREの年表
年月日 | できごと |
---|---|
2012.5.19 | 『インパクト・レスリング』でプロレスデビュー |
2013.9.21 | HENAREが『IPWニュージーランド・タッグ王座』初戴冠 |
2016.9.1 | 『新日本プロレス』デビュー戦 |
2017.2.21 | 岡倫之戦で左足アキレス腱を負傷し、長期欠場。ファレ道場でトレーニング。 |
2017.11.18 | 『WORLD TAG LEAGE』で復帰 |
2018.1.4 | リングネームを「トーア・ヘナーレ」に改名 |
2021.4.4 | トーア・ヘナーレが「アーロン・ヘナーレ」に改名し、『UNITED EMPIRE』に加入。 |
2023.7.16 | 顔面にマオリ族のタトゥを入れ、リングネームを「HENARE」に改名。 |
HENARE選手のデビューは2012年。キャリアは意外と長いが、2015年までは「インパクトレスリング」で年間10試合程度の出場にとどまっている。彼の本格的なプロレスのキャリアは、2016年『LION’S GATE』(若手中心の興行)での新日本プロレス再デビューからと言えるだろう。2016年デビュー組は、マスター・ワト選手やヒクレオ選手がいる。
しかし、デビューから1年もせずにオーカーン的な人との対戦中に、アキレス腱を負傷。長期の欠場を余儀なくされた。欠場中はニュージーランドのファレ道場でトレーニングをしていたようだ。2017年11月に『WORLD TAG LEAGUE』に真壁選手とのタッグで復帰する。今では、オーカーン的な人とタッグを組み『WORLD TAG LEAGUE』に出場している。ドラマティックだ。
しかし、その後は大きい成果を残すことができなかった。さらなる変化を求め、2018年にリングネームを「トーア・ヘナーレ」に改名する。だが、この変化も思うような成果は出せなかった。2021年、リングネームを「アーロン・ヘナーレ」に改名し、『UNITED EMPIRE』に加入し、本隊も離脱する。新日本デビューから6年、新たな一歩を進むことを決意する。
『UNITED EMPIRE』へ加入後は、徐々に活躍の場を広げてきたが、ここで進化が止まることはなかった。2023年7月、髭を剃り上げ、顔面にマオリ族のタトゥーを入れ、ついに最終形態へ進化を遂げた。マオリの戦士・HENARE選手の誕生である。今までは、何かになろうともがいていたHENARE選手だったが、自分自身のアイデンティティを全面に出し、己を曝け出して戦うようになった。単純にすごくカッコイイ。顔面にタトゥーって、相当の覚悟がないとできない。一生、サウナと温泉に入れないし。
男性が顔に入れるマオリ族の刺青「マタオラ」は、高貴さを象徴するもの。顔に刻まれた紋様は家系図を表している。HENARE選手は、本来の自分であるマオリの戦士に覚醒し、新たな道を切り拓いた。マタオラを持つプロスポーツ選手はHENARE選手が初めてらしい。唯一無二の存在感とキャラクターも手に入れたHENARE選手。彼がタイトルを獲得するのは、時間の問題だ。
HENAREの全対戦成績
年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
718 | 310 | 405 | 3 | 43.2% |
合計試合時間 | 129:36:35 |
平均試合時間 | 0:10:49 |
メインイベント回数の推移
年別のメインイベントの回数、メインイベント率をグラフ化。メインイベント率が高いほど、メインイベンターとして重宝されている。Main Count | Main Rate |
---|---|
50 | 7% |
フィニッシュホールドTOP5
HENARE選手のフィニッシュホールドを集計してランキング。Rank | Finish | Count |
---|---|---|
1 | アルティマ | 48回 |
2 | Streets of Rage | 43回 |
3 | TOAボトム | 40回 |
4 | ランペイジ | 19回 |
5 | IMPERIAL DROP | 7回 |
HENARE選手のターニングポイントは、明らかに「UNITED EMPIRE」加入だ。加入した2021年には勝率は2倍になり、それ以降の勝率は60%後半をキープしている。
一方で、メインイベントの回数は2021年にピークを迎えるが、それ以降は減少してしまっている。2023年の改名以降にどのような変化が起こるか楽しみだ。
フィニッシュホールドは多彩。どれも説得力があるフィニッシュだが、最近ではStreets of Rageが完全必殺技になっているので、どんどん炸裂させて強敵を薙ぎ倒していってほしい。
HENAREのシングルマッチ勝率
シングルマッチの年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
82 | 37 | 43 | 2 | 45.1% |
合計試合時間 | 15:24:14 |
平均試合時間 | 0:11:16 |
HENAREのシングル対戦TOP5
HENARE選手とシングル対戦数の多い順でランキング。Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 鷹木 信悟 | 7 | 3 | 3 | 1 | 42.9% |
2 | 辻 陽太 | 6 | 5 | 1 | 0 | 83.3% |
3 | マスター・ワト | 5 | 5 | 0 | 0 | 100% |
4 | 中島 佑斗 | 4 | 4 | 0 | 0 | 100% |
5 | 大岩 陵平 | 4 | 4 | 0 | 0 | 100% |
シングルマッチの勝率を見てみよう。2020年、2021年はほぼ戦っていないため極端な勝率となっている。2019年は勝率がかなり高いが、後輩とのシングルマッチが多かったためである。6勝のうち、辻選手に3勝、成田選手に2勝、海野選手に1勝となっている。この年は、先輩には1度も勝てていない。
シングルマッチの本格的なキャリアとしては2022年のG1初参戦からである。そのG1初参戦でHENARE選手は棚橋選手超えを果たす。2023年も石井選手、鷹木選手から勝利しており、シングルプレイヤーとしての実力はもう間違いないものになっている。
対戦成績は、ヤングライオンとの試合が多く組まれていたため、勝率が良い。今はそのヤングライオンたちもメインイベンターに成長している。今後もHENARE選手がこの勝率を保てるのか、とても気になるところだ。
HENAREのタッグマッチ勝率
タッグマッチの年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
254 | 100 | 154 | 0 | 39.4% |
合計試合時間 | 42:38:02 |
平均試合時間 | 0:10:04 |
HENAREのタッグパートナーTOP5
HENARE選手とタッグ組んだ回数順に、タッグパートナーをランキング。Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | グレート-O-カーン | 61 | 47 | 14 | 0 | 77% |
2 | 真壁 刀義 | 41 | 11 | 30 | 0 | 26.8% |
3 | 棚橋 弘至 | 30 | 4 | 26 | 0 | 13.3% |
4 | ジェフ・コブ | 11 | 9 | 2 | 0 | 81.8% |
5 | ジュース・ロビンソン | 10 | 5 | 5 | 0 | 50% |
タッグマッチの勝率も、2021年から爆上がりしている。HENARE選手にとって「UNITED EMPIRE」への加入は、大きなターニングポイントとなっている。HENARE選手を勧誘したのが、オーカーン選手なんだとしたら、とても熱い。まさに「怪我の功名」なのかもしれない。
パートナー別の対戦成績をみると、オーカーン選手とのタッグ勝率がダントツである。本隊の選手とのタッグは勝率が悪い。特に棚橋選手とは相性が悪いようだ。本隊を抜けてよかったようだ。
HENARE ベストバウト
超個人的かつ評価の高い試合をピックアップ。鷹木選手との戦いは、HENARE選手の最高傑作といっていい。
※NJPW WORLDリニューアルのため、リンク先は見れません。
▼鷹木信悟 VS アーロン・ヘナーレ
2023.4.2 後楽園ホール 「KOPW 2023」争奪戦 アルティメット・トライアドマッチ
▼鷹木信悟 VS アーロン・ヘナーレ
2023.7.19 ゼビオアリーナ仙台 「G1 CLIMAX 33公式戦」
▼グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレ VS マーク・デイビス&カイル・フレッチャー
2022.12.5 唐津市文化体育館 『WORLD TAG LEAGUE 2022』公式リーグ戦
HENARE 関連グッズ
HENARE選手のイケてるグッズがついに販売!会場販売だけなのかしら。会場行かねば。
試合会場で販売されるグッズ! pic.twitter.com/VqyCxhwZo5
— HENARE (@HenareNZ) November 24, 2023
まとめ
HENARE選手のプロレス人生は、変化の連続だった。
彼は団体を変え、入門しなおし、一からプロレスの道を歩み直した。リングネームを変え、ユニットを変え、新しいフィニッシュを開発。常に変化を恐れず、変わり続けた。そして、最終的にずっと変わることのない自らのルーツ・マオリ族の戦士に辿り着いたのである。
今の最終形態のHENARE選手は、めちゃくちゃカッコイイ。入場から存在感が出ている。ありのままの自分を全力でぶつけ、大切にしているものを前面に出す。最近では、「HENAREコール」も会場でよく起こるようになり、人気の高まりを感じる。すごく嬉しい。
HENARE選手のファイトスタイルは、NEVER戦線にとても相性がよさそう。HENARE推しとしては、いつタイトルを獲ることができるのか、その瞬間を待ち望んでいる。今から楽しみだ。牛角の発信も忘れずに続けてほしい。
それでは、一緒に素晴らしきプロレスライフを!