『SUPER Jr. TAG LEAGUE』完全ガイドブック:歴代優勝者と全対戦成績

データで楽しむプロレス

今年の秋も『SUPER Jr. TAG LEAGUE』の季節がやってきた。
ただでさえ、スピードあふれるジュニアの選手。タッグチーム戦となると連携技、空中戦のオンパレードである。

2012年の第1回『SUPER Jr. TAG LEAGUE』から全ての公式戦200戦以上を集計。歴代優勝者から、最長決勝戦、最多優勝者、最年少優勝者など、さまざまな『SUPER Jr. TAG LEAGUE』の記録をまとめてみた。

秋のお祭り『SUPER Jr. TAG LEAGUEをより楽しめるよう、いろいろなデータをみてみよう。

※集計期間:2007/5〜2024/9の新日、STARDOMの試合

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』とは

SUPER Jr. TAG LEAGUE』は2012年から新日本プロレスで始まったジュニアヘビー級の選手によるタッグリーグ戦である。2017年まではリーグ戦ではなく、トーナメント方式となっている。この記事ではトーナメント方式からの試合結果を集計している。

優勝チームには、『IWGPジュニアタッグ王座』への挑戦権が与えられる。

昔は単体のシリーズではなかったが、近年では認知度・人気が上がってきて単体のシリーズとして開催しても十分集客できる花形のイベントとなっている。

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』歴代優勝者

回(年)優勝(年齢)準優勝(年齢)参加数
第1回
(2012)
KUSHIDA(29)
アレックス・シェリー(29)
プリンス・デヴィット(31)
田口 隆祐(33)
8
第2回
(2013)
マット・ジャクソン(28)
ニック・ジャクソン(24)
ロッキー・ロメロ(31)
アレックス・コズロフ(29)
8
第3回
(2014)
カイル・オライリー(27)
ボビー・フィッシュ(38)
マット・ジャクソン(29)
ニック・ジャクソン(25)
8
第4回
(2015)
リコシェ(27)
マット・サイダル(32)
ロッキー・ロメロ(33)
トレント・バレッタ(28)
8
第5回
(2016)
ロッキー・ロメロ(34)
トレント・バレッタ(29)
石森 太二(33)
ACH(28)
8
第6回
(2017)
SHO(28)
YOH(29)
田口 隆祐(38)
ACH(29)
8
第7回
(2018)
SHO(29)
YOH(30)
金丸 義信(42)
エル・デスペラード(34)
8
BUSHI(35)
鷹木 信悟(35)
第8回
(2019)
SHO(30)
YOH(31)
金丸 義信(43)
エル・デスペラード(35)
8
第9回
(2021)
エル・デスペラード(37)
金丸 義信(44)
石森 太二(38)
エル・ファンタズモ(34)
6
第10回
(2022)
YOH(34)
リオ・ラッシュ(28)
エース・オースティン(25)
クリス・ベイ(26)
10
第11回
(2023)
TJP(39)
フランシスコ・アキラ(23)
SHO(34)
金丸 義信(47)
10
第12回
(2024)
ロビー・イーグルス(34)
藤田 晃生(22)
TJP(40)
フランシスコ・アキラ(24)
12
【最年少優勝】- 藤田 晃生(22歳)
【最年長優勝】- 金丸 義信(44歳)
【最長決勝戦】- YOH&リオ・ラッシュ vs エース・オースティン&クリス・ベイ
(00:21:10 DIRECT DRIVE)
【最短決勝戦】- SHO&YOH vs 金丸 義信&エル・デスペラード
(00:14:13 3K)

【最多優勝】 – SHO & YOH(3回)
【最多連続優勝】 – SHO & YOH(3回)
【最多準優勝】 – 金丸義信 & エル・デスペラード(2回)

ジュニアタッグは2017年から、ROPPONGI 3KのSHO&YOHが時代を一世風靡していた。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』も三連覇を達成。アイドル的な人気を誇った彼らだったが、2021年に解散。今はあの頃の面影が全くない二人になった。

ジュニアタッグの人気チームの解散によって、ジュニアタッグは群雄割拠の時代に入っている。

また、近年では新日本プロレスの選手の高齢化があり、優勝選手の年齢が徐々に高くなってきている。そんな中、2023年のフランシスコ・アキラ選手は23歳の最年少で優勝。今後の新日ジュニアの若き期待の星となっている。日本に引っ越して、日本語学校にも通っているアキラ選手が、今後新日ジュニアの中心になっていくことは間違いなさそうだ。

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』優勝回数ランキング

Name優勝回数準優勝回数決勝進出回数
YOH404
SHO314
金丸 義信134
エル・デスペラード123
ロッキー・ロメロ123
マット・ジャクソン112
フランシスコ・アキラ112
トレント・バレッタ112
ニック・ジャクソン112
TJP112
リコシェ101
KUSHIDA101
リオ・ラッシュ101
マット・サイダル101
アレックス・シェリー101
カイル・オライリー101
藤田 晃生101
ボビー・フィッシュ101
ロビー・イーグルス101
石森 太二022
田口 隆祐022
ACH022
BUSHI011
プリンス・デヴィット011
鷹木 信悟011
エース・オースティン011
エル・ファンタズモ011
アレックス・コズロフ011
クリス・ベイ011

スーパージュニアタッグリーグの優勝回数はYOH選手が4回でトップとなっている。SHO選手とのタッグで3回、リオ・ラッシュ選手とのタッグで1回優勝。2023年はリオ・ラッシュ選手が欠場し、急遽MUSASHI選手とのタッグで参戦。次は一体誰と組むのか。楽しみだ。

ついで、2位は3回優勝のSHO選手。YOH選手とのROPPONGI 3Kでの3年連続優勝でランクイン。

それ以外の選手は、優勝経験は1回しかない。つまり、複数回の優勝経験がある選手は、SHO & YOH しかいないのである。どれだけROPPONGI 3Kがジュニアタッグで活躍していたかがわかる。

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』出場回数TOP20

RankNAMECOUNT
1タイガーマスク11
2田口 隆祐11
3KUSHIDA9
4BUSHI8
5YOH8
6ロッキー・ロメロ7
7金丸 義信7
8SHO7
9獣神サンダー・ライガー7
10エル・デスペラード6
11ロビー・イーグルス6
12石森 太二5
13ティタン5
14クラーク・コナーズ4
15TAKAみちのく4
16ニック・ジャクソン4
17外道4
18マット・ジャクソン4
19タイチ4
20TJP4

出場回数は、タイガーマスク・田口隆祐の11回がトップ。12回中11回出場というほぼ皆勤賞だ。
タイガーマスク選手は、第1回から10回連続出場し、田口監督は第3回から10回連続で出場。田口選手は連続出場記録を継続中だ。ちなみに田口選手のタッグパートナーはほぼ毎回違う。

そして、続いてKUSHIDA選手、BUSHI選手と続いている。

上位のベテラン勢に混じってYOH選手もランクイン。ヤングライオン時代から参戦していたYOH選手ももはやベテラン勢に近くなってきているのかもしれない。

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』対戦勝率ランキング TOP10

『SUPER Jr. TAG LEAGUE』での全対戦成績から、参加選手の勝率ランキングを集計。
公式戦を10試合以上している選手を対象としている。

RankPlayerRate
1リオ・ラッシュ1082080%
2エル・ファンタズモ1293075%
3エース・オースティン1073070%
4クリス・ベイ1073070%
5エル・デスペラード342212064.7%
6石森 太二271710063%
7フランシスコ・アキラ24159062.5%
8金丸 義信472918061.7%
9YOH482919060.4%
10ロッキー・ロメロ251510060%

ランキングTOP1は、勝率80%でなんとリオ・ラッシュ選手。1度の出場しかしていないが、初出場初優勝で、ランキングトップになっている。

続く2位は勝率75%でエル・ファンタズモ選手。シューズにアルミ板をしこんだスーパーキックで、ジュニアタッグリーグを快進撃していた。反則だけど。

3位はエース・オースティン、クリス・ベイ選手。最高にかっこいいタッグだったんだけど、残念ながらこちらも1度の出場しかしていない。まだBULLET CLUBなんだろうか。今は、インパクトレスリングでABCというタッグチームになっているようだ。また来てほしいな。

ランキング圏内での新日本生え抜きの選手はYOH選手のみ。今こそ、ROPPONGI 3Kを再結成して最強のやりたい放題なタッグをみてみたい。