『CINDERELLA TOURNAMENT』完全ガイドブック【決定版】:歴代優勝者と全対戦記録

データで楽しむプロレス

STARDOMの春のシングルトーナメント『CINDERELLA TOURNAMENT』。

2015年の第1回『シンデレラトーナメント』から全ての公式戦を集計。全歴代優勝者から、最長決勝戦、最多優勝者、最年少優勝者など、さまざまな『シンデレラトーナメント』の記録をまとめてみた。

スターダムの春の風物詩『シンデレラトーナメント』をより楽しめるよう、いろいろなデータをみてみよう。

※集計期間:2007/5〜2024/6の新日、STARDOMの試合

『CINDERELLA TOURNAMENT』とは

『CINDERELLA TOURNAMENT』は2015年からスターダムで始まったシングルマッチのトーナメント戦である。2015年から2020年まではワンデートーナメントとなっており、その日に「いちばん強いのは誰か」を決めるイベントであった。2021年から公式戦が複数に別れて開催されている。

1回戦目は10分1本勝負で、準決勝まではオーバー・ザ・トップロープのルールが適用される。場外転落は敗者失格となる。また、「両者オーバー・ザ・トップロープ」や「時間切れ引き分け」は両者失格となり、次の対戦に進出できない。そのため、強豪同士の戦いは時間内に決着がつかず両者敗退ということが起こりやすい。逆にいうと、どんなに強い相手でも場外に転落させれば勝ちとなるので、若い選手にもチャンスが多いということだ。

また、優勝者にはシンデレラドレスが贈呈され、ベルトへの挑戦が可能だ。参加選手は会見でどんなドレスを着たいか自由に発言をしている。キッド選手は真っ黒ドレス、テクラ選手は黒のレザードレス、朱里選手は小林幸子ドレス、を着たいと言っていた。ドレスを着たくない選手が優勝したらどうなるのかも気になるところだ。

『CINDERELLA TOURNAMENT』公式戦歴代優勝者

優勝準優勝参加人数
第1回岩谷 麻優(22歳)コグマ(17歳)14
第2回岩谷 麻優(23歳)松本 浩代(30歳)16
第3回トニー・ストーム(21歳)岩谷 麻優(24歳)14
第4回渡辺 桃(18歳)ビー・プレストリー(22歳)16
第5回星輝 ありさ(23歳)小波(22歳)16
第6回ジュリア(26歳)刀羅 ナツコ(29歳)16
第7回上谷 沙弥(24歳)舞華20
第8回MIRAI(22歳)コグマ(24歳)31
第9回MIRAI(23歳)桜井 まい(32歳)36
第10回羽南(19歳)壮麗 亜美(27歳)24
【最年少優勝】- 渡辺 桃(18歳)
【最年長優勝】- ジュリア(26歳)
【最長決勝戦】- 上谷 沙弥 vs 舞華
(00:15:05 フェニックス・スプラッシュ)
【最短決勝戦】- 渡辺 桃 vs ビー・プレストリー
(00:06:59 テキーラサンライズ)

【初出場初優勝】 – トニー・ストーム、星輝ありさ、ジュリア、MIRAI

とにかくみんな若い! 最年長優勝者でもジュリア選手の26歳。21〜24歳での優勝が75%以上を占めている。最年少優勝なんて渡辺桃選手の18歳! やっとクレカをひとりで作れる年齢だ。

また、『CINDERELLA TOURNAMENT』優勝者は、必ずシングルタイトルのベルトを獲得している。シングルのチャンピオンとなる、シンデレラ・ストーリーが約束されていると言っていい。

そして、2023年までの全9回のうち初出場初優勝は4人。50%近い確率で初出場の選手に優勝のチャンスがあるようだ。

『CINDERELLA TOURNAMENT』公式戦優勝回数ランキング

Name優勝回数準優勝回数決勝進出回数
岩谷 麻優213
MIRAI202
星輝 ありさ101
羽南101
ジュリア101
トニー・ストーム101
上谷 沙弥101
渡辺 桃101
コグマ022
舞華011
ビー・プレストリー011
桜井 まい011
小波011
壮麗 亜美011
刀羅 ナツコ011
松本 浩代011

複数回の優勝は、岩谷選手とMIRAI選手のみ。二人とも2年連続での優勝となっている。また、二人が初優勝した年齢は、奇しくも同じ22歳。つまり、22歳で初優勝すると連続優勝するという法則が今のところあるようだ。

また、コグマ選手は決勝戦に2回進出しているものの、1度も優勝できていない。

『CINDERELLA TOURNAMENT』公式戦出場回数TOP30

RankNAMECOUNT
1渡辺 桃8
2岩谷 麻優8
3スターライト・キッド6
4刀羅 ナツコ6
5鹿島 沙希6
6中野 たむ6
7AZM6
8ジャングル叫女5
9小波5
10葉月5
11琉悪夏4
12紫雷 イオ4
13上谷 沙弥4
14羽南4
15コグマ4
16林下 詩美4
17朱里4
18木村 花4
19舞華4
20花月4
21ジュリア4
22天咲 光由3
23向後 桃3
24ひめか3
25MIRAI3
26吏南3
27壮麗 亜美3
28月山 和香3
29KAIRI3
30なつぽい3

出場回数は、渡辺桃と岩谷麻優の両選手が8回出場でトップとなっている。しばらくは、この2選手のトップは変わらなそうである。

ただし、2024年のシンデレラトーナメントはチャンピオンが不参加となったため、ベルトを持った選手は、出場回数を伸ばすことができなくなってしまった。まだまだ、出場回数でランキング上位にくいこむことは可能だ。

『CINDERELLA TOURNAMENT』公式戦対戦勝率ランキング TOP30

『CINDERELLA TOURNAMENT』での全対戦成績から、参加選手の勝率ランキングにしたのがこちらだ。
公式戦を3試合以上している選手を対象としている。

RankPlayerRate
1MIRAI1091090%
2桜井 まい752071.4%
3岩谷 麻優20143370%
4ジーナ642066.7%
5壮麗 亜美853062.5%
6羽南853062.5%
7コグマ1064060%
8ジュリア1064060%
9ウナギ・サヤカ532060%
10朱里1063160%
11上谷 沙弥741257.1%
12紫雷 イオ951355.6%
13ビー・プレストリー422050%
14刀羅 ナツコ1266050%
15ひめか632150%
16KAIRI631250%
17飯田 沙耶633050%
18なつぽい632150%
19舞華842250%
20スターライト・キッド1155145.5%
21鹿島 沙希1156045.5%
22AZM1155145.5%
23小波945044.4%
24葉月944144.4%
25琉悪夏734042.9%
26天咲 光由523040%
27月山 和香523040%
28渡辺 桃1358038.5%
29ジャングル叫女725028.6%
30吏南413025%

2023年までの対戦成績では、恐ろしいことにMIRAI選手が勝率100%となっている。初出場で初優勝をして2年連続で優勝。今のところ負けなしだ。”リアル・シンデレラ”の称号に相応しい成績である。

また、驚異的なのが岩谷選手の勝率である。8年間も出場しているにも関わらず勝率が高い。全ての出場大会において、好成績を残している証拠である。シンデレラトーナメントで二桁勝利をしているのは、岩谷選手のみである。

また、ワールド・オブ・スターダムを戴冠した中野たむ、林下詩美といったチャンピオンの勝率が異常に低い。「オーバー・ザ・トップロープ」ルールがあるため、シングル強豪選手でも負けてしまうようだ。両選手はシンデレラトーナメントとは相性が悪いようだ。

まとめ

  • 『CINDERELLA TOURNAMENT』優勝者は、必ずシングルタイトルのベルトを獲得
  • 22歳で初優勝すると連続優勝する
  • MIRAI選手はリアル・シンデレラで負けなし(2023年時点)
  • 中野たむ選手、林下詩美選手はシンデレラトーナメントに縁がない