― データで見る、混沌と支配の一年 ―
2025年のスターダムは、とにかく情報量が多い。誰が主役で、誰が支えて、誰が一番リングに立ち、誰が一番倒れたのか。今回はそれらを全部まとめて、数字で一気に振り返るなんでもランキング。
数字は正直だし、たまに残酷で、時々めちゃくちゃ面白い。
2025年のスターダムの主な動き
| 年月日 | できごと |
|---|
2025年のスターダム。
3月に白川未奈がAEWに移籍。4月に中野たむ引退、岩谷麻優が退団、テクラが解雇。残った主力選手も朱里、舞華は欠場となり、STARSは分解。ファンとしてもハッキリ言ってしんどかった。しかし、中野たむの呪いを背負った沙弥様が爆誕。年末には両国国技館を満員にしてしまう。
上谷沙弥がスターダムを牽引したのは間違いない。しかし、数字で振り返るとそれ以外の選手の活躍も大きくスターダムに貢献していたことがわかる。
2025年のスターダムを振り返ってみよう。
メインイベント数ランキングTOP5
― 主役は誰だったのか? ―
メインイベントは、その大会の“顔”。2025年、スターダムの主役は誰だったのか。年間メインイベント出場回数を見てみよう。まあ、言わずもがなだけど…
メインイベント数ランキングTOP5 2025
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 上谷 沙弥 | 48回 |
| 2 | 刀羅 ナツコ | 33回 |
| 3 | 小波 | 31回 |
| 4 | スターライト・キッド | 29回 |
| 5 | 琉悪夏 | 26回 |
TOP5のうち4人がH.A.T.E。もうこれは偶然ではない。2025年は完全にH.A.T.Eの年だった。数字からも明確だ。中でも圧倒的なのが上谷沙弥。年間大会数128回中、48大会でメインイベント。実に37%。さらに上谷の出場大会は104回なので、出ると半数は主役という状態。
スターダムの主役は誰か?
この数字を見て「上谷じゃない」と言える人はいない。しかも新日本プロレスでも『粛清の夜』でメインを務めている。女性レスラーで新日本プロレスのメインイベントをしたのは2002年のジョニー・ローラー以来かもしれない。23年ぶりの快挙だ。たぶん。
H.A.T.E以外で唯一ランクインしたのがスターライト・キッド。ワンダー王者として6度防衛し、王者らしい存在感を示した。
2026年もH.A.T.Eの時代は続くのか。それとも別のユニットが風穴を開けるのか。ここは要注目だ。
試合数ランキングTOP5
― スターダムを支えたのは誰か ―
どれだけリングに立ったかは、どれだけスターダムを支えたかでもある。
試合数ランキングTOP5 2025
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | HANAKO | 121回 |
| 2 | さくらあや | 120回 |
| 3 | 玖麗 さやか | 119回 |
| 4 | 八神 蘭奈 | 119回 |
| 5 | 梨杏 | 114回 |
1位はHANAKO、121試合。年間大会数128回なので、出場率94%。ほぼ皆勤賞である。そろそろ有給を取ってほしい。働きすぎ。
続くランキングもさくらら、八神蘭奈、梨杏と軒並み若い選手。2025年のスターダムを土台から支えていたのは、間違いなくこの世代だ。
試合平均時間ランキングTOP5
― 長い試合は、重い試合 ―
試合時間が長いということは、それだけ物語を背負っているということ。
試合平均時間ランキングTOP5 2025
| Rank | NAME | AVERAGE TIME |
|---|---|---|
| 1 | 中野 たむ | 00:14:24 |
| 2 | 上谷 沙弥 | 00:13:45 |
| 3 | スターライト・キッド | 00:13:45 |
| 4 | 青木 いつ希 | 00:13:35 |
| 5 | 小波 | 00:13:05 |
TOPは、2025年で引退した中野たむ。最長は4.27横浜アリーナの引退試合(26分9秒)。続く3.3退団マッチも25分超。2025年は上谷沙弥の年だが、中野たむの“呪い”を背負ったからこそ、ここまで爆発したと言ってもいい。
続くランキングにはスターライト・キッド、青木いつ希、小波と続く。キッドは「ワンダー・オブ・スターダム」、青木は「ゴッデス・オブ・スターダム」「アーティスト・オブ・スターダム」といずれもタイトルマッチで試合時間が伸びた形だ。小波はまたアーティスト&ワンダーの2冠王者となり、重たい試合を積み重ねた結果、平均時間を押し上げている。
シングルマッチ勝率ランキングTOP5
― 強さは、数字に出る ―
2025年シングルマッチの勝率をランキングにしてみた。
シングルマッチ勝率ランキングTOP5 2025
| Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 上谷 沙弥 | 20 | 18 | 2 | 0 | 90% |
| 2 | コグマ | 5 | 4 | 1 | 0 | 80% |
| 3 | 朱里 | 5 | 4 | 1 | 0 | 80% |
| 4 | Sareee | 14 | 11 | 2 | 1 | 78.6% |
| 5 | スターライト・キッド | 16 | 11 | 3 | 2 | 68.8% |
上谷沙弥が、とにかく強すぎる。シングルマッチ勝率は90%。敗北は『5★STAR GP』でのAZM戦、ビー・プレストリー戦のわずか2試合のみだ。数字がもうチャンピオンのそれである。
そして、まさかのコグマがランクイン🐻。隠れていた実力が、ついに数字でバレてしまった。唯一の敗北はパートナーでありCMLL王者の葉月戦のみ。身内にしか負けないタイプだ。
朱里も勝率80%で同率ランクイン。敗北はIWGP女子王座戦でのSareee戦のみと、こちらも負け方が重い。そのSareee本人は、2025年に猛威を振るったにもかかわらずまさかの4位。渡辺桃、小波、朱里(新日本大会)での敗戦が数字に影響した。
続くスターライト・キッドは、『5★STAR GP』でなつぽい、稲葉ともかに敗北。さらにワンダー・オブ・スターダム王座戦で小波に敗れ、ベルトを手放している。負け試合の顔ぶれを見ると、2025年の“キッドの立ち位置”がよくわかる。
タッグマッチ勝率ランキングTOP5
2025年、スターダムのタッグマッチでの勝率をランキングにしてみた。
タッグマッチ勝率ランキングTOP5 2025
― ユニットの絆 ―
シングルマッチ以外の勝率をランキング。つまりはユニットの勝率といってもいいかもしれない。
| Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 岩谷 麻優 | 31 | 23 | 8 | 0 | 74.2% |
| 2 | メーガン・ベーン | 12 | 8 | 2 | 2 | 66.7% |
| 3 | 舞華 | 44 | 27 | 16 | 1 | 61.4% |
| 4 | 葉月 | 81 | 48 | 30 | 3 | 59.3% |
| 5 | 天咲 光由 | 92 | 54 | 36 | 2 | 58.7% |
なんとTOPは、ダントツで岩谷麻優。勝率74.2%。そうか、2025年は「まだアイコンがいた年」だったのかと、数字が教えてくれる。STARSにはまだコグマと葉月がいて、ユニットとしての完成度も高かった。強いのも納得だ。
2位はメーガン・ベーン。スポット参戦ながら、HANAKOとのタッグでしっかり結果を残した。短期決戦で爪痕を残すあたり、仕事ができすぎる。続くのは舞華。やっぱり、舞華がいるタッグは強い。長期欠場を感じさせない存在感で、リングに立てば空気が変わるタイプだ。
葉月もランクイン。STARSは離れたものの、FWCとしてタッグ戦線では大活躍。ベルト未戴冠でも、格は一級品である。はよ、中心へ!
そして5位は天咲光由。さまざまなDDTを体得し、一気に勝率を上げてきた。AZMとのタッグも熟成が進み、そろそろ“完成形”が見えてきた印象だ。
敗北数ランキングTOP5
― 涙の数だけ、強くなれるよ ―
負けることは、悪ではない。それだけ耐えて、受けて、未来に繋げているということ。
敗北数ランキングTOP5 2025
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 梨杏 | 68回 |
| 2 | 鉄 アキラ | 53回 |
| 3 | 姫 ゆりあ | 52回 |
| 4 | 古沢 稀杏 | 41回 |
| 5 | 儛島 エマ | 37回 |
ランキング1位は梨杏の68回。
2023年の敗北数1位はHANAKO、2024年は玖麗さやか。実はこのランキングは、「未来の主役リスト」でもある。負けた数だけ、確実に強くなってきた。梨杏のこれからには、期待しかない。
続いて並ぶのは、鉄アキラ、姫ゆりあ、古沢稀杏、儛島エマといった2025年デビュー組。まだ“負け役”の時間だが、ここから誰が一歩抜け出すのか。2026年、この中から物語を動かす名前が出てくるはずだ。
フィニッシュ技ランキングTOP5
― 終わりよければすべてよし ―
最後に2025年の試合のフィニッシュ技をランキングにしてみた。
フィニッシュ技ランキングTOP3 2025
| Rank | FINISH | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 時間切れ引き分け | 25回 |
| 2 | あずみ寿司 | 19回 |
| 3 | JPコースター | 18回 |
| 4 | スタークラッシャー | 17回 |
| 5 | ラリアット | 16回 |
スターダムのフィニッシュ1位は、まさかの時間切れ引き分け。
2017年から9年連続で1位という、もはや名物枠だ。ただし回数自体は年々減少しており、「長時間ドロー文化」も少しずつ変わり始めているのかもしれない。
2位は「あずみ寿司」。2025年もAZMパイセンは容赦なく丸め込み量産体制。寿司職人AZMは健在だ。3位は「JPコースター」。HANAKO飛躍の一年だった。中でもさくらあやは4回もJPコースターで葬られており、かなりの常連客だ。
4位は「スタークラッシャー」。
上谷沙弥のフィニッシュがここでランクイン。実は「旋回式スタークラッシャー」も含めると計28回となり、実質ランキング1位。やはり最後は、上谷が全部持っていく。
5位は「ラリアット」。
16回のうち、飯田沙耶が10回、HANAKOが4回と、ここでもHANAKOの存在感が際立つ。決める側でも、受ける側でも目立つ——2025年はそんな一年だった。
まとめ
- 2025年のスターダムの主役は「上谷沙弥」
- 大会を支えていたのは若い選手たち
- H.A.T.Eがメインを支配
- 新しくデビューした選手たちの敗北
2025年は上谷一強に見えるが、数字ではしっかりとキッドが活躍をし、若い選手たちが伸びてきていることがわかり、1枚岩の団体ではない盤石な状態であることがわかる。
2026年はさらなる各選手の台頭が進行するに違いない。スターダムの選手たちの紡ぐ物語に期待しかない。
それでは、素晴らしきプロレスライフを!

