【新日本プロレス】2022年 メインインベンターランキングTOP10

データで楽しむプロレス

大会の顔はメインイベントである。
ヤングライオンがいい試合をしても、どうしたってメインイベントの試合が色濃く残ってしまう。

2022年、新日本プロレスの顔は誰だったのか。
メインイベントで試合をした回数でランキングを集計してみた。

【新日本プロレス】2022年 メインインベンターランキング

RankNAMECOUNT
1オカダ・カズチカ49
2内藤 哲也41
3棚橋 弘至35
4SANADA26
5高橋 ヒロム21
6鷹木 信悟20
7YOH17
8タイチ16
9TJP15
10エル・デスペラード15
11矢野 通15
12ザック・セイバーJr.15
13フランシスコ・アキラ15

そうだよね、という感じだ。相変わらずロス・インゴ勢は強い。

1位はオカダ・カズチカの49回。
2022年は新日本プロレス50周年。記念すべきこの年のメインをいちばん多く飾ったのはオカダ・カズチカだ。全154大会中49回。およそ31%の大会でオカダがメインとなっている。3日に1回はオカダがメイン。カレーライスが夕飯のメインを飾る数より多い。つまり、オカダはカレーよりもスタンダードなのである。
シングルでは圧倒的な勝率を誇るオカダであるが、メインイベントの勝率は57%。タイトルマッチ以外ではそこまで勝率は高くないようだ。

2位は内藤哲也の41回
2022年の内藤は大事な試合には勝てなかったものの、相変わらず高い人気を誇っている。堂々の2位にランクイン。内藤の入場曲”スターダスト”が流れてくると、会場が一気に盛り上がる。「よ!待ってました!」って感じで、会場は一気に手拍子を打ち始める。今年は声援OKの大会も出てきて、久々の”デ・ハポン”大合唱も聞くことができた。
そんな内藤哲也のメインイベントでの勝率は68%。かなり高い。内藤がメインイベントの大会のときは、龍角散で喉の調子を整えておくのが無難だ。内藤自身が喉を飛ばすときもあるけど。

3位は棚橋弘至の35回。
内藤と同じく、大きな結果は残せなかったものの、やはり会場の人気は高い。エースの証である。なによりファンサがすばらしい。供給過多だ。しかし一方で、メインで勝ってもエアギターを忘れる、解説中にトイレを我慢できない、タイトルマッチやG1じゃないときはお腹がぽっこり出てしまうという一面もある。ただ、そういう完璧ではないところも、エースの人柄と魅力である。
棚橋のメインでの勝率は45%。棚橋の「愛してます」はややレア度が上がってきているようだ。

4位はSANADAで26回
SANADAのメインでの勝率はなんと92%。衝撃的だ。もし、92%がカカオ含有量だとしたら、ほぼ土みたいな味に違いない。こんなにSANADAがメインに強いとは気がつかなった。これからはSANADAがメインの試合はロス・インゴが勝つと思っていい。これさえ知っていれば、プロレス賭博でひと財産築くことも可能だ。

5位は高橋ヒロムの21回
ジュニアとしてはトップのランクイン。チャンピオンでなくとも変わらず人気が高い。メインでの勝率は66%。メインでのロス・インゴの勝率は高い。しかし、ヒロムがメインで勝っても、ロス・インゴメンバーからグータッチを拒否されるという不遇の扱いを受けている。解説席からわざわざ上がっていったのに、メンバーに無視される。ロス・インゴ内でイジメが発生している。PTAに相談が必要だ。

6位は鷹木信悟の20回
ロス・インゴ強し。上位6人中4人がロス・インゴ。V6で言えば6人中4人が、三宅くんという状態だ。かなり多いことがわかるだろう。それだけ人気のあるユニットである。
鷹木信悟のメイン勝率は75%。これまたかなり高い。
よく考えたら、ロス・インゴメンバーは全員締めがある。内藤は“デ・ハポン”、SANADAは“ギフト”、鷹木は“竜の如く駆け上ぼっていくぞ”、ヒロムは“もっともっと楽しもうぜ”、BUSHIは“エンセリオ、まじで”。それぞれの締めがあることも、ユニットが飽きられずに、人気が継続する秘訣なのかもしれない。

ちなみに”エンセリオ”の意味は知っているだろうか? スペイン語で「本当に」という意味だ。本当にマジで。

7位はYOHの17回
2022年はYOHが明るくなった。リオ・ラッシュと出会ってから、YOHは楽しくて仕方ない雰囲気が滲み出ている。それまではどこかエヴェのシンジくんのようなシリアスさがあったが、『HOUSE OF TORTURE』を犬小屋に入れ始めた頃から、YOHは陽キャになってきた。こっちのYOHのほうがいい。そんなYOHのメイン勝率は58%。オカダよりも高い。CHAOSの話せる広告塔になっていってほしい。

8位はタイチで16回
タイチのメイン勝率は43%。負け越している。8位のタイチでもうオカダと3倍以上の差が開いている。オカダが3大会に1回メインだったのに比べると、タイチのメインは10大会で1回。月に1回あるかどうか。請求書を書く頻度と同じだ。2022年はタカタイチ興行でもメインがあったため、タカタイチ興行も含めると、もう少しランキングがあがったはずだ。

9位タイは5人もいる。
15回で、矢野通、ザック・セイバーJr.、フランシスコ・アキラ、TJP、エル・デスペラード。
矢野通はオカダ・カズチカのバーターとしてランクインしてきたなという感じ。
ザック・セイバーJr.はNEW JAPAN CUPにも優勝。シングルプレイヤーとしての実力が伸びてのランクイン。
TJP・アキラはジュニアタッグ戦線では主役となっていた。しかし、メインでの勝率は26%。メインでは負けがちのようだ。
デスペラードもジュニアの主役としては存在感があるが、今年はメインでの勝率は46%。いまいち振るわない結果となった。

そして、2022年最後の試合のメインは鈴木軍。
12月23日をもって鈴木軍が解散。ランクインしていた、タイチ、ザック、デスペラードは今後どうなっていくのか? 考え始めると夜も眠れないし、朝も起きれない。