【エル・デスペラード vs 金丸義信】を徹底比較!元鈴木軍対決<プロフィール・勝率・対戦成績etc>

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2人の出会いは2016年のノアのリングであった。全日本プロレスを退団してノアに再び参戦したばかりの金丸選手の前に、ノアに乗り込んだ鈴木軍としてエル・デスペラード選手が立ちはだかった。初遭遇は金丸選手と潮崎選手とのタッグマッチ。しかし、わずか22日後に金丸選手は潮崎選手を裏切り鈴木軍に合流する。金丸選手はすぐに裏切るのだ。

この出会いから6年間のヒールの共闘が始まる。2人は師弟のような関係を築き、IWGPジュニアタッグ王座4回も戴冠し、2021年の「SUPER Jr. TAG LEAGUE」では見事優勝。だが、2022年12月「鈴木軍」は解散。二人のタッグも解消され、対角に立つこととなった。

そして2024.1.23、ついに決戦の時が訪れる。かつての盟友デスペラード選手と金丸選手が「IWGPジュニアヘビー」のベルトを賭けて対決。この2人の対戦成績やスペックを徹底比較してみよう。この二人ならではの味の濃い戦いがより楽しめるはずだ!

徹底比較!プロフィール

タイトルの実績は圧倒的に金丸選手がリード。というか、IWGPジュニアヘビーを戴冠すると、田中稔選手に続く史上二人目のJr.グランドスラム達成となる。金丸選手の歴史には重みがある。

タイトルエル・デスペラード金丸 義信
全日 世界ジュニアヘビー
全日 アジアタッグ王座
ノア GHCジュニアヘビー
ノア GHCジュニアタッグ王座
新日 IWGPジュニアヘビー
新日 IWGPジュニアタッグ王座

※2024.1.21時点

キャリアの差も圧倒的に金丸選手がリードしている。キャリアには14年の差がある。金丸選手が19歳でデビューしたのに対し、デスペラード選手は26歳でデビュー。実績、キャリアでは金丸選手が有利である。

エル・デスペラード金丸 義信
生年月日1983/12/291976/9/23
年齢40 才47 才
出身地新潟県山梨県
デビュー2010/3/71996/7/6
キャリア14年目28年目
身長173 cm
体重85 kg
血液型-O型

徹底比較!レスラースペック

この二人は全く同じタイプのレスラー。パワーやスピードでド派手に攻めるタイプではない。ネチネチとした戦術の達人である。相手が攻めればスッと引いて、攻める時は一気にハンターのように畳み掛ける。ペースを握られそうになっても、ちょっとした反則技で相手を翻弄。相手の思考を読むチェスのような頭脳戦だ。

だが、大きな違いがひとつ。それはリング上での感情表現だ。デスペラード選手は感情を爆発させるが、金丸選手はあくまでクレバーに隙がない戦いをする。デスペラード選手の感情が吉と出るのか、凶と出るのか。この二人が戦うとき、それはもう、策略と罠が渦巻く心理戦。小さな動き一つ一つに、大きな意味が隠されている。

ちなみにデスペラード選手の固有スキルは「オタク」。金丸選手の固有スキルは「飲酒」だ。

徹底比較!シングルマッチ勝率

エル・デスペラード金丸 義信
シングル試合数19386
シングル勝利数9936
シングル勝率51.3%41.9%
メインイベント数428
メインイベント率21.8%9.3%
総試合時間40:31:5014:28:59
平均試合時間 0:12:36 0:10:06

シングルマッチの勝率推移

シングルマッチのメインイベント率の推移

※集計期間:2007/5〜2024/6の新日、STARDOMの試合

新日本プロレスでのシングルマッチの勝率は、デスペラード選手が上回っている。試合数も金丸選手の2倍以上。プロレスキャリアでは差をつけられているが、新日マットでのシングルのキャリアという点では、デスペラード選手の実績が上回っている。

2019年以降、デスペラード選手は常に勝率50%を超えて高水準をキープ。一方で金丸選手は、新日参戦以降は、すこしずつ勝率が右肩下がりとなっている。レスラーとして脂が乗っているのは、間違いなくデスペラード選手である。

そして、メインイベント率についても、デスペラード選手が2020年以降、新日ジュニアの顔となっているのがわかる。金丸選手がメインイベンターになることは超レアである。

エル・デスペラード vs 金丸義信 対戦成績

エル・デスペラードVS金丸 義信
3 win0draw2 win
2017.6.1 『BEST OF THE SUPER Jr.』
0:09:39
リングアウト
2021.11.29 『BEST OF THE SUPER Jr.』
0:15:10
ピンチェ・ロコ
2023.5.12 『BEST OF THE SUPER Jr.』
0:14:01
足4の字固め
2024.1.23 IWGPジュニアヘビー級王座
0:23:55
ヌメロ・ドス
2024.5.21 『BEST OF THE SUPER Jr.』
0:16:57
ピンチェ・ロコ

デスペラード選手と金丸選手の直接対決では、デスペラード選手は1勝しかできていない。新日本プロレスでのシングルマッチは2勝1敗で金丸選手が勝ち越し。新日本プロレス以外でのシングルマッチも含めると、16.1.31のノア、16.6.24のタカタイチ興行で、いずれも金丸選手が勝利を収めている。トータルの対戦成績は4勝1敗で、金丸選手が圧倒的となる。

しかし、デスペラード選手が大爆発覚醒をしたのが2019年。新日ジュニアの顔として、チャンピオンとして、新日ジュニアの中心となった。それ以降の対戦成績に限ると1勝1敗の五分(2024.1.21)。勝敗は拮抗している。

エル・デスペラード vs 金丸義信 のバックステージコメント

2人の印象に残るバックステージコメントをご紹介。これだけで2人の深い絆と因縁がわかる。

2022年のバックステージコメントでは、2人ともいずれ戦うことがわかっているかのような予言になっている。(2人のコメントは後半です。BUSHI選手から始まるけど間違ってません)

ベルトに興味がない金丸選手が、デスペラードの選手のベルトに挑戦させろって言っているところがエモポイント。

まとめ

鈴木軍の悪のコンビ、デスペラード選手と金丸選手。6年間、彼らは悪行三昧を繰り返してきた。そして、ついに2024年1月23日、悪い二人の「IWGPジュニアヘビー」のタイトルマッチが実現する。

デスペラード選手が、かつての師匠である金丸選手を越えようとしている。しかし、金丸選手は狡猾で、老獪な立ち回りを見せるに違いない。勢いではデスペラード選手が優勢に見えるが、金丸選手を一筋縄で倒すのは難しいだろう。そもそも、H.o.T入りした金丸選手と純粋なシングルになるとも思えない。どんな展開になるのか全くわからない。それがこの二人の試合の楽しみのひとつだ。

それでは、一緒に素晴らしきプロレスライフを!