【新日本】プロレスを1年間楽しむ方法

プロレスの楽しみ方

新日本プロレスでは、毎年100以上の大会が開催されている。

今回は新日本プロレスを1年間まるっと楽しむための、年間イベントスケジュールを紹介。毎月、何かの楽しみがあると、人生も豊かになること間違いなし!

新日本プロレスの1年は、東京ドームに始まり、東京ドームに終わる。

全ての道はドームへ通ず

では、早速年間イベントをみてみよう。

※スケジュールは通例です。年によって変更があるので、あくまで目安としてください。

1.4 レッスル・キングダム(東京ドーム大会)

新日本プロレスの最高峰イベント!「レッスル・キングダム」。通称「イッテンヨン」

新日本の1年は、レッスル・キングダムから始まる。プロレスファンの年明けは、1.4だ。

前年の集大成である東京ドーム大会。前年に発生した遺恨、闘争を全て清算する大イベントである。そして、レッスル・キングダムでの勝敗が、その後の新日本プロレスの流れを大きく決定づける。超重要な意味を持つ戦いとなる。ほぼ全てがタイトルマッチで組まれており、海外からの大スターなども参戦してくる日本プロレス界最大のお祭りイベントである。1.4東京ドームとオリンピックは参加することに意義がある。行けたら行こう!東京ドーム。

1月 ファンタスティカマニア

1月〜2月に開催されるのが、ルチャ・リブレの祭典「ファンタスティカマニア」。

メキシコのプロレス団体『CMLL』と『新日本プロレス』による、年に1回のルチャ・リブレのプロレス合同興行だ。いつもの新日本プロレスと、全く違う楽しいルチャ・リブレの世界が展開される。CMLLからスペルエストラージャ(スーパースター選手)も多く参戦。年に1度のルチャのチャンス!

このシーズンでは元井美貴さんがひときわ輝く。

2月 THE NEW BEGINNING

新日本の2月のビッグマッチ「THE NEW BEGINNING」。東京ドーム大会でチャンピオンに挑戦表明をした選手とのタイトルマッチが組まれることが多い。

また、このシリーズは2月の冬の札幌大会2連戦から始まることが多く、雪の札幌では事件が起こりやすい

  • 1984年 雪の札幌テロ事件 藤波辰巳 vs 長州力に、藤原喜明乱入
  • 1988年 アントニオ猪木 vs ビッグバン・ベイダーに、海賊男乱入
  • 2002年 札幌事変『猪木問答』、蝶野が現場監督に
  • 2019年 内藤哲也 vs タイチに、飯塚高史乱入
  • 2024年 エル・デスペラード vs SHO に成田蓮乱入

とにかく、冬の札幌は乱入が多めだ。見逃せないビッグマッチだ。

3月 NEW JAPAN CUP

3月のイベントは2つ。『旗揚げ記念日』と『NEW JAPAN CUP』だ。

3.6に大田区総合体育館で『旗揚げ記念日大会』が行われる。旗揚げ大会では、そのときのIWGPジュニアヘビー級チャンピオン vs IWGP世界ヘビー級チャンピオンの試合など、普段なかなか見ることができないカードが組まれることが多い。2020年には、幻の内藤哲也 vs 高橋ヒロム が組まれていた。

また、旗揚げ記念日から『NEW JAPAN CUP』も開催。『NEW JAPAN CUP』はヘビー級のシングルマッチトーナメントであり、「春の最強戦士決定トーナメント」と呼ばれている。この大会で優勝した選手は、タイトルマッチへの挑戦権が与えられる。トーナメント形式のため、1敗も許すことができない緊張感がある。決勝は新潟・アオーレ長岡で行われることが多い。また、『NEW JAPAN CUP』大会で、2020年はEVIL選手が、2023年はSANADA選手が『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』を脱退をした。ロスインゴが裏切られる大会でもある。

4月 SAKURA GENESIS

「春の両国決戦」と言われるビッグマッチが『SAKURA GENESIS』。

NEW JAPAN CUP優勝者によるタイトル挑戦試合が、SAKURA GENESISのメインイベントで行われることが多い。そのほかにも複数のタイトルマッチが行われることが多い。2023年には、メルセデス・モネ vs AZM vs 葉月 の3WAYでのIWGP女子選手権も行われた。

5月 BEST OF THE SUPER Jr.

5月もイベントが2つ。『レスリングどんたく』と『BEST OF THE SUPER Jr.』だ。

5.3〜5.5に、福岡国際センターで『レスリングどんたく』が開催される。博多はBULLET CLUB誕生の地でもある。

  • 2013年はBULLET CLUBが誕生
  • 2014年には高橋裕二郎選手がCHAOSを裏切りBC入り
  • 2018年に石森太二選手がBC入り
  • 2019年にはファンタズモ選手がBC入り
  • 2022年にジュース・ロビンソンがBC入り

博多はBULLET CLUBに何かが起こる大会。BULLET CLUBがどんどんたくさん増える。略して「どんたく」だ。しらんけど。

続いて5月〜6月にかけて行われるのが『BEST OF THE SUPER Jr.』。30年以上続くジュニアの最強戦士決定戦だ。出場選手はAブロック、Bブロックに分かれ、その年のJr.の最強をリーグ戦形式で決定する。毎年、スペシャルなJr.選手が呼ばれるのも楽しみの一つ。2023年はマイク・ベイリー選手が参加して、えげつない衝撃を残した。優勝者は次のビッグマッチでIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦をする。

ちなみに『BOSJ』歴代優勝者は海外に移籍することが多い。リコシェ、KUSHIDA、プリンス・デヴィッドはWWEへ、ウィル・オスプレイ、飯伏幸太はAEWへ移籍。それだけ世界も注目している大会と言える。

6月 DOMINION

新日本プロレスの上半期の総決算となるビッグマッチが、大阪で行われる『DOMINION』大会だ。ほとんどの試合がタイトルマッチとなる、東京ドームの次に大きい大会と言っていいだろう。

DOMINIONでは下半期に向けてのサプライズが多い。2019年はKENTAの新日本参戦が発表されたり、G1出場選手の決定報告があったりする。

『DOMINION』大会では新チャンピオンが誕生する確率がやや高い。2009年から2023年の15回の大会でメインイベントでタイトルが防衛されたのは6回。残り9回は防衛失敗となっている。60%の確率でタイトル移動となっている。新チャンピオンが誕生する可能性が高いのが、DOMINION大会だ。

7月-8月 G1 CLIMAX

新日本プロレス最大のリーグ戦!真夏の祭典「G1 CLIMAX」。新日本プロレスといえば「G1」と言ってもいいくらい熱いシリーズである。

1991年から始まったG1は、30年以上続く伝統的な大会だ。優勝者は、次の年の1.4東京ドーム大会でのメインイベントの出場権が与えられる。優勝者は間違いなく新日本プロレスの顔となる。

かなり長いシリーズとなり、選手たちへの負担も大きい。シリーズ後半になると、負傷している選手も出てくる世界で最も過酷な大会となっている。それゆえ公式戦は白熱。全戦がベストバウト級の好勝負連発。特に優勝決定戦は大熱戦となり、2017年以降は、全て試合時間が30分を超える死闘となっている。(2021年の飯伏選手負傷の試合を除く)

初めてプロレス観戦をするなら、『G1 CLIMAX』はおすすめだ。ハズレがない。

9月 DESTRUCTION

G1後の新日本プロレスのビッグマッチ『DESTRUCTION』。神戸や広島で行われることが多く、最終戦は両国国技館で開催されたりもする。G1 CLIMAXの優勝者が、リーグ戦で負けた相手にリベンジマッチをすることが多い。

近年は神戸大会で、何かが起こりがちである。

  • 2018年、外道とジェイ・ホワイトが、オカダを裏切りCHAOS脱退
  • 2022年、ヒクレオがBCを裏切り、G.o.Dに加入
  • 2023年、金丸がタイチを裏切り、J5GからHOTに加入

裏切りの神戸大会となっている。

10月 SUPER Jr. TAG LEAGUE

10月に行われるのはジュニアのタッグの祭典『SUPER Jr. TAG LEAGUE』

2012年から始まったが、最初はトーナメントとして開催。リーグ戦となったのは2017年からである。近年はジュニアタッグのレベルが高く、ハイフライヤーたちの華麗な連携技のオンパレードとなる。海外からのジュニア選手の特別参加も楽しみの一つである。東北で行われることが多い

優勝チームは、1.4レッスル・キングダムでのIWGPジュニアタッグ王座への挑戦権がある。

11月 POWER STRUGGLE

年内最後の大阪で行われるビッグマッチ『POWER STRUGGLE』。

1.4 東京ドーム大会への出場権をかけて、いくつかタイトルマッチが行われる。チャンピオンとして東京ドームに参加できるかどうかが、この大会にかかっている。また、前述した『SUPER Jr. TAG LEAGUE』の優勝決定戦が一緒に行われることも多い。

このあたりから来年の1.4のドームのカードが色々と決定し始めてくる。

12月 WORLD TAG LEAGUE

年内最後の大型シリーズがヘビー級タッグリーグ戦『WORLD TAG LEAGUE』

ヘビー級のタッグリーグ戦としては1991年から「SUPER GRADE TAG LEAGUE」として開催されており、1999年からは「G1 TAG LEAGUE」に名称変更、2012年に現在の名称となった。長い歴史のあるシリーズである。九州で行われることが多い

こちらの大会も、海外からのゲスト選手が楽しみの一つだ。優勝者は1.4レッスル・キングダムで、IWGPヘビー級タッグ王座への挑戦権が与えられる。1.4 東京ドームへの出場権が得られなかった選手たちが、ドームへの切符を掴む最後のチャンスとなる。

まとめ

新日本プロレスでは、一年を通じてプロレスを楽しむことができる。シリーズによって、大会の雰囲気が違うため、飽きずに一生プロレスを見続けることができる。働いている時間はない。

ひとつひとつの大会を楽しむだけでも問題ないが、この大会が次のビッグマッチへどう繋がっていくのか、と妄想しながら観戦するとより楽しみが増える。ひとつひとつの大会が、ドーム大会への夢へと導かれているのである。闘強導夢。ドームは一日してならず

これで1年間プロレスを楽しむ準備万端だ。それでは、素晴らしきプロレスライフを!