2023年、激動のスターダムの中、スターダムを制覇したのは女帝だった。
幼少期からあり余るパワーで、男子とも喧嘩をする。9歳から柔道を始め、全国大会ベスト8にまでなる。そんな、とにかくアクティブな舞華選手の今までのプロフィールや対戦成績をまとめてみました。
舞華
団体 | STARDOM |
ユニット | E neXus V |
生年月日 | 3/24 (非公開) |
出身地 | 福岡県 |
デビュー | 2019/5/7 ( 5 年) |
デビュー戦 | 下田美馬 |
得意技 | 炎華落とし、山茶華、雪崩式ブレーンバスター、みちのくドライバーⅡ |
身長 | 162 cm |
体重 | 65 kg |
血液型 | A 型 |
入場曲 | 華宴 |
@_Maika0324 | |
maika_0324 | |
好きなもの | トレーニング、肉、酒、モンスターピンク、ちゃんみな(ラッパー) |
舞華のパラメータ
舞華選手はまさに「女帝」という言葉ふさわしい。
美しい顔立ちに長い艶髪をなびかせながら、酒と肉をこよなく愛する。対戦相手を待つ姿はほぼ戦国武将。サードロープにどっかりと悠然と座り、女帝の団扇で涼しい顔で貫禄を撒き散らしている。美しさと共に、武士のような逞しさも兼ね備えている。まさに女帝だ。
そのパワーはずば抜けており、棚橋選手をバックドロップで軽々と投げ飛ばす。彼女自らも「150kgまでならギリ大丈夫」と豪語している。150kgって!スコット・ノートンをも投げられるということだ。業務用冷蔵庫も一人で運べるということだ。ひとりアート引越センターである。
技にも豪快なものが多い。TAKAみちのく直伝の「みちのくドライバーⅡ」は説得力バツグンのフィニッシャーだ。直立したままの雪崩式ブレーンバスターなどは、石井選手を思わせる安定感だ。銅像を造って飾りたいくらいだ。柔道経験を活かした「山茶華」は、小川直也のSTOに同様に豪快。「炎華落とし」も変形サイドバスターで全体重を浴びせる破壊力を誇る。そして、技の受けっぷりも豪快だ。頑丈な身体だからこそ、相手の技を真正面から受け止める。
パフォーマンスも素晴らしい。もう、まず声がでかい。とにかく元気だ。試合後のマイクも歯にもの着せずにズバズバいうし、突然行方不明になったと思ったら熊に憑依されたりもする。SNSでも、他の選手との痛快なやりとりで、ファンを楽しませてくれる。
しかし、なんと言っても舞華選手といえば「酒」だ。試合がない日は、ほぼ毎日のように酒を飲む。1.5L。焼酎はボトルを空けたら、飲み干す。豪快な飲みっぷりに豪快なエピソードもいくつかある。どんなに呑んでも、翌日には酒も記憶も残さない。お酒を飲むとご飯は食べない。つまみはいらない。酒だけでいいのだ。そんな女帝の酒はMAX10に決まっている。
舞華の必殺技『みちのくドライバーⅡ』
先月までの最新試合結果
2024.10.31 高松シンボルタワー展示場 『GODDESSES OF STARDOM』 | ||
---|---|---|
HANAKO 舞華 | VS | 向後 桃 岩谷 麻優 |
0:11:33 炎華落とし |
2024.10.27 後楽園ホール 『GODDESSES OF STARDOM』 | ||
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舞華 HANAKO | VS | AZM 天咲 光由 |
0:15:00 白鷺 |
2024.10.26 新宿住友ホール | ||
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舞華 HANAKO 白川 未奈 | VS | 鈴季 すず 八神 蘭奈 飯田 沙耶 |
0:10:21 インプラントDDT |
舞華の年表
年月日 | できごと |
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2019.5.7 | 「JUST TAP OUT」で下田美馬戦で勝ち星デビュー |
2020.1.19 | ジュリア、朱里、舞華が『ドンナ・デル・モンド』を結成 |
2020.2.8 | ジュリア、朱里、舞華組が第23代『アーティスト・オブ・スターダム王座』初戴冠 |
2020.7.17 | 舞華が第3代『フューチャー・オブ・スターダム王座』初戴冠 |
2020.7.26 | 舞華が『STARDOM』に移籍 |
2021.2.14 | 舞華、ひめかタッグの「舞ひめ」が第20代『ゴッデス・オブ・スターダム王座』初戴冠 |
2021.10.3 | 舞華、ひめか、なつぽいの「舞ひめぽい」が第26代『アーティスト・オブ・スターダム王座』初戴冠 |
2023.11.12 | 舞華、メーガン組が『ゴッデス・オブ・スターダム タッグリーグ』初優勝 |
2023.12.29 | 舞華が第17代『ワールド・オブ・スターダム王座』初戴冠 |
TAKAみちのく選手のSNSで誘いをきっかけに、柔道からプロレスラーへ転身。同じく柔道をしていた林下詩美選手が、STARDOMで活躍していいるのを見て、プロレスラーになることを決意した。柔道で磨かれた技術を武器に、2019年のデビュー戦でレジェンド下田美馬選手を破り、いきなりその才能を開花させる。
2020年1月4日、林下詩美選手が持つ「フューチャー・オブ・スターダム王座」に念願の挑戦。敗れはしたものの、試合後にジュリアから新ユニットへの誘いを受け、「ドンナ・デル・モンド」を結成する。「貪欲に強さを追い求め続けるレスラーでありたい」と決意を表している。
ユニット結成後、すぐさま『アーティスト・オブ・スターダム王座』を獲得し、半年後には『フューチャー・オブ・スターダム王座』も手中に収める。2020年7月に「スターダム」に正式移籍し、翌年2021年には「舞ひめ」タッグで『ゴッデス・オブ・スターダム王座』を、同年10月には「舞ひめぽい」で再び『アーティスト・オブ・スターダム王座』を戴冠し、最多防衛記録7回を樹立する。舞華選手は仲間に恵まれ、次々と栄光を掴んでいく。
しかし、2022年。DDM内は分裂と脱退が相次ぐ。2022年7月9日、「舞ひめぽい」のパートナーであったなつぽい選手がDDMを脱退。2023年5月14日には「舞ひめ」のパートナーであったひめか選手が引退。残されたDDMのメンバー、ジュリア・テクラ・桜井まいで「バリバリボンバーズ」を結成。舞華選手はユニット内でもパートナー不在となってしまう。だが、女帝はそんなことでつまずかない。突如スターダムに現れたメーガン・ベーン選手と謎のタッグを組み、ユニットを超えた活躍をみせ、話題をかっさらっていく。
2023年はスターダムにとって試練の年となった。選手とスタッフの確執や、10名以上の選手の欠場。その結果、『ワールド・オブ・スターダム』『ゴッデス・オブ・スターダム』のタイトルは返上され、社長の交代劇にまで発展。
だが、やはり女帝はそんなことではつまずかない。そんな逆境の風が吹く中、舞華選手は欠場せず毎試合全力で盛り上げ、スターダムの暗黒期の中で輝きを放ち続けた。2023年のメインイベント数は40回。これは、2023年の年間トップの回数である。試合数は120回。3試合に1回がメインイベントだったということだ。スターダムの顔としての地位を確固たるものにした。
そして、2023年12月29日。ついにスターダムの頂点『ワールド・オブ・スターダム王座』を戴冠する。逆境を全くものともせず、むしろ逆境のたびに強く光り輝く舞華選手。舞華選手がいる限りスターダムの未来は明るい。
舞華の全対戦成績
年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
475 | 289 | 136 | 50 | 60.8% |
合計試合時間 | 104:23:15 |
平均試合時間 | 0:13:11 |
メインイベント回数の推移
年別のメインイベントの回数、メインイベント率をグラフ化。メインイベント率が高いほど、メインイベンターとして重宝されている。Main Count | Main Rate |
---|---|
140 | 29.5% |
フィニッシュホールドTOP5
舞華選手のフィニッシュホールドを集計してランキング。Rank | Finish | Count |
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1 | みちのくドライバーII | 80回 |
2 | 炎華落とし | 37回 |
3 | 山茶華 | 9回 |
4 | 片羽絞め | 7回 |
5 | ジャックナイフ式エビ固め | 5回 |
舞華選手のスターダムでの勝率は驚異的で、1度も勝率50%を切ったことがなく、常に勝ち越している。試合数も年々増加しており、スターダムの中で存在感を強くしている。
2022年はメインイベント回数が減少しているが、2023年は前述した通りスターダム選手の中でいちばんメインを務めた選手となった。そして、チャンピオンとして迎える2024年はさらにメインイベンターとして破竹の勢いを見せるに違いない。
フィニッシュホールドはダントツで「みちのくドライバーⅡ」。師匠のTAKAみちのく選手から、必ず仕留める必殺技にしろと伝授され、今では舞華選手の圧倒的な一撃必殺技として完成されている。
舞華のシングルマッチ勝率
シングルマッチの年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
94 | 58 | 27 | 9 | 61.7% |
合計試合時間 | 18:48:01 |
平均試合時間 | 0:12:00 |
舞華のシングル対戦TOP5
舞華選手とシングル対戦数の多い順でランキング。Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 林下 詩美 | 9 | 5 | 3 | 1 | 55.6% |
2 | 上谷 沙弥 | 8 | 4 | 3 | 1 | 50% |
3 | 渡辺 桃 | 7 | 3 | 3 | 1 | 42.9% |
4 | AZM | 5 | 4 | 1 | 0 | 80% |
5 | 琉悪夏 | 4 | 4 | 0 | 0 | 100% |
タッグ戦線での活躍が目立つ舞華選手だが、シングルマッチの勝率でも確実に勝率を上げている。彼女のシングル戦績は、年を追うごとに高まっており、一度も勝率が下がっている年はない。
特に、プロレスラーへの転身のきっかけとなった林下詩美選手との対戦は、舞華選手の戦いの中でも際立った存在となっている。勝率は舞華選手の方が高い。実は詩美選手とは『5★STARS』公式戦では負けなし。なんと4戦4勝している。しかし、詩美選手との『ワールド・オブ・スターダム選手権』でのタイトルマッチでは2戦2敗。一度も勝てていなかった。だが、2024年3月20日『ワールド・オブ・スターダム選手権』タイトルマッチで、ついに詩美選手に勝利することができた。
ただ、二人のライバル関係には一旦の終止符が打たれることとなる。詩美選手がスターダムを退団することが発表されたのである。パートナーを失い、ライバルも失った舞華選手だが、そんなことはものともしない活躍を見せるだろう。またどこかで二人の戦いを見たい。
舞華のタッグマッチ勝率
タッグマッチの年別の勝利数、敗北数、引分数、勝率の推移。Total | Win | Lose | Draw | Rate |
---|---|---|---|---|
137 | 85 | 34 | 18 | 62% |
合計試合時間 | 27:23:18 |
平均試合時間 | 0:11:59 |
舞華のタッグパートナーTOP5
舞華選手とタッグ組んだ回数順に、タッグパートナーをランキング。Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ひめか | 41 | 25 | 9 | 7 | 61% |
2 | ジュリア | 19 | 13 | 5 | 1 | 68.4% |
3 | メーガン・ベーン | 17 | 13 | 2 | 2 | 76.5% |
4 | 朱里 | 13 | 5 | 3 | 5 | 38.5% |
5 | 桜井 まい | 8 | 3 | 4 | 0 | 37.5% |
舞華選手は、タッグマッチでもその輝きを放っている。勝率は常に50%以上を超え、その安定感は驚異的だ。最愛のパートナーであるひめか選手が引退しても、タッグでの輝きが薄れることはなかった。新たにメーガン・ベーン選手をパートナーにし、高い勝率を叩き出した。さらにメーガン・ベーン選手がスターダムを去り、DDMが解散した後も、白川選手と「E neXus V」を結成。タッグでもまだまだ活躍が止まらなそうだ。
パートナー別では、ひめか選手とのタッグ試合が最も多い試合数となっている。誰と組んでも相性がよさそうな舞華選手だが、朱里選手・桜井選手とタッグを組むと勝率は一気に下がってしまう。
舞華 ベストバウト
最愛のパートナーと、最大のライバルとのベストマッチをご紹介。
▼舞華 VS ひめか
2023.4.23 横浜アリーナ『ひめか引退試合』(1時間48分頃)
▼舞華 VS 林下詩美
2021.11.27 国立代々木競技場『ワールド・オブ・スターダム選手権』
舞華 関連グッズ
舞華選手のグッズはこちら。全種類の酒を出していってほしい。
まとめ
女帝・舞華。美しさと、酒臭さと、力強さとを兼ね備えたプロレスラーだ。
幼少期からのあり余るパワーをプロレスに全て注ぎ、タッグからシングルまで、どんな場所でも輝いてしまう舞華選手。先行きが不透明なスターダムだが、そんな中でも確実なことは、舞華選手が女子プロレスを引っ張っていくということだ。女帝に付いていけば間違いない。女帝時代はまだ始まったばかりだ。
それでは、一緒に素晴らしきプロレスライフを!