― 負けた数だけ、物語が増える ―
プロレスは、勝つことがすべてではない。
負けにも美学があるし、そこにしか生まれない価値もある。
敗北は決してネガティブなものではない。
実は新日本プロレスでは、敗北数ランキング上位に入った若手が、約2年後にトップ戦線で活躍する
という傾向がはっきり出ている。つまりこのランキングは「新日本プロレス・2年後の主役候補リスト」でもあるのだ。
今回は、2025年にフォール負け・ギブアップ負けを喫した回数を集計し、敗北数ランキングとして振り返ってみる。
【新日本プロレス】2025年 敗北数ランキング
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 永井 大貴 | 70回 |
| 2 | 外道 | 54回 |
| 3 | ハートリー・ジャクソン | 53回 |
| 4 | 村島 克哉 | 53回 |
| 5 | ジェイコブ・オースティン・ヤング | 52回 |
| 6 | 嘉藤 匠馬 | 49回 |
| 7 | 安田 優虎 | 37回 |
| 8 | 本間 朋晃 | 36回 |
| 9 | TAKAみちのく | 33回 |
| 10 | 松本 達哉 | 24回 |
1位 永井大貴(70回)
2位に16回差をつけての堂々1位。これはもう、がむしゃらに戦い続けた証拠だ。
内訳を見ると、
- ・村島克哉に逆エビ固めで7回
- ・逆エビ固め全体で19回
- ・金丸義信にも4回
とにかく逆エビ地獄。
悔しさしか残らないが、ここを抜けた先に未来がある。2026年の飛躍に期待したい。
2位 外道(54回)
2024年は1位だったが、2025年はワンランクダウン。とはいえ、存在感は健在だ。『SUPER Jr. TAG LEAGUE』では外道ぴっぴとして大活躍。
鷹木信悟のWARスペシャルで4回敗北し、また、ドラゴン・ダイヤから「タグっちゃん直伝 外道クラッチガエシーノ」で敗れるなど、負け方のバリエーションも豊富だった。
3位 ハートリー・ジャクソン(53回)
2025年のハートリーは、とにかく受けた。地方巡業でも前哨戦でも、とにかく受けた。特にボルチンとの激突では会場を沸かせ続けた。
敗北内訳は
- ・カミカゼ:11回
- ・ハイフライフロー、ジーンブラスターも最多被弾
技を受ける量=信頼の量。2025年の“受け職人”代表だ。信頼のハートリー。
4位 村島克哉(53回)
同率3位。年末にはキレ芸も身につけ、存在感を一気に上げた一年だった。
敗北は
- ・EVILのScorpion Deathlock:5回
- ・ハートリーのデスバレーボム:4回
ヘビー級の洗礼を正面から受け続けた印象だ。
5位 ジェイコブ・オースティン・ヤング(52回)
帝国が徐々に崩れていく中、最後まで支え続けている男。
敗北内訳を見ると、
- ・田口隆祐のエビ固め:4回→ どうやら監督が天敵。
さらに上村優也には
- ・カンヌキ・スープレックス・ホールド:2回
- ・ダイビング・ボディアタック:3回
上村も天敵のようだ。
6位 嘉藤匠馬(49回)
ヤングライオン枠。永井、村島と比べると、やや影が薄いのも事実。
敗北は
- ・ハートリーのデスバレーボム:4回
- ・高橋裕二郎のピンプジュース:4回
ハートリー、どうやらヤングライオン殺しの気配がある。
7位 安田優虎(37回)
こちらもヤングライオン。永井、村島に逆エビ固めで6回ずつ、嘉藤にも2回敗北しており、やや出遅れ感は否めない。ヤングライオン同士の戦いから抜け出て、もっと思い切り先輩にぶつかって負け始めると、一気に存在感が出てきそうだ。
8位 本間朋晃(36回)
みんなのこけしがランクイン。昨年からは大幅ランクダウン。試合数自体が減っており、若手台頭の波を感じさせる一年だった。
敗北は
- THE GRIP:6回
- EVIL:9回
こけしに厳しいEVIL。2026年はこけしの笑顔をもっとみたい。
9位 TAKAみちのく(33回)
2024年は63回だったが、2025年は大幅減。Just 4 Guys解体の影響で、参戦数自体が半減した。
敗北は
- K.O.B:8回
- Skull End:4回
- No Chaser:4回
どうやら英語技に弱いようだ。アルファベットには要注意が必要だ。
10位 松本達哉(24回)
2025年6月デビュー。わずか半年でTOP10入り。これは有望だ。
敗北は
- 安田・嘉藤に逆エビ固め:4回
- 永井・村島に逆エビ固め:2回
先輩たちから、しっかり洗礼を受けている。2026年は後藤革命軍加入もあり、期待が膨らむ。
2024年のランキング
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 外道 | 69回 |
| 2 | TAKAみちのく | 63回 |
| 3 | 嘉藤 匠馬 | 58回 |
| 4 | 村島 克哉 | 55回 |
| 5 | 本間 朋晃 | 54回 |
| 6 | BUSHI | 53回 |
| 7 | ディック東郷 | 47回 |
| 8 | カラム・ニューマン | 47回 |
| 9 | タイガーマスク | 39回 |
| 10 | 邪道 | 38回 |
2024年は外道、TAKA、本間、BUSHI、ディック、タイガー、邪道とベテラン中心のランキングだった。それが2025年は一変し、若手がずらりと並ぶ結果に。マッチメイクの若返りが、はっきり見える。
まとめ
2021年の敗北数ランキングに入っていた上村、辻、ワトは、2年後の2023年に敗北数を減らし、最前線で大活躍している。2023年にTOP10入りしていた中島、オスカー、藤田、大岩も、2025年にはタイトル戦線の中心だ。
つまり——敗北数ランキングは、未来予想図。負けるという仕事を、全力でやった者だけが、次の主役になれる。
それでは、素晴らしきプロレスライフを!


