【毎月更新】新日本プロレスの観客動員数は前年比で増えているのか?選手の退団ラッシュは影響しているのか?

新日本プロレス観客動員数前年比
データで楽しむプロレス

ここ数年、新日本プロレスからトップスター選手の離脱が相次いでいる。ファンとしては、今後の団体運営がどうなるのか、やはり気になってしまう。

もちろん、「動員が減ったからって好きなものは好き!」という気持ちは変わらない。でもやっぱり、どこかで観客動員数が気になってしまう……ファンなら誰しも“余計なお世話”をしてしまうものだ。

というわけで、月別の観客動員数を「前年比」「前々年比」と比較できるように集計してみた。毎月データは更新予定!たぶん!

※観客動員数が不明(アメリカ大会など)の大会は除外してます

新日本プロレスの主な退団選手

比較をする前にいつ誰が新日本プロレスを退団したのかを頭に入れておこう。

日付選手退団後
2023/1/31飯伏 幸太フリー
2023/2/18ジェイ・ホワイトAEW移籍
2023/5/24オージー・オープン
(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)
AEW移籍
2023年末柴田勝頼AEW移籍
2024/1/24タマ・トンガWWE移籍
2024/1/24タンガ・ロアWWE移籍
2024/2/11ウィル・オスプレイAEW移籍
2024/2/24オカダ・カズチカAEW移籍
2024/6/9ヒクレオWWE移籍?
2025年1月KENTANOAH移籍
2025/4/19ジェフ・コブWWE移籍
2025/5/4内藤哲也
2025/5/4BUSHI

うわあ…改めて並べてみると多いなあ…

月別での観客動員数の推移

まずは、観客動員数の推移グラフから見てみよう。赤線が今年、青の点線が前年、灰色の点線が前々年になっている。

※集計期間:2007/5〜2025/5の新日、STARDOMの試合

前年比から減少している月もあるが、全体として明確な右肩下がりの傾向はなさそうだ。

  • 2025年1月はドーム2連戦があったため動員数は伸びている。ただし、2日間に分かれたことで1.4の観客動員数だけを比較すると、前年より減少している
  • 2024年2月は観客動員数が多いが、ウィル・オスプレイ、オカダ・カズチカ、タマ・トンガの新日本プロレスラストマッチの影響
  • しかし、2024年のG1は2023年より動員数が伸びている
  • 2025年の内藤哲也がいないG1がどうなるかがひとつの大きなポイントとなりそう

月別での大会開催数の推移

続いて大会開催数の推移を見てみよう。

※集計期間:2007/5〜2025/5の新日、STARDOMの試合

2025年は全月で前年比より大会数が減少している。といっても、2大会程度の差にとどまっており、大幅な減少傾向があるとは言い切れない。

意外なのが、7-8月の夏の『G1 CLIMAX』の時期よりも9月-11月の方が大会数が多いということ。夏のG1シーズンよりプロレスやってるんだ!? もしかしたら配信が少ないのかもしれない。

月別での平均観客動員数の推移

最後に、1大会あたりの平均観客総員数の推移を見てみよう。

※集計期間:2007/5〜2025/5の新日、STARDOMの試合
  • オカダ、オスプレイが抜けた2024年2月以降、平均観客動員数が前年比を下回った月はわずか3ヶ月
  • 逆にいうと、10ヶ月中7ヶ月は前年越え。離脱の影響は想像より軽微だったと言える
  • 2025年は2月だけは前年比割れをしているが、ちなみに2025年の2月は北海きたえーる2連戦を行っていないことによる影響だ。それ以外は全て前年比を上回っている
  • 新日本プロレスは、2025年のG1開幕に北海きたえーる2連戦を持ってきている。2025年のG1に力を入れていそうだ。

まとめ

内藤哲也の退団が本格的に観客動員数にどう影響するか、2025年6月以降の動きに注目だ。オカダ、オスプレイの影響が軽微だったことを考えると、そこまで不安視をしなくてもよいのかもしれない。

また、例年G1が終わるとどうしてもプロレス熱がやや冷める傾向があるけど、それは平均観客動員数の数字にハッキリと現れていた。2025年の秋以降の数字も楽しみにしてみたいと思う。

では、素晴らしきプロレスライフを!