新日本プロレスでのタッグマッチは、同じユニットで組まれることがほとんどだ。
つまり、タッグマッチの勝率が高いと言うことは、ユニットの勢いそのものでもある。2022年、タッグマッチの勝率が一番高かった選手は誰なのか。ランキングにまとめてみた。
【新日本プロレス】2022年 タッグマッチ勝率ランキング
Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ウィル・オスプレイ | 33 | 29 | 4 | 0 | 87.9% |
2 | リオ・ラッシュ | 11 | 9 | 2 | 0 | 81.8% |
3 | ティタン | 36 | 29 | 6 | 1 | 80.6% |
4 | SANADA | 94 | 74 | 20 | 0 | 78.7% |
5 | 高橋 ヒロム | 100 | 76 | 21 | 3 | 76% |
6 | エル・リンダマン | 16 | 12 | 4 | 0 | 75% |
7 | 鷹木 信悟 | 101 | 75 | 23 | 3 | 74.3% |
8 | マーク・デイビス | 19 | 14 | 5 | 0 | 73.7% |
9 | 石井 智宏 | 57 | 42 | 15 | 0 | 73.7% |
10 | カイル・フレッチャー | 19 | 14 | 5 | 0 | 73.7% |
※タッグマッチはシングルマッチ以外(6人タッグや8人タッグなども含む)で集計
2022年はタッグリーグに初参戦した外国人選手が多くランクインした。
1位は87.9%でウィル・オスプレイがランクイン。
2021年のタッグマッチ勝率で猛威をふるった『UNITED EMPIRE』だが、2022年はTOP3にランクインしたのはオスプレイのみ。
それというのも『UNITED EMPIRE』にギデオン・グレイが加入。その弱さで帝国の勢いを押し殺したのだ。しかし、オスプレイはギデオンとは1度しかタッグを組んでおらず、しかもその1回も勝利している。そのためダントツの勝率をキープしている。2023年もギデオン・グレイとさえタッグを組まなければ、高い勝率を維持できるだろう。
2位は81.8%でリオ・ラッシュ。
11.20 HISTORY XOVERで新日マットに初参戦し、一気にタッグマッチ勝率2位の座を奪った。試合は『SUPER Jr. TAG LEAGUE』の公式戦と、新日デビュー戦のみ。YOHとのタッグで見事に初参戦の『SUPER Jr. TAG LEAGUE』で優勝をさらった。リオ・ラッシュの無駄に洗練された無駄のない無駄な動きに、多くの新日ファンは度肝を抜かれたことだろう。回転しなくていいところで、回転してくる。2023年もさらなる回転が期待できる。
3位は80.6%でティタン。
2022年に突如、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』に勝手に加入してきたティタン。あまりの電撃ぶりにいまだにメンバーとしっくりと馴染めていない気がするが、当の本人は満足げだし、テンションが高いので問題ないだろう。人間はテンションで乗り切ればどうにでもなるのだ。そして、その行動力を裏付けるかのように、BUSHIとのタッグで好成績を残し、見事3位にランクインした。
4位は78.7%でSANADA。
2022年の前半にSANADAはウィル・オスプレイとの激闘で眼窩底骨折で欠場。それ以降、シングルでの活躍はあまりできなかったが、タッグで堅実に試合巧者ぶりを発揮した。実はティタンとの相性がいい。ティタンとのタッグでは、6戦6勝の負け知らずだ。
オカダのライバルという位置付けだったはずなのに、シングルではめっきり活躍できていない。来年はシングルでの活躍も期待したい。
5位は76%で高橋ヒロム。
2022年はヒロムはチャンピオンではなかった。が、2023.1.4の4WAYのタイトルマッチを前にした、長すぎる前哨戦で大いに盛り上げてくれた。KUSHIDAの前哨戦を忘れさせてくれた。それにしてもKUSHIDAとはなんだったのだろうか。それはきっとこれから答えが出てくるに違いない。
6位は75%でエル・リンダマン。
エル・リンダマンは2022年の『BEST OF SUPER Jr.』に参戦し、新日ファンにその存在を、その筋肉を、その黒さを刻み込んだ。とにかく黒い。その後も『SUPER Jr. TAG LEAGUE』でアレックス・ゼインと共闘し、タッグでも鮮明な印象を残した。ゼインとのタッグはあと一歩のところで敗退してしまったが、試合中に対戦相手を共有しながら食べるという、プロレスでの新しいシェアリングの仕方を示してくれた。
7位は74.7%で鷹木信悟。
鷹木信悟はオカダと内藤の前哨戦で13連勝。SANADAとともに大きくタッグ勝率を伸ばした。また、鷹木はKOPWの前哨戦でもファンタズモ、タイチらとも前哨戦を繰り広げた。全体を通しての試合形式は6人タッグがいちばん多く41試合。6人タッグでの勝率は78%となっている。ロス・インゴでの10人タッグマッチは4勝1敗の勝率80%。ユニットとしての総合力の強さが窺える。
8位〜10位は同率で73.7%。
マーク・デイビス、カイル・フレッチャー、石井智宏がランクインした。
2022年に初登場したマーク・デイビスとカイル・フレッチャーの”オージーオープン”はタッグで大暴れ。あの巨体なのに飛ぶ。リングを立体的に使って遠くから観戦していても、迫力が伝わってくるファイトを見せた。マーク・デイビスとかマジででかい。オージーオープンは”生”がオススメだ。
2022年は新日本では石井智宏の試合が少なかった。2021年が108試合に対して、2022年は77試合。しかし、海外団体であるRevPro、AEW、Impactなどに参戦。世界で活躍をした。新日マットでは、NEVER無差別級6人タッグ王座は陥落しているものの、6人タッグでの強さが目立つ。6人タッグの勝率は驚異の88%だ。そろそろ石井もタイトルマッチに絡んでほしい。