― スターダムの未来を先に見せてくるベルト ―
フューチャー・オブ・スターダム王座は、文字どおり「未来枠」のタイトル。
このベルトを巻いた選手は、だいたい数年後に本当に大活躍している。
つまりここを追うのは、未来のトップ選手の“先行投資”みたいなものだ。
今回は、歴代王者から防衛戦、タイトルマッチ回数、勝率までをまとめて集計した。
フューチャー・オブ・スターダム王座とは
フューチャー・オブ・スターダム王座は、2018年2月18日に「20歳以下 or キャリア2年未満」の選手を対象として創設された。比較的歴史の浅いタイトルだ。そして、2018年3月28日 後楽園ホール、初代王座決定トーナメントを制したスターライト・キッドが初代王者に。
その後、2020年12月20日に飯田沙耶が“キャリア2年未満ギリギリ”で戴冠したことをきっかけに、「挑戦資格の延長」が議論になり、対象がキャリア3年以内へ変更された。マッチョゴリさんは、筋肉でタイトルのルールすら変えてしまうのだ🦍
フューチャー・オブ・スターダム王座 歴代王者
歴代王者と主な記録をまとめた。
※防衛頻度=防衛戦を平均何日ペースで行っていたか(短いほどハイペース)
| 歴代 | 王者(年齢) | 獲得日 | 防衛数 | 日数 | 防衛頻度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初代 | スターライト・キッド | 18.3.28 | 5 | 281 | 46.8 |
| 2 | 林下 詩美(20) | 19.1.3 | 6 | 409 | 58.4 |
| 3 | 舞華 | 20.7.17 | 2 | 156 | 52 |
| 4 | 飯田 沙耶(23) | 20.12.20 | 3 | 141 | 35.3 |
| 5 | 白川 未奈(33) | 21.7.4 | 0 | 13 | 13 |
| 6 | ウナギ・サヤカ(31) | 21.7.17 | 3 | 84 | 21 |
| 7 | 琉悪夏(17) | 21.10.9 | 2 | 81 | 27 |
| 8 | 羽南(17) | 21.12.29 | 10 | 294 | 26.7 |
| 9 | 壮麗 亜美(25) | 22.10.19 | 3 | 205 | 51.3 |
| 10 | 吏南(16) | 23.5.12 | 12 | 512 | 39.4 |
| 11 | 天咲 光由(22) | 24.10.5 | 3 | 142 | 35.5 |
| 12 | 妃南(18) | 25.2.24 | 7 | 215 | 26.9 |
| 13 | HANAKO(25) | 25.9.27 | 2 | 125 | 41.7 |
| 記録 | チャンピオン | |
|---|---|---|
| 最年少記録 | 16歳 | 吏南 |
| 最年長記録 | 33歳 | 白川 未奈 |
| 最大戴冠回数 | 1回 | スターライト・キッド舞華林下 詩美ウナギ・サヤカ羽南壮麗 亜美天咲 光由白川 未奈飯田 沙耶妃南吏南琉悪夏HANAKO |
| 最大防衛回数 | 12回 | 吏南 |
| 通算最大防衛回数 | 12回 | 吏南 |
| 最短防衛期間 | 13日 | 白川 未奈 |
| 最長防衛期間 | 512日 | 吏南 |
| 通算最長防衛期間 | 512日 | 吏南 |
タイトルの性質上、王者は若手が中心。その中で30代で戴冠した白川未奈・ウナギ・サヤカは、ある意味“異色”だ。遅咲きだからこそ、覚悟の圧が違う。人生が、リングに乗ってる。今でも白川未奈はAEWで活躍し、ウナギ・サヤカはフリーランスの女性レスラーとして日本一の活躍をしている。
また、戴冠期間に制限があるため、複数回戴冠が出にくいのも特徴。そのかわり防衛回数が“格”になりやすく、吏南(12回)・羽南(10回)・妃南(7回)と、3姉妹がTOP3を独占している。
フューチャー・オブ・スターダム王座 全防衛戦一覧
フューチャー王座のタイトルマッチは、歴史を見ても長期政権が多い。簡単にはベルトが動かない。ただし、試合時間は基本15分なので、時間切れ引き分けが起きやすいのもこの王座ならではだ。
| 王者 | 日付 | 防衛数 | 対戦相手 |
|---|---|---|---|
| スターライト・キッド | 18.3.28 | 獲得 | 渋沢 四季 |
| 林下 詩美 | 19.1.3 | 獲得 | スターライト・キッド |
| 舞華 | 20.7.17 | 獲得 | 上谷 沙弥飯田 沙耶 |
| 飯田 沙耶 | 20.12.20 | 獲得 | 上谷 沙弥 |
| 白川 未奈 | 21.7.4 | 獲得 | ウナギ・サヤカ |
| ウナギ・サヤカ | 21.7.17 | 獲得 | 白川 未奈 |
| 琉悪夏 | 21.10.9 | 獲得 | ウナギ・サヤカ |
| 羽南 | 21.12.29 | 獲得 | 琉悪夏 |
| 壮麗 亜美 | 22.10.19 | 獲得 | 羽南 |
| 吏南 | 23.5.12 | 獲得 | 壮麗 亜美 |
| 天咲 光由 | 24.10.5 | 獲得 | 吏南 |
| 妃南 | 25.2.24 | 獲得 | 天咲 光由 |
| HANAKO | 25.9.27 | 獲得 | 妃南 |
| 時間 | タイトルマッチ | |
|---|---|---|
| 平均試合時間 | 0:10:11 | |
| 最短試合時間 | 0:04:42 | 琉悪夏 vs レディ・C |
| 最長試合時間 | 0:15:00 | スターライト・キッド vs AZM羽南 vs 稲葉 ともか吏南 vs 羽多乃 ナナミ天咲 光由 vs HANAKO |
平均10分という短さは、挑戦者の多くがキャリア浅め=“若さの爆発”で一気に決まる試合が多いからだろう。ちなみに、今をときめく上谷沙弥は4回挑戦して未戴冠。未来のベルトが、未来のトップを拒み続けるのもまたプロレスである。
フューチャー・オブ・スターダム王座 タイトルマッチ回数 TOP10
フューチャー・オブ・スターダム王座のタイトルマッチ回数が多い選手は誰か?
挑戦・防衛を含めた回数でランキングを見てみよう。
| Rank | NAME | COUNT |
|---|---|---|
| 1 | 吏南 | 16回 |
| 2 | 羽南 | 14回 |
| 3 | 妃南 | 11回 |
| 4 | 琉悪夏 | 8回 |
| 5 | スターライト・キッド | 7回 |
| 6 | ウナギ・サヤカ | 7回 |
| 7 | 林下 詩美 | 7回 |
| 8 | 飯田 沙耶 | 7回 |
| 9 | 天咲 光由 | 7回 |
| 10 | 壮麗 亜美 | 5回 |
上位は吏南、羽南、妃南の3姉妹が独占。フューチャー王座=3姉妹のイメージが強いのも納得だ。
このベルトを境に、3人とも明らかに“化けた”。
また、基本的に一度戴冠した選手は再挑戦しない流れが強い中、琉悪夏だけは戴冠後に再挑戦2回と珍しい動きをしている。それだけ、この王座への執念があったのかもしれない。
初挑戦で王者から奪ったのは第2代・林下詩美のみ。多くの選手は挑戦を重ねて獲るタイプで、まさに“登竜門”らしい歴史になっている。
フューチャー・オブ・スターダム王座 選手別勝率 TOP10
フューチャー王座に「強い」選手は誰か?タイトルマッチの勝率でランキング化!
| Rank | Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 林下 詩美 | 7 | 7 | 0 | 0 | 100% |
| 2 | スターライト・キッド | 7 | 6 | 1 | 0 | 85.7% |
| 3 | 壮麗 亜美 | 5 | 4 | 1 | 0 | 80% |
| 4 | 羽南 | 14 | 11 | 3 | 0 | 78.6% |
| 5 | 吏南 | 16 | 12 | 3 | 1 | 75% |
| 6 | 舞華 | 4 | 3 | 1 | 0 | 75% |
| 7 | 妃南 | 11 | 7 | 3 | 0 | 63.6% |
| 8 | HANAKO | 5 | 3 | 1 | 1 | 60% |
| 9 | ウナギ・サヤカ | 7 | 4 | 3 | 0 | 57.1% |
| 10 | 飯田 沙耶 | 7 | 4 | 3 | 0 | 57.1% |
注目は、林下詩美。初挑戦で戴冠→6防衛→返上という完璧ルートで、勝率は7戦7勝の100%。これは簡単には並べない記録だ。
勝率を伸ばす鍵は、いかに防衛回数を稼げるかに尽きる。だからこそ、今後“防衛型の王者”が出てくると、このランキングの景色も変わってくるはずだ。

