― スターダムの技術とスピードのベルト ―
ハイスピード王座は、その名の通り「スピード」のタイトル。
速さだけじゃなく、技術・反応・判断の速さまで含めて“ハイスピード”。
だからこのベルトを巻けるのは、リング上の処理能力が高い選手だけだ。
今回は、歴代王者から防衛戦、タイトルマッチ回数、勝率までをまとめて集計した。
ハイスピード王座とは
ハイスピード王座は、2009年にNEO女子プロレスが創設したタイトル。ベルトのデザインを手がけたのは、なんと華名(現ASUKA)。ここ、すでに強い。
その後、2010年11月19日に管理団体がスターダムへ移籍。第5代王者・夏樹☆たいようから、スターダムのベルトとして本格的に定着した。
そして2023年10月9日、第24代王者・星来芽依の要望により試合形式が30分1本勝負 → 15分1本勝負に改定。よりスピーディで、ミスが許されないタイトルマッチになった。
ハイスピード王座 歴代王者
歴代王者と主な記録をまとめた。
※防衛頻度=防衛戦を平均何日ペースで行っていたか(短いほどハイペース)
| 歴代 | 王者(年齢) | 獲得日 | 防衛数 | 日数 | 防衛頻度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初 | 夏樹☆たいよう(24) | 09.5.5 | 2 | 138 | 46 |
| 2 | フキゲンです★(28) | 09.9.20 | 1 | 147 | 73.5 |
| 3 | 夏樹☆たいよう(25) | 10.2.14 | 3 | 286 | 71.5 |
| 4 | Leon(30) | 10.11.27 | 2 | 239 | 79.7 |
| 5 | 夏樹☆たいよう(27) | 11.7.24 | 4 | 679 | 135.8 |
| 6 | フキゲンです★(32) | 13.6.2 | 2 | 210 | 70 |
| 7 | 夏樹☆たいよう(29) | 13.12.29 | 3 | 128 | 32 |
| 8 | 紫雷イオ(23) | 14.5.6 | 2 | 292 | 97.3 |
| 9 | コグマ(17) | 15.2.22 | 1 | 84 | 42 |
| 10 | スター・ファイヤー(23) | 15.5.17 | 1 | 129 | 64.5 |
| 11 | ロサ・ネグラ(33) | 15.9.23 | 0 | 18 | 18 |
| 12 | 岩谷麻優(22) | 15.10.11 | 9 | 501 | 50.1 |
| 13 | クリス・ウルフ(32) | 17.2.23 | 5 | 143 | 23.8 |
| 14 | シャナ(35) | 17.7.16 | 0 | 28 | 28 |
| 15 | マリー・アパッチェ(37) | 17.8.13 | 4 | 498 | 99.6 |
| 16 | 葉月(21) | 18.12.24 | 8 | 208 | 23.1 |
| 17 | フキゲンです★(38) | 19.7.20 | 0 | 21 | 21 |
| 18 | 里歩(22) | 19.8.10 | 1 | 351 | 175.5 |
| 19 | AZM(17) | 20.7.26 | 4 | 220 | 44 |
| 20 | なつぽい(25) | 21.3.3 | 2 | 179 | 59.7 |
| 21 | スターライト・キッド | 21.8.29 | 5 | 178 | 29.7 |
| 22 | AZM(19) | 22.2.23 | 12 | 458 | 35.2 |
| 23 | 鹿島沙希(30) | 23.5.27 | 3 | 135 | 33.8 |
| 24 | 星来芽依(21) | 23.10.9 | 4 | 178 | 35.6 |
| 25 | 鹿島沙希(30) | 24.4.4 | 0 | 23 | 23 |
| 26 | 上谷沙弥(27) | 24.4.27 | 2 | 92 | 30.7 |
| 27 | 星来芽依(22) | 24.7.28 | 9 | 514 | 51.4 |
| 28 | 水森由菜(36) | 25.12.24 | 2 | 79 | 26.3 |
タイトル統計
年齢・最速記録
| 最年少戴冠 | 17歳 | コグマ |
| 最年長戴冠 | 37歳 | マリー・アパッチェ |
| デビュー最速戴冠 | 1.3年 | コグマ |
防衛回数記録
| 最大戴冠回数 | 4回 | 夏樹☆たいよう |
| 連続防衛回数 TOP3 | 12回 | AZM |
| 9回 | 岩谷麻優星来芽依 | |
| 8回 | 葉月 | |
| 通算最大防衛回数 TOP3 | 16回 | AZM |
| 13回 | 星来芽依 | |
| 12回 | 夏樹☆たいよう |
保持日数記録
| 最短保持日数 | 18日 | ロサ・ネグラ |
| 最長保持日数 TOP3 | 679日 | 夏樹☆たいよう |
| 514日 | 星来芽依 | |
| 501日 | 岩谷麻優 | |
| 通算最長保持日数 TOP3 | 1231日 | 夏樹☆たいよう |
| 692日 | 星来芽依 | |
| 678日 | AZM | |
| 最長王座期間 | 3611日 | フキゲンです★ |
このベルトの“象徴”は2人いる。
ひとりは初代王者・夏樹☆たいよう。タイトル初期の絶対王者として君臨し、通算最長防衛期間1231日(=3.3年!)を記録。もうひとりは、ハイスピードを「スピード×技術」のタイトルとして確立したAZM。最大防衛12回、通算防衛16回は、もはや辞書に載るレベルだ。
次点で星来芽依が通算防衛13回。星来も“ハイスピード王者”の象徴として強い選手だ。
ハイスピード王座 全防衛戦一覧
スターダム管理となった2011年7月24日以降の全防衛戦の記録をまとめた。
最多挑戦は フキゲンです★(18回)。最多カードはフキゲンです★ vs 夏樹☆たいよう(5回)。
| 第5代 夏樹☆たいよう (4回防衛) | ||
| 第6代 フキゲンです★ (2回防衛) | ||
| 第7代 夏樹☆たいよう (3回防衛) | ||
| 第8代 紫雷イオ (2回防衛) | ||
| 第9代 コグマ (1回防衛) | ||
| 第10代 スター・ファイヤー (1回防衛) | ||
| 第11代 ロサ・ネグラ | ||
| 第12代 岩谷麻優 (9回防衛) | ||
| 第13代 クリス・ウルフ (5回防衛) | ||
| 第14代 シャナ | ||
| 第15代 マリー・アパッチェ (4回防衛) | ||
| 第16代 葉月 (8回防衛) | ||
| 第17代 フキゲンです★ | ||
| 第18代 里歩 (1回防衛) | ||
| 第19代 AZM (4回防衛) | ||
| 第20代 なつぽい (2回防衛) | ||
| 第21代 スターライト・キッド (5回防衛) | ||
| 第22代 AZM (12回防衛) | ||
| 第23代 鹿島沙希 (3回防衛) | ||
| 第24代 星来芽依 (4回防衛) | ||
| 第25代 鹿島沙希 | ||
| 第26代 上谷沙弥 (1回防衛) | ||
| 第27代 星来芽依 (9回防衛) | ||
| 第28代 水森由菜 (2回防衛) |
タイトルマッチ統計
| 時間 | タイトルマッチ | |
|---|---|---|
| 平均時間 | 0:09:38 | |
| 最短試合 | 0:01:47 | 星来芽依 vs フキゲンです★ |
| 最長試合 | 0:30:00 | 夏樹☆たいよう vs フキゲンです★スターライト・キッド vs なつぽい |
試合時間の傾向でベルトの性格が一発でわかる。平均9分台。まさにハイスピード。しかも、最短は1分47秒。タイトルマッチでも一瞬で決まる。「ハイスピード=目を離した方が負け」なのである。
そしてフキゲンです★は、2013年3月に初挑戦して、直近では2025年3月にも挑戦。12年間ハイスピードに関わり続ける“ハイスピードの長老”だ。長老なのに、試合は最短で終わらせる。怖い。
ハイスピード王座 タイトルマッチ回数 TOP10
ハイスピード王座のタイトルマッチ回数が多い選手は誰か?
挑戦・防衛を含めた回数でランキングを見てみよう。
ハイスピード王座を最も多く戦ったのはAZM(24回)。
| NAME | COUNT | |
|---|---|---|
| 1 | AZM | 24回 |
| 2 | フキゲンです★ | 22回 |
| 3 | 星来芽依 | 19回 |
| 4 | スターライト・キッド | 15回 |
| 5 | 葉月 | 15回 |
| 6 | 岩谷麻優 | 13回 |
| 7 | 鹿島沙希 | 12回 |
| 8 | 夏樹☆たいよう | 11回 |
| 9 | コグマ | 9回 |
| 10 | クリス・ウルフ | 8回 |
上位はAZM、フキゲン、星来芽依。「ハイスピードと言えばこの人たち」という納得の並びだ。
なお、フキゲンです★は回数は多いが、最大防衛は2回(勝率18%)。つまり “出場数は多いのに勝てない”。ハイスピード界の、勝てない常連枠である(それもまた味)。
ハイスピード王座 選手別勝率 TOP10
ハイスピード王座に「強い」選手は誰か?タイトルマッチの勝率でランキング化!
ハイスピード王座で最も勝率が良いのはマリー・アパッチェ(83.3%)。
| Player | 計 | 勝 | 敗 | 分 | Rate | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | マリー・アパッチェ | 6 | 5 | 1 | 0 | 83.3% |
| 2 | 岩谷麻優 | 13 | 10 | 3 | 0 | 76.9% |
| 3 | AZM | 24 | 18 | 6 | 0 | 75% |
| 4 | クリス・ウルフ | 8 | 6 | 2 | 0 | 75% |
| 5 | 夏樹☆たいよう | 11 | 8 | 2 | 1 | 72.7% |
| 6 | 星来芽依 | 19 | 13 | 5 | 1 | 68.4% |
| 7 | スター・ファイヤー | 3 | 2 | 1 | 0 | 66.7% |
| 8 | 里歩 | 3 | 2 | 1 | 0 | 66.7% |
| 9 | 上谷沙弥 | 3 | 2 | 1 | 0 | 66.7% |
| 10 | 葉月 | 15 | 9 | 6 | 0 | 60% |
1位は、まさかのマリー・アパッチェ(83.3%)。……強い。誰だ…。マリー・アパッチェはAAA出身のメキシコ選手で、アパッチェ一家の一員。グラン・アパッチェとレディ・アパッチェの娘でもある。つまり、誰だ…。何はともあれとにかく強いということだ。
2位は岩谷麻優。スターダムの“アイコン”は、ハイスピードでも普通に強い。万能型って、こういうことだ。3位はAZMパイセン。これだけのタイトルマッチ数をこなした上での、この勝率。さすが高速爆弾娘の異名を持つだけある。
まとめ
ハイスピード王座は、スピードだけでなく技術と判断力まで問われる“処理能力のベルト”だ。
平均試合時間は9分台、最短1分47秒で決まることもあり、一瞬の油断が命取りになる。
歴史を象徴するのは夏樹☆たいようとAZM、そして星来芽依が続きつつ、勝率1位はまさかのマリー・アパッチェだった。

