【NEVER無差別級王座】歴代チャンピオンと全タイトルマッチの記録

データで楽しむプロレス歴代チャンピオン

NEVER無差別級王座といえば、ゴツゴツした正面からぶつかり合うゴリゴリのタイトルという印象がある。IWGP世界ヘビーがキャリア組だとしたら、NEVER無差別級王座は雑草から成り上がったノンキャリア組の最高峰のタイトルだ。

なぜそんな印象のタイトルになっているのか。
NEVER無差別級王座の歴代王者から全タイトルマッチの勝率まで、様々な記録を深掘りしてみよう。

※集計期間:2007/5〜2026/1の新日、STARDOMの試合

NEVER無差別級王座とは

「NEVER」という名称は「N=New blood」「E=Evolution」「V=Valiantly」「E=Eternal」「R=Radical」の略称だ。つまり、新しい血が、進化し、勇敢に、永遠に、根本的に、という意味だ。ちょっとよくわからない。もはや誰も正確に言える人はいないに違いない。だって、「E」が2つも入っているし。

もともとはNew Bloodということで、新世代の若手育成の興行から始まっている。そして、内藤哲也がNEVERのタイトルを提唱。2012年に初代王者決定トーナメントが行われた。しかし、提唱者である内藤哲也は高橋裕二郎の襲撃にあい、膝を負傷し長期離脱。提唱者なきトーナメントが実施されることとなる。

そう、実はNEVERは若手選手たちのベルトだったのである。もはや全然ちがうゴツゴツしたベルトになってるけど。そういえば『NJPW WORLD認定TV王座』も最初は同じようなことを言っていたような、、、

NEVER無差別級王座 歴代王者

歴代のNEVER無差別級チャンピオンと、主な記録を集計。
防衛頻度は、防衛戦を何日ペースで行っているかの平均日数。少なければ少ないほど頻繁にタイトルマッチを行っている。

歴代チャンピオンの記録を見てみると、NEVERは防衛回数が少なく、頻繁にタイトルが入れ替わっている。そして、リマッチの数がやたら多い。

歴代王者一覧
歴代王者(年齢)獲得日防衛数日数防衛頻度
初代田中 将斗(39)12.11.19431462.8
2内藤 哲也(31)13.9.29213545
3石井 智宏(38)14.2.11413827.6
4高橋 裕二郎(33)14.6.29110653
5石井 智宏(38)14.10.1318341.5
6真壁 刀義(42)15.1.404141
7石井 智宏(39)15.2.1407474
8真壁 刀義(42)15.4.29216655.3
9石井 智宏(39)15.10.1218442
10柴田 勝頼(36)16.1.4312030
11永田 裕志(48)16.5.304747
12柴田 勝頼(36)16.6.19313934.8
13EVIL(29)16.11.501010
14柴田 勝頼(36)16.11.1505050
15後藤 洋央紀(37)17.1.4311328.3
16鈴木 みのる(48)17.4.27425250.4
17後藤 洋央紀(38)18.1.4315639
18マイケル・エルガン(31)18.6.9088
19後藤 洋央紀(38)18.6.1719246
20タイチ(38)18.9.1704747
21後藤 洋央紀(39)18.11.303636
22飯伏 幸太(36)18.12.902626
23ウィル・オスプレイ(25)19.1.419246
24ジェフ・コブ(36)19.4.602727
25タイチ(39)19.5.303737
26石井 智宏(43)19.6.908383
27KENTA(38)19.8.31212742.3
28後藤 洋央紀(40)20.1.502727
29鷹木 信悟(37)20.2.1321052.5
30鈴木 みのる(52)20.8.2907070
31鷹木 信悟(37)20.11.718442
32棚橋 弘至(44)21.1.3019346.5
33ジェイ・ホワイト(28)21.5.3119497
34石井 智宏(45)21.11.1405151
35EVIL(34)22.1.4211739
36タマ・トンガ(39)22.5.104242
37カール・アンダーソン(42)22.6.12220668.7
38タマ・トンガ(40)23.1.4111959.5
39デビッド・フィンレー(29)23.5.3115979.5
40タマ・トンガ(40)23.10.901919
41鷹木 信悟(40)23.10.2816834
42タマ・トンガ(41)24.1.401616
43EVIL(36)24.1.2017738.5
44鷹木 信悟(41)24.4.637117.8
45HENARE(31)24.6.16110552.5
46鷹木 信悟(41)24.9.2919748.5
47KONOSUKE TAKESHITA(29)25.1.4616223.1
48ボルチン・オレッグ(32)25.6.15212040
49EVIL(38)25.10.1308383
50ウルフアロン(29)25.10.130117117

記録チャンピオン
最年少記録25歳ウィル・オスプレイ
最年長記録52歳鈴木 みのる
最大戴冠回数6回石井 智宏
最大防衛回数6回KONOSUKE TAKESHITA
通算最大防衛回数9回鷹木 信悟
最短防衛期間8日マイケル・エルガン
最長防衛期間314日田中 将斗
通算最長防衛期間530日鷹木 信悟

どこでNEVERがゴツゴツし始めたのか。
それは紛れもなく第3代王者の石井智宏選手のせいだ。2014年に初戴冠したのち、2021年まで計6回もチャンピオンになり、通算防衛記録は513日と歴代2位となっている。NEVERが石井選手の色が強いのは、記録にもしっかりと表れている。

次に戴冠回数が多いのが、後藤洋央紀、鷹木信悟の5回。もうそりゃゴツゴツする訳です。逆にオスプレイやジェイ・ホワイト、飯伏幸太といったゴツゴツではない選手もチャンピオンにはなっている。

NEVERの防衛回数は少ない。2012年からの13年間で最大防衛回数は6回が1名、4回が3名。これは2021年に始まったIWGP世界ヘビー級王座が、すでに防衛回数4回達成者が3人いることと比較すると、かなり短命のタイトルであると言える。防衛回数が0回のチャンピオンは48王者中18名。37%の王者は1度も防衛できずにタイトルを落としているということだ。NEVERがとても移ろいやすいベルトであることがここでもわかる。

NEVER無差別級王座 全防衛戦一覧

NEVER無差別級のすべてのタイトルマッチを記載。NEVER無差別級王座の戦いの歴史をチェックしてみよう!多すぎるから見づらい!

王者防衛数日付対戦相手
 初代 田中 将斗
WIN12.11.19カール・アンダーソン
113.1.4シェルトン・X・ベンジャミン
213.2.3石井 智宏
313.5.3本間 朋晃
413.7.20内藤 哲也
 第2代 内藤 哲也
WIN13.9.29田中 将斗
113.10.14高橋 裕二郎
213.11.9田中 将斗
 第3代 石井 智宏
WIN14.2.11内藤 哲也
114.4.6内藤 哲也
214.4.12KUSHIDA
314.5.3本間 朋晃
414.5.25飯伏 幸太
 第4代 高橋 裕二郎
WIN14.6.29石井 智宏
114.9.23YOSHI-HASHI
 第5代 石井 智宏
WIN14.10.13高橋 裕二郎
114.11.8後藤 洋央紀
 第6代 真壁 刀義
WIN15.1.4石井 智宏
 第7代 石井 智宏
WIN15.2.14本間 朋晃
 第8代 真壁 刀義
WIN15.4.29石井 智宏
115.7.5石井 智宏
215.9.23飯伏 幸太
 第9代 石井 智宏
WIN15.10.12真壁 刀義
115.11.7本間 朋晃
 第10代 柴田 勝頼
WIN16.1.4石井 智宏
116.2.11石井 智宏
216.3.19小島 聡
316.4.10天山 広吉
 第11代 永田 裕志
WIN16.5.3柴田 勝頼
 第12代 柴田 勝頼
WIN16.6.19永田 裕志
116.7.3本間 朋晃
216.9.17ボビー・フィッシュ
316.10.10カイル・オライリー
 第13代 EVIL
WIN16.11.5柴田 勝頼
 第14代 柴田 勝頼
WIN16.11.15EVIL
 第15代 後藤 洋央紀
WIN17.1.4柴田 勝頼
117.2.5ジュース・ロビンソン
217.2.27パニッシャー・マルティネス
317.4.9ザック・セイバーJr.
 第16代 鈴木 みのる
WIN17.4.27後藤 洋央紀
117.6.11後藤 洋央紀
217.6.26YOSHI-HASHI
317.9.10マイケル・エルガン
417.11.5矢野 通
 第17代 後藤 洋央紀
WIN18.1.4鈴木 みのる
118.2.10EVIL
218.2.23ビアシティ・ブルーザー
318.4.27ジュース・ロビンソン
 第18代 マイケル・エルガン
WIN18.6.9後藤 洋央紀
タイチ
 第19代 後藤 洋央紀
WIN18.6.17マイケル・エルガン
118.7.7ジェフ・コブ
 第20代 タイチ
WIN18.9.17後藤 洋央紀
 第21代 後藤 洋央紀
WIN18.11.3タイチ
 第22代 飯伏 幸太
WIN18.12.9後藤 洋央紀
 第23代 ウィル・オスプレイ
WIN19.1.4飯伏 幸太
119.2.22ダルトン・キャッスル
 第24代 ジェフ・コブ
WIN19.4.6ウィル・オスプレイ
 第25代 タイチ
WIN19.5.3ジェフ・コブ
 第26代 石井 智宏
WIN19.6.9タイチ
 第27代 KENTA
WIN19.9.1石井 智宏
119.9.28YOSHI-HASHI
219.11.3石井 智宏
 第28代 後藤 洋央紀
WIN20.1.5KENTA
 第29代 鷹木 信悟
WIN20.2.1後藤 洋央紀
120.2.20石井 智宏
220.7.12SHO
320.7.25エル・デスペラード
 第30代 鈴木 みのる
WIN20.8.29鷹木 信悟
 第31代 鷹木 信悟
WIN20.11.7鈴木 みのる
121.1.5ジェフ・コブ
 第32代 棚橋 弘至
WIN21.1.30鷹木 信悟
121.2.28グレート-O-カーン
 第33代 ジェイ・ホワイト
WIN21.5.3棚橋 弘至
121.8.14デビッド・フィンレー
 第35代 EVIL
WIN22.1.4石井 智宏
122.2.13石井 智宏
222.4.9高橋 ヒロム
 第36代 タマ・トンガ
WIN22.5.1EVIL
 第37代 カール・アンダーソン
WIN22.6.12タマ・トンガ
122.9.25棚橋 弘至
222.12.14ヒクレオ
 第38代 タマ・トンガ
WIN23.1.4カール・アンダーソン
123.2.11エル・ファンタズモ
 第39代 デビッド・フィンレー
WIN23.5.3タマ・トンガ
123.6.4エル・ファンタズモ
 第40代 タマ・トンガ
WIN23.10.9デビッド・フィンレー
 第41代 鷹木 信悟
WIN23.10.28タマ・トンガ
123.11.11トレント・バレッタ
 第42代 タマ・トンガ
WIN24.1.4鷹木 信悟
 第43代 EVIL
WIN24.1.20タマ・トンガ
124.2.23海野 翔太
 第44代 鷹木 信悟
WIN24.4.6EVIL
124.5.4ゲイブ・キッド
224.5.12上村 優也
324.6.9HENARE
 第45代 HENARE
WIN24.6.16鷹木 信悟
124.9.9高橋 ヒロム
 第46代 鷹木 信悟
WIN24.9.29HENARE
124.10.14大岩 陵平
 第47代 KONOSUKE TAKESHITA
WIN25.1.4鷹木 信悟
125.1.5石井 智宏
225.1.12KUSHIDA
325.2.11ボルチン・オレッグ
425.2.28アンヘル・デ・オロ
525.4.5大岩 陵平
625.5.10エル・ファンタズモ
 第48代 ボルチン・オレッグ
WIN25.6.15KONOSUKE TAKESHITA
125.6.29永田 裕志
225.9.28ドン・ファレ
 第49代 EVIL
WIN25.10.13ボルチン・オレッグ
 第50代 ウルフアロン
WIN26.1.4EVIL
時間タイトルマッチ
平均試合時間 0:17:41
最短試合時間 0:05:55ボルチン・オレッグ vs ドン・ファレ
最長試合時間 0:39:01ジェイ・ホワイト vs 棚橋 弘至

NEVER無差別級王座はリマッチがかなり多いことがわかる。

2015年なんか「石井vs真壁」が1年で4回もタイトルマッチで組まれている。また、前チャンピオンがタイトルを取り返したのはなんと14回。歴代46代のチャンピオンのうち、30%が前チャンピオンの返り咲きになっている。

また、平均試合時間は18分程度。IWGP世界ヘビーの平均試合時間の28分と比較すると、かなり短い。試合の最初からゴツゴツした削り合いが多いため、試合時間が短いのかもしれない。ゴツゴツした試合をもっともっとみていたい。

今後のNEVERでは、鷹木選手の最大防衛回数の更新を期待したい。

NEVER無差別級王座 タイトルマッチ回数 TOP30

NEVER無差別級王座のタイトルマッチ回数が多い選手は誰なのか?
タイトルマッチ数が多い選手でランキングを集計!

RankNAMECOUNT
1石井 智宏25
2後藤 洋央紀19
3鷹木 信悟19
4EVIL12
5柴田 勝頼12
6タマ・トンガ9
7鈴木 みのる8
8KONOSUKE TAKESHITA8
9田中 将斗7
10内藤 哲也6
11真壁 刀義5
12ボルチン・オレッグ5
13カール・アンダーソン5
14タイチ5
15本間 朋晃5
16HENARE4
17高橋 裕二郎4
18KENTA4
19ジェフ・コブ4
20飯伏 幸太4
21デビッド・フィンレー4
22棚橋 弘至4
23エル・ファンタズモ3
24YOSHI-HASHI3
25永田 裕志3
26マイケル・エルガン3
27ウィル・オスプレイ3
28ジェイ・ホワイト3
29高橋 ヒロム2
30ジュース・ロビンソン2

TOP3位が石井、後藤、鷹木の3選手。いずれもNEVER無差別級の戴冠回数が多い選手だ。

チャレンジした回数が多いほど結果が出る、といういい話だ。無骨に何度もチャレンジしている選手が、何度もチャンピオンになっているのだ。

NEVER無差別級王座 選手別勝率 TOP30

NEVER無差別級のタイトルマッチに強い選手は誰なのか?
タイトルマッチの勝率でランキング集計!

RankPlayerRate
1KONOSUKE TAKESHITA871087.5%
2真壁 刀義541080%
3柴田 勝頼1293075%
4鈴木 みのる862075%
5KENTA431075%
6田中 将斗752071.4%
7鷹木 信悟19135168.4%
8ジェイ・ホワイト321066.7%
9ウィル・オスプレイ321066.7%
10後藤 洋央紀19127063.2%
11カール・アンダーソン532060%
12ボルチン・オレッグ532060%
13EVIL1275058.3%
14タマ・トンガ954055.6%
15内藤 哲也633050%
16高橋 裕二郎422050%
17HENARE421150%
18デビッド・フィンレー422050%
19棚橋 弘至422050%
20石井 智宏251213048%
21タイチ523040%
22永田 裕志312033.3%
23マイケル・エルガン312033.3%
24ジェフ・コブ413025%
25飯伏 幸太413025%
26本間 朋晃50500%
27エル・ファンタズモ30300%
28YOSHI-HASHI30300%
29KUSHIDA20200%
30大岩 陵平20200%

NEVER無差別級のタイトルマッチの勝率TOPは、KONOSUKE TAKESHITA選手で驚異の87.5%の勝率である。1発でタイトル奪取に成功し、最高防衛回数を樹立したためこの記録となっている。

2位は勝率80%で真壁刀義選手。
そして、なんと5試合中4試合が石井選手とのタイトルマッチ。石井率も80%である。

3位は勝率75%で柴田勝頼選手
柴田選手は2016年にNEVER初挑戦で獲得後、連続12タイトルマッチを行っている。これは連続タイトルマッチ数では最高回数である。

意外なのはNEVERの象徴と言ってもいい石井智宏選手の勝率だ。なんと勝率50%。2022年にEVIL選手相手に負けて以来、NEVERの挑戦からは遠ざかっている。

近年のNEVERの顔となりつつある鷹木選手と、NEVERの象徴である石井選手のタイトルマッチをみてみたい。とんでもない試合になることは間違いない。