【プロレス技】あなたはいくつ知っている? バックドロップは日本語で? 和名プロレス技50選

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日本人たるもの、日本語ができて当然。あなたはそう思っているかもしれない。しかし、それは驕りだ。今や日本語は衰退し、カタカナ英語が身の回りに満ち溢れ、日本語名がなんなのかわからないまま、日々を過ごしている。

そんなわけない? では、試しに「スマートフォン」の日本語名はわかるだろうか?

総務省ではスマートフォンのことを「高機能携帯電話端末」と呼んでいる。そんなの使っている人は一人もいない。

プロレス技は大丈夫だろうか? プロレス技も日本語が失われてきているのではないだろうか? 失われつつある日本語を取り戻すべく、プロレス技の英語名(カタカナ名)と日本語名(和名)を改めて調べてみた。

あなたはいくつ知っているだろうか。

覚えておきたい和名プロレス技6選

有名かつ実況でもよく出てくるプロレス技をピックアップ。

カタカナ名和名
スコーピオンデスロックサソリ固め
オクトパスホールド卍固め
スリーパーホールド裸締め
フィギュア・フォー・レッグロック足4の字固め
ボストンクラブ逆エビ固め
ハーフボストンクラブ逆片エビ固め

プロレスファンとして、最低限ここはおさえておきたい。必ずテストに出る。

スコーピオンデスロックは「サソリ固め」と言うことが減ってきた。逆に、「オクトパスホールド(卍固め)」「ボストンクラブ(逆エビ固め)」は、日本語が強く残っている。英語名を聞かなくなってきた。

「フィギュア・フォー・レッグロック」は、実況アナウンサーが言いたくて使っている感じがする。なんか知っていると”通”な感じがするからだ。日常会話では「4の字」の方が使われる。ただ、日常会話で「4の字」を使うシーンはなかなかない。

なんとなくわかりそうな和名プロレス技5選

直訳系のプロレス技をいくつかピックアップ。

カタカナ名和名
ヒールホールド踵固め
ニークラッシャー膝砕き
アームブレイカー腕折り
ネックブリーカー首砕き or 首折り
チンクラッシャー顎砕き

ホールドが「固め」で、クラッシャーが「砕き」、ブリーカーが「折り」という法則が見える。これはわかりやすいし、納得感がある。

「部位+攻撃方法」で技名が決まるようだ。タイ料理の名称(材料名+調理法+味付け)と同じ仕組みだ。法則に従うと、オスプレイ選手の「ストームブレイカー」の和名は「嵐折り」になる。

使われなくなってきた和名プロレス技6選

メジャーな技だけど、和名が使われなくなってきたプロレス技をピックアップ。もし全て知っていれば、あなたは昭和プロレス育ちに違いない。プロレスファンとしては、ここも押さえておきたい。

カタカナ名和名
バックドロップ岩石落とし
パイルドライバー脳天杭打ち
ブレーンバスター頭蓋骨砕き
パワーボム脳天逆落とし
コブラツイストアバラ折り
ムーンサルトプレス月面宙返り

表現にクリエイティブさを感じる。インパクト重視。

ただ、「月面宙返り」以外は、和名が暴力的すぎて怖い。「脳天杭打ち」なんて技名というか、殺害方法に近い。そりゃあ、不謹慎だから使われなくなります。岩石は落とされ、頭蓋骨は砕かれて、脳天に杭打ちされて、アバラは折られる。レスラーは大変だ。

今更気がついたが「ブレーンバスター」の「ブレーン」は、脳の「ブレイン」のことだった。昔のブレーンバスターは垂直落下式がデフォルトだったので、「頭蓋骨砕き」という恐ろしい名前になったようだ。

スープレックス系和名プロレス技8選

今は使ってはいけないジャーマン系の和名をピックアップ。

カタカナ名和名
ジャーマンスープレックスホールド原爆固め
タイガースープレックスホールド猛虎原爆固め
ドラゴンスープレックスホールド飛龍原爆固め
ノーザンライトスープレックホールド北斗原爆固め
フィッシャーマンズスープレックスホールド網打ち式原爆固め
ダブルアームスープレックス人間風車
マシン・スープレックスホールド魔神風車固め
ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスホールド日本海式竜巻固め

スープレックス系の技は、山ほどあるがメジャーどころをチョイス。”原爆”はコンプライアンスにひっかかるので、今は禁止ワードだ。人間風車は使っても問題なさそうではある。

それにしても、豊田真奈美選手の必殺技「ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスホールド」が長すぎる。「スリジャヤワルダナプラコッテ」よりも長い。ちなみに、和名プロレス技で一番長いのは、ケンドーカシン選手の「雪崩式飛び付き式腕ひしぎ逆十字固め」が暫定一位。「式」が2つも付くのは反則な気もするが、反則は5カウントまでOK。

いくつわかりますか?和名プロレス技25選

最後に怒涛の25連発。そこそこメジャーなものから、マニアックなものまで、あなたはいくつ知っていますか?

カタカナ名和名
フライング・メイヤー首投げ
キャメルクラッチ駱駝固め
ジャンピングネックブリーカー空中首折落とし
ウエスタンラリアット西部式投げ縄打ち
ロメロ・スペシャル吊り天井
アトミックドロップ尾てい骨割り
テキサスクローバーホールド四つ葉固め
チキンウィングフェイスロック羽折り顔面締め
サーフボードストレッチ波乗り固め
スピニング・トーホールド回転足首固め
グラウンドコブラツイスト寝技式アバラ折り固め
ドラゴンスクリュー飛龍竜巻投げ
スモールパッケージホールド小包固め
ストレッチプラム顔面締め式アバラ折り
アルゼンチンバックブリーカーアルゼンチン式背骨折り
カナディアンバックブリーカーカナダ式背骨折り
ハイジャックバックブリーカー飛行機強奪式背骨折り
ボー・アンド・アロー弓矢式背骨折り
ボディスラム抱え投げ
スパインバスター脊椎砕き
ココナッツクラッシュ椰子の実割り
シャイニングウィザード閃光魔術
ローリングクレイドル回転揺り椅子固め
アックスボンバー斧爆弾
ツームストンパイルドライバー墓石式脳天杭打ち

あなたはいくつわかっただろか? もし、全部わかったあなたは、相当のプロレスマニアだ。プロレス日本語検定1級の実力はある。

カナダ式は日本語じゃない、などのツッコミもあるかもしれないが、そのあたりはご容赦願いたい。

どの日本語名がいちばんグッときただろうか。個人的には“閃光魔術”がファンタジー感が強すぎてグッときている。

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まとめ

それにしても、日本語の技名ってわかりづらい。しかも、似ているので覚えにくい。そもそも、覚えたところで、使う機会が見当たらない。

でも、「ツームストン」が”墓石”だってことも、「クレイドル」が”ゆりかご”だってこともプロレスで覚えた。プロレス技で英語を学ぶことも可能なのだ。ただ、今のところは「ツームストン」も「クレイドル」も、一度も使う機会には恵まれていない。