新日本プロレスの選手たちは、年間どれだけの大会に出場しているのだろうか。2021年の新日本プロレスの大会に出場した回数でランキングを集計してみた。
※新日本以外の団体への出場は基本的にはノーカウント
2021年 試合数ランキングTOP10
Rank | NAME | COUNT |
---|---|---|
1 | SANADA | 134回 |
2 | BUSHI | 128回 |
3 | EVIL | 127回 |
4 | 高橋 裕二郎 | 121回 |
5 | 棚橋 弘至 | 120回 |
6 | 後藤 洋央紀 | 118回 |
7 | YOSHI-HASHI | 117回 |
8 | 鷹木 信悟 | 116回 |
9 | SHO | 115回 |
10 | 矢野 通 | 113回 |
2021年、試合数ランキングで見事1位に輝いたのは134回でSANADAだ。
2021年の新日本プロレスの年間大会数は168回。そのうちの134回ということは、80%の出席率ということである。BEST OF SUPER Jr.のヘビーが参加していない大会を除いたら、実質出席率は90%近いんじゃないだろうか。
選手たちからも愛され、会社からも愛され、ファンからも愛される。全パラメータがバランスよいコーンフレークのような選手だ。
2位は同じく「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」より128回でBUSHIがランクイン。大会に出場するだけでなく、どこの会場でもしっかりと美しい「トペ・スイシーダ」を魅せてくれる職人ぶりで多くのファンを魅了した。
3位、4位にはEVIL(127回)・高橋裕二郎(121回)がランクイン。
2021年に「HOUSE OF TORTURE」という「BULLET CLUB」内でセカンドユニットを立ち上げる。
新たに「HOUSE OF TORTURE」に加入したSHOも、115回で9位にランクイン。
それまでEVILの独壇場であったヒール界にSHOが加わることで、本格的なヒール活動が始まった年と言えそうだ。試合出場回数を重ねるにつれ、反則攻撃や金的攻撃も伝統芸のような様式美を出し始めた。それがいいかはさておき。
5位は120回で棚橋弘至がランクイン。
さすがエース。しっかり働いている。3日に1回は試合をしている。やはり棚橋が入場してくると、会場のボルテージが一気にあがる。ボルテージが何かはよくわかっていないが、とにかくボルテージがあがるのである。
しかし、いつまでも棚橋が支え続けているようではいけない。次の棚橋がまだ育っていないのが新日本の課題である。高齢化社会が新日本プロレスにも押し寄せている。
6位、7位はYOSHI-HASHI(118回)・後藤洋央紀(117回)の毘沙門コンビ。
その差はわずか1回。ほとんどの大会で一緒だったに違いない。もう付き合っちゃえよ、と言いたい。2021年の毘沙門はタッグ戦線の最前線に立ってタッグを盛り上げた。次々と新しいコンビネーションも開発、YOSHI-HASHIのシングルプレイヤーとしての実力も開花し、タッグとしての完成度もより高度なものになった。
8位は116回で鷹木信悟がランクイン。
振り返ると2021年は鷹木信悟の年だった。2021年のプロレス大賞も受賞している。タイトルマッチでオカダ・カズチカを破ってからというものの、誰もが納得の試合内容で観客も魅了していった。コロナ禍で歓声が出せない中でも、鷹木信悟が誰よりも大きな声で会場を盛り上げていたのが印象的だ。2021年の新日本プロレスを、コロナ禍のプロレスを支えたのが鷹木信悟だ。
10位には113回で矢野通がランクイン。
棚橋との「ヒロシとトオル」でワールドタッグリーグ参戦、「KOPW」のタイトルマッチ。変幻自在な矢野流のやり方で新日本を盛り上げた。歓声がない中、矢野通の声は会場に大きく響き渡る。二階席にいてもハッキリ聞こえる。街であんな大声を出していたら不審者だ。矢野通もコロナ禍の試合会場を大きく盛り上げた立役者であることは間違いない。