【IWGP世界ヘビー級王座】歴代チャンピオンと全タイトルマッチの記録

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IWGP世界ヘビー級王座は、新日本プロレスを象徴する最も権威あるタイトルである。世界中からも熱狂的な注目を浴びているこのタイトルは、ただ強いだけではなく、歴史、技術、カリスマ性を兼ね備えた選手だけが手にすることができる「真の王者」の証である。

IWGP世界ヘビー級王座の歴代王者からタイトルマッチの勝率まで、様々な記録を集計!IWGP世界ヘビーの歴史を見てみよう。

※集計期間:2007/5〜2024/9の新日、STARDOMの試合

IWGP世界ヘビー級王座とは

そもそもIWGPという名は「International Wrestling Grand Prix」の略称で、新日本プロレスで戦う世界のレスラーたちがこの「IWGP」という名称を巡って激闘を繰り広げている。

IWGP世界ヘビー級王座の誕生は2021年。長年にわたり世界に君臨していたIWGPヘビー級王座と、IWGPインターコンチネンタル王座を統一して生まれた。当時は統一王座に対して賛否両論、いやむしろ「否」が多い中、旗揚げ記念日で初代王者決定戦が行われた。

2021年3月4日、日本武道館。IWGPヘビー&IWGPインターコンチネンタル王座の飯伏幸太と、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが対戦。勝利した飯伏幸太選手が初代王者となる。もしかしたら、初代王者がエル・デスぺラード選手だった可能性もあったということだ。

IWGP世界ヘビー級王座 歴代王者

歴代のIWGP世界ヘビー級王者と、主な記録を集計。
防衛頻度は、防衛戦を何日ペースで行っているかの平均日数。少なければ少ないほど頻繁にタイトルマッチを行っている。

歴代王者(年齢)獲得日防衛数日数防衛頻度
初代飯伏 幸太(38)21.3.403131
2ウィル・オスプレイ(27)21.4.414623
3鷹木 信悟(38)21.6.7321152.8
4オカダ・カズチカ(34)22.1.4415931.8
5ジェイ・ホワイト(29)22.6.12220668.7
6オカダ・カズチカ(35)23.1.429431.3
7SANADA(35)23.4.8427154.2
8内藤 哲也(41)24.1.429933
9ジョン・モクスリー(38)24.4.1247915.8
10内藤 哲也(42)24.6.30110653
11ザック・セイバーJr.(37)24.10.14088

記録チャンピオン
最年少記録27歳ウィル・オスプレイ
最年長記録42歳内藤 哲也
最大戴冠回数2回オカダ・カズチカ
内藤 哲也
最大防衛回数4回SANADA
オカダ・カズチカ
ジョン・モクスリー
通算最大防衛回数6回オカダ・カズチカ
最短防衛期間8日ザック・セイバーJr.
最長防衛期間271日SANADA
通算最長防衛期間271日SANADA

歴代王者第10代までの8名のうち、AEWに移籍した選手が飯伏幸太、ウィル・オスプレイ、オカダ・カズチカ、ジェイ・ホワイト。そして、AEW所属選手がジョン・モクスリー。8名のうち5名がAEW所属である。

残る新日本選手は、鷹木信悟、SANADA、内藤哲也。全員ロスインゴ出身者。チャンピオンはAEWかロスインゴしかいないのである。新日本プロレス生え抜きの選手は内藤哲也ただひとりとなる。

新日本プロレスのタイトルにも関わらず、これはとても悲しい。頑張れ生え抜き!

驚異的なのはジョン・モクスリーの防衛頻度。15日に1回防衛戦を繰り広げている。戦いすぎだ。さすが、歩く暴力。

IWGP世界ヘビー級王座 全防衛戦一覧

IWGP世界ヘビー級のすべてのタイトルマッチを記載。IWGP世界ヘビー級の歴史をチェックしてみよう!

王者日付防衛数対戦相手
 飯伏 幸太21.3.4獲得エル・デスペラード
 ウィル・オスプレイ21.4.4獲得飯伏 幸太
21.5.41鷹木 信悟
 鷹木 信悟21.6.7獲得オカダ・カズチカ
21.7.251棚橋 弘至
21.9.52EVIL
21.11.63ザック・セイバーJr.
 オカダ・カズチカ22.1.4獲得鷹木 信悟
22.1.51ウィル・オスプレイ
22.2.202内藤 哲也
22.4.93ザック・セイバーJr.
22.5.14内藤 哲也
 ジェイ・ホワイト22.6.12獲得オカダ・カズチカ
22.6.271オカダ・カズチカ
アダム・コール
ハングマン・ペイジ
22.10.102タマ・トンガ
 オカダ・カズチカ23.1.4獲得ジェイ・ホワイト
23.2.111鷹木 信悟
23.2.192棚橋 弘至
 SANADA23.4.8獲得オカダ・カズチカ
23.5.31高橋 ヒロム
23.6.42辻 陽太
23.6.263ジャック・ペリー
23.10.94EVIL
 内藤 哲也24.1.4獲得SANADA
24.2.241SANADA
24.4.62辻 陽太
 ジョン・モクスリー24.4.13獲得内藤 哲也
24.4.241パワーハウス・ホブス
24.5.42成田 蓮
24.5.123海野 翔太
24.6.94EVIL
 内藤 哲也24.7.1獲得ジョン・モクスリー
24.9.291グレート-O-カーン
時間タイトルマッチ
平均試合時間 0:28:31
最短試合時間 0:10:49SANADA vs ジャック・ペリー
最長試合時間 0:44:53ウィル・オスプレイ vs 鷹木 信悟

2023年2月まではIWGPヘビー級王座の時代からの馴染みのチャレンジャーが多い。オカダ、棚橋、内藤、鷹木。

しかし、SANADA選手がチャンピオンになってからは、初チャレンジャーの選手が増えてきている。辻、ヒロム、ジャック・ペリー。そういう意味だと、SANADA選手は、IWGP世界ヘビー戦線に新しい景色を見せてくれたのかもしれない。

でも、タイトルマッチで10分はちょっとなあ。

IWGP世界ヘビー級王座 タイトルマッチ回数 TOP30

IWGP世界ヘビー級のタイトルマッチが多い選手は誰なのか?
タイトルマッチ数が多い選手でランキングを集計!

RankNAMECOUNT
1オカダ・カズチカ12
2内藤 哲也8
3SANADA7
4鷹木 信悟7
5ジョン・モクスリー6
6ジェイ・ホワイト4
7EVIL3
8ウィル・オスプレイ3
9ザック・セイバーJr.2
10飯伏 幸太2
11辻 陽太2
12棚橋 弘至2
13パワーハウス・ホブス1
14成田 蓮1
15タマ・トンガ1
16グレート-O-カーン1
17ハングマン・ペイジ1
18エル・デスペラード1
19海野 翔太1
20ジャック・ペリー1
21高橋 ヒロム1
22アダム・コール1

多くの選手が1、2回しかチャレンジできていないにも関わらず、TOP5は6回以上のタイトルマッチを行っている。ここにチャンピオンとチャレンジャーの大きな格差が見てとれる。

IWGP世界ヘビー級王座 選手別勝率 TOP30

IWGP世界ヘビー級タイトルマッチに強い選手は誰なのか?
タイトルマッチの勝率でランキング集計!

RankPlayerRate
1ジョン・モクスリー651083.3%
2ジェイ・ホワイト431075%
3SANADA752071.4%
4オカダ・カズチカ1284066.7%
5ウィル・オスプレイ321066.7%
6内藤 哲也853062.5%
7鷹木 信悟743057.1%
8飯伏 幸太211050%
9EVIL30300%
10棚橋 弘至20200%
11ザック・セイバーJr.20200%
12辻 陽太20200%
13パワーハウス・ホブス10100%
14海野 翔太10100%
15高橋 ヒロム10100%
16アダム・コール10100%
17成田 蓮10100%
18タマ・トンガ10100%
19エル・デスペラード10100%
20ジャック・ペリー10100%
21グレート-O-カーン10100%
22ハングマン・ペイジ10100%

IWGP世界ヘビー級の勝率TOPは、ジョン・モクスリー選手。脅威の83.3%の勝率。しばらく再挑戦はないだろうから、この記録はなかなか抜かれることはなさそうだ。

そして、集計してみてとんでもなく当たり前のことに気がついたが、歴代チャンピオン以外は全員勝率0%なのだ。そりゃそうだ。そんな当たり前のことに今さら気がついた。なおさら83%の勝率はとんでもないことである。