辻陽太 vs ゲイブ・キッド|過去の対戦成績とキャリア比較【全記録】

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新日本プロレスの中心は誰なのか? 辻陽太なのか? ゲイブ・キッドなのか?

6月15日――新日本プロレスのリングで、IWGP GLOBAL王者・辻陽太と、元STRONG王者・ゲイブ・キッドが大阪城ホールDOMINIONで激突する。

次代の王者にふさわしいのはどちらか? 新日本の中心は誰なのか? その答えを探るために、今回は両者のプロフィール、リーグ戦勝率、メインイベント出場数、そして過去の直接対決成績を比較し、その実力を比較していく。
果たして、このタイトルマッチは「通過点」すぎないのか、それとも未来の何かが決定的となってしまうのか――。

今回は、そんな2人の因縁を振り返ってみよう。

👉ゲイブ・キッドの全対戦成績
👉辻陽太の全対戦成績

徹底比較!プロフィール

キャリア年数で言えば、ゲイブ・キッドが辻陽太を6年もリードしている。なんとゲイブは14歳にしてマスクマンとしてプロデビュー。生まれ育ったイギリスで早くもキャリアをスタートし、あのコーディ・ローデスやザック・セイバーJr.にも勝利するなど、若くして今をときめくスター選手との激闘を経験してきた。

しかし2019年、運命のターニングポイントが訪れる。柴田勝頼に見初められ、LA道場入り。そして2020年、満を持して新日本プロレスのリングへ再上陸。つまり、新日本でのキャリアだけを見ると、実は辻陽太の方が2年先輩なのだ。

一方の辻陽太。社会人経験を経て、2017年に新日本へ入門。2018年にデビューを果たすも、タイミングは最悪――コロナ禍により、前人未到の3年4ヶ月にもおよぶヤングライオン期間を耐え抜いた。忍耐の時間が、今の鋼の精神力としなやかな体幹を生んだことは言うまでもない。

意外にも2人に共通するのは、華やかな“エリート街道”ではなく、泥臭く積み上げた下積みキャリア。今、こうしてタイトル戦線に立つ資格があるのは、その回り道を真剣に歩んできたからこそだ。

年齢は辻陽太が3歳上。 キャリアはゲイブ・キッドが6年長い体格差あり(体重差13kg)。

辻陽太ゲイブ・キッド
キャッチコピーGENE BLASTMAD MAN
ユニットUnbound Co.THE DOGS
生年月日1993/9/81997/4/24
年齢32歳29歳
出身地神奈川県イギリス
デビュー2018/4/102011/11/12
デビュー相手vs グレート-O-カーン-
キャリア8年目14年目
身長182 cm183 cm
体重103 kg90 kg
血液型O型-

ファイトスタイルにも共通点が多い。とにかく真っ向勝負、ストロングスタイルを地で行くスタイル。どの技も一発一発に魂がこもっており、観客へのアピールも怠らない。
だが、その質感はまるで対照的。辻は豪快なのに華麗で美しく、ゲイブは荒々しく、破壊的な獣のようだ。
言動にもカラーが出る。辻は理知的に、新日本の「象徴」たらんとし、ゲイブは「破壊こそ正義」と言わんばかりに暴走モード全開。それでも――どちらも正しい。どちらも“新日本”だ。

次のタイトルマッチでどちらが勝つかによって、新日本の姿が決まるのかもしれない。

徹底比較!シングルマッチ勝率

シングル勝率は両者ほぼ互角。 シングル勝利数は辻陽太が上回る(28差)。 タイトルマッチ経験は辻陽太が豊富(2差)。

辻陽太ゲイブ・キッド
シングル試合数17594
シングル勝利数6234
シングル勝率35.4%36.2%
メインイベント数226
メインイベント率12.6%6.4%
シングルタイトルマッチ回数1715
総試合時間35:30:4318:35:39
平均試合時間 0:12:10 0:11:52

シングルマッチの勝率推移

辻陽太の方が上り調子。

シングルマッチのメインイベント率の推移

※集計期間:2007.5〜2026.5.31(新日、STARDOM)

シングル戦の勝率ではゲイブがわずかに上。だが近年――特に2023年以降は辻の勝率が逆転し、完全に右肩上がり。これは、凱旋帰国後に彼がシングルプレイヤーとして急成長している証だ。

試合数を見ても明らか。新日本での出場試合数は辻がゲイブの2倍以上。メインイベント数も同様で、辻が2倍以上の回数でリングの中心に立っている。凱旋帰国後に辻は早くからシングルの中心選手として抜擢されていたが、一方のゲイブは“WARDOGS”でのタッグで活躍をしていたことが起因しているといえそうだ。

しかし2025年1月4日――東京ドームでのケニー・オメガ戦でゲイブ・キッドが覚醒。あの一戦で“ただの危険人物”から“世界のMAD MAN”へと評価を一気に引き上げた。

辻 陽太 vs ゲイブ・キッド 対戦成績

全体では辻陽太が勝ち越し。
フィニッシュは逆エビ固めが11回で最も多い。
二人はIWGP GLOBALヘビー級王座で3回戦っている。

辻陽太VSゲイブ・キッド
12 win2draw8 win
25.10.13 両国国技館
IWGP GLOBALヘビー級王座
24分13秒
逆エビ固め
25.6.15 大阪城ホール
IWGP GLOBALヘビー級王座
23分25秒
レッグトラップ・パイルドライバー
25.2.11 エディオンアリーナ大阪
IWGP GLOBALヘビー級王座
21分24秒
両者KO
23.8.5 エディオンアリーナ大阪
『G1 CLIMAX』
14分47秒
ジーンブラスター
21.4.30 グランメッセ熊本
7分38秒
ダブルアーム・スープレックス
21.4.22 エディオンアリーナ大阪
5分41秒
ダブルアーム・スープレックス
21.4.10 横浜武道館
8分18秒
逆エビ固め
21.2.2 後楽園ホール
7分21秒
ダブルアーム・スープレックス
21.2.1 後楽園ホール
7分26秒
逆エビ固め
20.11.16 義経アリーナ
7分36秒
逆エビ固め

2人の直接対決の歴史は長い。ゲイブが新日本に来たばかりの頃は、先輩である辻が4連勝で貫禄を見せていた。だが、2020年9月、ゲイブが初勝利。それ以降は、まるで交互に勝ち星を奪い合うような一進一退の展開となっている。

お互いに連勝は一度きり。常に勝敗は入れ替わり、絶妙なバランスで競り合ってきた関係だ。
辻の凱旋帰国以降では、辻が1勝1分。2023年『G1 CLIMAX』で勝利を挙げたが、2025年2月には壮絶な試合により両者K.O.によるドローとなっている。凱旋帰国後、3度目のシングル対決。

この法則でいくと――次に勝つのはゲイブか?それとも法則破りで辻が2連勝となるか?

まとめ

辻陽太とゲイブ・キッド。キャリアのスタート地点はまったく違うが、どちらも順風満帆とは言いがたい道のりを歩んできた。スマートに今の栄光を掴んだわけでは決してない。苦しみ、悔しさ、泥にまみれた時間を経て、新日本プロレスの“中心”の座を争う位置に立っている。

実績を見れば、試合数やメインイベント数では辻がリード。近年の勝率も上向きで、勢いに乗っている。一方のゲイブも、遅れてきたシングル戦線の刺客として、2025年のケニー戦で大爆発。いまや誰もがその狂気と実力を認める存在となった。

そして、2人の直接対決の成績はまさに五分。どちらかが圧倒したわけでも、ずっと劣っていたわけでもない。だからこそ、このタイトルマッチは面白い。

どちらが勝ったとしても、新日本の未来は明るい。
それでは、一緒に素晴らしきプロレスライフを!