全体像
2026年6月のSTARDOMは、全8大会を開催。総観客数は8,356人、1大会あたりの平均観客数は1,045人だった。
- 大会数:8
- 総観客数:8,356人
- 平均観客数:1,045人
- MVP:鈴季すず
大会数は前月より減っているものの、5月の平均観客数829人から、大幅に増えた。代々木大会のビッグマッチ、すず vs 詩美の後楽園大会の影響が大きい。
一方で、6月は動きが多かった。
赤いベルトが移動し、ユニットに新しい動きがあり、復帰選手も登場。さらに海外ではForbidden Doorを中心にSTARDOM勢が存在感を見せた。
大会数は8大会とコンパクトだが、中身はあまりコンパクトではない。
詳しい月次データは「2026年6月のSTARDOM試合結果」を参照してほしい。
6月のMVPは鈴季すず
6月のMVPは鈴季すず。
7試合に出場し、メインイベントは月間最多の6回。勝率は57.1%だった。
勝率だけを見ると圧倒的ではない。ただ、メインイベント6回という数字を見れば、6月のSTARDOMがかなり分かりやすく鈴季すずを中心に回っていたことが分かる。
最大の出来事は、ワールド・オブ・スターダム王座の初戴冠だ。6月20日の代々木大会で、鈴季すずは玖麗さやかを21分32秒、ジャーマンスープレックスホールドで破り、赤いベルトを初めて腰に巻いた。すずが勝利した瞬間の代々木大会は、歓声が大爆発した。また、マイクがいいんだ。声もいい。しばらくはすず無双が続きそうだ。今度はベルトをなくさないようにしっかり管理してもらいたい。
恐ろしいのは、この貫禄でまだ23歳ってこと…末恐ろしい…
林下詩美が赤いベルト戦線へ
6月は、林下詩美がワールド・オブ・スターダム王座へ挑戦した月でもあった。
復帰後の詩美が赤いベルトにすぐ挑戦する。詩美がSTARDOMを捨てて出ていった後、しんどい時期を過ごした今のSTARDOM選手はどう思ったんだろうか? 会社のエースが別会社を立ち上げに出ていって、その間、みんなで懸命に頑張って売り上げがあがったら、横から戻ってきてまたひょいと上に居座る。こんな都合のいい話はない。
でも、ハリキリチャンピオンが詩美を指名した。王者のいうことは絶対、なので仕方がないのである。試合は激戦の末、すずの初防衛。改めて詩美の強さを感じる試合だった。すずはSTARDOMに詩美を受け入れさせるために、指名したのかもしれない。これで詩美の5 STAR GPから目が離せなくってしまった。
今後の詩美の動きには注目だ。結局、詩美はかっこいいん。おかえりなさい。
Cosmic Angelsに新しい動き
ユニット関連では、金屋あんねのCosmic Angels正式加入と、さくらあやのキャプテン就任が大きな動きだった。
金屋あんねが加わったことで、コズエンはまた少し違う顔を見せることになった。さらに、さくらあやがキャプテンに就任。ただし、センターは玖麗さやか。ややこしい。
キャプテンという言葉は便利だが、実際に背負うものは軽くない。メンバーのコスチュームの洗濯から始める必要がある。部活でも、会社でも、プロレスでも、同じだ。
ただ、コズエンのトニセン(なつぽい、安納サオリ、水森由菜)がユニットのリーダーを若い選手に譲ったのが気になる。なつ & サオリーは5 STAR GPも出場しない。この実力者が理由もなく出場せず、ユニットも若い選手たちに任せていく。身辺整理をしているようにしか感じない。そんなのはイヤだ。すごくイヤだ。
新メンバーの加入と新キャプテンの誕生。単なる人員変更ではなく、コズエンが次の形へ移るための再編が始まった月だった。
渡辺桃が復帰、H.A.T.Eには不穏な空気
一方で、渡辺桃の復帰も6月の大きな話題だった。
長くリングを離れていた選手が戻ってくるだけでも、ユニットの勢力図には変化が生まれる。早速、戻ってくるや否や誤爆きっかけに、H.A.T.E内に不穏な空気が流れる。上谷沙弥と渡辺桃の対立。TicTokの仲良さそうな動画も削除されてしまった。これは絶対、よくないことが起こる。しかも、5 STAR GPで上谷と桃は同じブロック。これは絶対、よくないことが起こる。
安定した多幸感ある面白さと、不安定な状態にドキドキワクワクする刺激的な面白さ。このバランスがSTARDOMはすばらしい。たまりません。
Forbidden DoorでSTARDOM勢が存在感
6月のSTARDOMは、国内だけでもない。
Forbidden Doorを中心に、舞華、スターライト・キッド、葉月らSTARDOM勢が海外で大きく動いた。とくにスターライト・キッドは、AEW女子世界王座戦線で大きな注目を集め、その存在を海外に見せつけた。
舞華もスカイ・ブルーを撃破し、TBS王座決定戦へ進出。STARDOM選手が海外のタイトルマッチに挑む姿が見られるようになってきている。
中でも葉月 vs メルセデス・モネは最高の試合だと評価も高く、SNSではしばらく外人ニキたちの葉月推しが止まらなかった。STARDOMが世界にバレ始めている。
まとめ
2026年6月のSTARDOMは、鈴季すずのワールド・オブ・スターダム王座初戴冠を中心に、林下詩美の挑戦、Cosmic Angelsの再編、渡辺桃の復帰、H.A.T.Eの不穏な空気、そして海外でのSTARDOM勢の活躍が重なった1カ月だった。
赤いベルトが動き、ユニットが動き、復帰選手が戻り、海外まで動く。あいかわらずスターダムは目まぐるしい。
そして7月には、5★STAR GPが本格的に始まる。
新王者・鈴季すずを中心に進むのか。林下詩美が再び頂点へ迫るのか。コズエンやH.A.T.Eの動きがリング上の結果へつながっていくのか。
夏の主役を決める戦いが始まる。では、来月も素晴らしきプロレスライフを!


